保育実習のお礼状は必要?
保育実習のお礼状とは、実習生の指導をしてくれた先生方に感謝の気持ちを伝える手紙のこと。学校によっては実習後のお礼状を必須としているところもありますが、もし必須でない場合でも、礼儀として送る方が良いでしょう。お礼状には感謝の言葉と共に、実習で学んだことや成長できたことなど具体的なエピソードを書きます。お礼状はいつまでに出す?
お礼状は実習最終日〜3日以内に送ると良いでしょう。あまり時間が経ってしまうと感謝の気持ちが伝わりにくくなるため、なるべく早く送るのがマナーです。遅くなってしまった場合でも、実習最終日から1週間〜10日以内には園に届くようにしましょう。お礼状の宛名は誰にする?
お礼状は園長先生宛で作成するのが一般的。園の代表者が法人の担当者の場合は法人担当者宛にします。保育園の先生方全員にお礼を伝えたいときは、宛名に「職員の皆様」と書き足すと良いでしょう。お礼状を書くときのポイント
お礼状のようなかしこまった手紙を書く際には、使用する筆記用具や便箋にもマナーがあります。ここではお礼状を書くときに押さえておきたいポイントを紹介します。封筒・便箋・筆記具の選び方
お礼状に使う封筒と便箋は下記のものを用意しましょう。封筒 | ・白無地 ・長形4号 |
便箋 | ・白色 ・B5サイズ ・縦書き |
言葉遣いや誤字脱字に注意
お礼状を書く際は、言葉遣いや誤字脱字に気を付けましょう。話し言葉やカジュアルな表現は避け、正しい敬語を使います。途中で書き間違えてしまったときは、修正テープなどは使用せず、初めから書き直しましょう。お礼状の書き方
ここからは具体的なお礼状の書き方を解説します。お礼状の基本的な構成や例文など、ぜひ参考にしてみてください。お礼状の基本構成
お礼状の基本構成は「前文・主文・末文・後付け」です。それぞれ内容を解説します。■前文
前文は「頭語・時候の挨拶・安否の確認」で構成されます。お礼状の場合は安否の確認の後に、お礼の言葉を入れましょう。
構成 | 例文 |
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頭語 | ・拝啓 ・謹啓 |
時候の挨拶 | 【1月】 新春とは名ばかりの厳しい寒さが続いておりますが、 【2月】 春の訪れが待ち遠しい今日この頃、 【3月】 寒さのなかにも、春の気配を感じる頃となりました。 【4月】 やわらかな春風に心華やぐ季節となりました。 【5月】 風薫るさわやかな季節となりました。 【6月】 梅雨冷の日が続いておりますが、 【7月】 本格的な夏を前に暑い時期となりましたが、 【8月】 厳しい暑さが続く今日この頃、 【9月】 朝夕は秋の涼しさを感じる季節となりました。 【10月】 すがすがしい秋晴れが続いております。 【11月】 秋が深まり肌寒い日が続きますが、 【12月】 冬の寒気が身にしみる頃となりました。 |
安否の確認 | ・皆様いかがお過ごしでしょうか。 ・皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 |
お礼の言葉 | ・先日はお忙しい中、保育実習でご指導いただき、誠にありがとうございました。 ・先日の保育実習では大変お世話になり、ありがとうございました。 |
主文は「起語・本文」で構成されます。
構成 | 例文 |
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起語 | ・さて ・この度は ・先日は ・保育実習では |
本文 | (実習で学んだことや成長したことなど具体的なエピソードを書く) |
末文は「結びの挨拶・結語」で構成されます。
構成 | 例文 |
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結びの挨拶 | ・末筆ながら、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 ・末筆ではございますが、貴園の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。 |
結語 | ・敬具 ・敬白 |
後付けは、「日付・署名・宛名」で構成されます。お礼状では、末文の下に作成した日付と学校名、氏名、宛名を書きましょう。
お礼状の例文
お礼状の例文を「園長先生宛」と「法人担当者宛」の2つ紹介します。■園長先生宛の例文
本文は自身の保育実習を振り返り、大変だったこと、学んだこと、気付いたことなどを具体的なエピソードを交えて書くと良いでしょう。自分の言葉で書くことで、感謝の気持ちが伝わりやすくなります。
マナーを知ってお礼状を作成しよう
保育実習のお礼状は、お世話になった先生方に感謝の気持ちを伝えるもの。実習が終わり次第なるべく早めに出すようにしましょう。便箋の選び方や文章の構成など、さまざまなマナーがあるため、ぜひ紹介した内容を参考に作成してくださいね。【関連記事】