園での役割は?
フリー保育士というのは、特定のクラスで担任を持たない保育士のこと。その時々で手が足りていないクラスで保育や業務を行うなど、園全体のサポートを担っている重要なポジションとなります。それだけ大切な役割を担っているからこそ、フリー保育士になった先生の中には、「辛い」「担任の方がいい」と感じる方もいるようです。しかし、大変なポジションである反面、フリーだからこそ体験できるやりがいやメリットがたくさんあります。
抱えやすい悩み
フリー保育士は、サポートが中心のため抱えやすい悩みがあるのも事実です。どのようなものがあるのか見てみましょう。雑用が多い

子どもたちと信頼関係を作るのに時間がかかる
毎日さまざまなクラスを回るので、特定の子どもたちと深い信頼関係を築きづらいということがあるかもしれません。担任と比べると一緒に過ごす時間が短くなるため、どうしても関係性を築くには時間がかかってしまいますよね。疎外感がある
クラスで何かに取り組むときや行事のとき、疎外感を覚えることがあるかもしれません。また、担任同士の話し合いなどが行われると、なかなか話に入れないと感じる先生もいるようです。フリーの先生が複数人いればいいですが、ひとりだとどうしてもやり辛さを感じてしまうことがあるかもしれませんね。
求められる力は?
続いてチェックするのは、求められる能力について。フリー保育士には、たくさんの力が求められます。- 園全体の状況を把握できる
- 各クラスの子どもたちのことを把握できる
- どのクラスにいっても対応できる
- 自ら考えて主体的に動くことができる
- 広い視野を持って行動できる
また、新人の先生がフリー保育士となった場合は、「多くのことを学んでほしい」「全体のことを把握して、これからの園を引っ張ってほしい」などの期待が込められています。そのため、“向上心がある” “自分で考えて行動できる” などの姿勢を持った保育士さんが配置されるでしょう。 フリー保育士はとてもやりがいのある、大切なポジション。任された場合は、ぜひ前向きに取り組んでみてくださいね。
フリー保育士のメリット
フリーで働くことで、担任を持っているときとはまた違った角度から保育をすることになります。フリー保育士ならではのメリットをチェックしてみましょう。さまざまなクラスの子どもと関われる

また、担任の先生が分からない他クラスの状況などを把握できます。「今、他のクラスはどう?」と他の先生から相談に乗る立場になることもありますよ。
幅広い年齢の子どもに関する知識がつく
乳児クラスから幼児クラスまで経験するので、幅広い年齢の子どもに関する知識がつきます。保育士さんの中には、「ずっと幼児クラスを担任していたので、今年乳児の担任になって不安」という状況を経験する人も少なくありません。フリー保育士をしていることで、1年の間に幅広い知識が得られるのは最大のメリットとも言えるのではないでしょうか。
人間関係のバランスが取りやすい
人間関係で悩んでしまう保育士さんも少なくありません。その点、フリー保育士の場合はどうでしょうか? 毎日必ず同じ先生と仕事をするわけではないので、人間関係の点ではバランスを取りやすいと言えるかもしれません。書類作成が少ない

フリー保育士は成長のチャンス
各クラス、そして園全体の状況を把握する必要があるフリー保育士の仕事。実は周りが良く見えていて、向上心のある先生に任せられることも多いのです。この機会にさまざまなことを吸収し、ステップアップを目指してみてくださいね。【関連記事】