ノンコンタクトタイムとは
ノンコンタクトタイムとは、その名の通りコンタクトを取らない時間のことを指します。保育においては、勤務時間内に子どもから離れて事務作業をしたり、会議をするための時間となります。日々業務が忙しく、なかなか落ち着いて書類作成などが行えていない保育士さんも多いですよね。その結果、サービス残業や持ち帰り仕事が増えてしまっている…という方もいるのではないでしょうか。そのような働き方を改善していくために、ノンコンタクトタイムが注目を浴びています。
ノンコンタクトタイムのメリット
では実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。考えられるものをいくつかご紹介します。残業や持ち帰りの削減
ノンコンタクトタイムができることで、普段残業や持ち帰りで行っていた作業を勤務時間内に行うことができます。これによりプライベートの時間をしっかりと自分のために使い、充実したライフスタイルが確立できそうですね。気持ちのリフレッシュ
1日8時間ずっと保育をするというのは、体力的にも精神的にも負担がかかることがあります。途中で一定時間子どもと離れて過ごすことで、リフレッシュして気持ちを切り替えることができます。疲れていたりストレスが溜まっていると保育にも影響するため、このような時間を設けることで保育の質の向上にも繋がりそうですね。退職率の軽減
保育士の退職理由の中には、残業などの働き方を挙げる人も多くいます。しかしノンコンタクトタイムを活用することで、先程お話ししたように残業や持ち帰りの削減につながり、それが更に退職率の軽減につながることもありそうです。この点が改善されれば、保育士不足の解消などにもつながり、今後の働き方が良くなっていくことも期待できそうですね。職員間での連携
ノンコンタクトタイムに会議を行うことで、職員間でのコミュニケーションをとることができます。普段なかなか同僚と保育や子どもについて話すことがない園では、他クラスの状況が見えづらかったり、連携がうまく取れないこともあります。ノンコンタクトタイムをうまく使ってコミュニケーションの充実を図りましょう。導入の課題は?
ノンコンタクトタイムには、たくさんのメリットがあります。その一方で実際に導入するには壁があることも。どのような課題が考えられるのでしょうか。保育士が足りない
実際に保育士さんがみんなノンコンタクトタイムを勤務時間内にとる場合は、誰かが抜けている間に代わりに保育に入る人が必要です。保育士さんの数に余裕がない園では、なかなか補うことができないという課題があります。保育士不足と言われている現在、導入にあたって一番大きな壁となりそうです。子どもの様子が分からない
自分が抜けている間の子どもの様子が分からない、ということも考えられます。しかしこれは、職員同士での連携やコミュニケーションがしっかりと取れれば乗り越えていけそうですね。抜けている時間の様子はお互いに伝え合い、「いなかったから分からない」ということがないようにすると良いでしょう。ノンコンタクトタイムで保育の質向上へ
導入することでさまざまなメリットが考えられるノンコンタクトタイム。すぐにどこでも導入できるものではありませんが、うまく活用することで保育の質を向上させることができます。今後ノンコンタクトタイムが広まり、取得できる環境が整っていくことを期待したいですね。
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