自己PRで伝えること
自己PRとは、自分の長所や強み、アピールポイントを伝えるためのものです。似たような言葉で「自己紹介」がありますが、こちらは自分のことを簡潔にまとめたもの。面接の冒頭で聞かれることがありますが、自己PRとは異なる目的で聞かれるものです。「自己PR」と「自己紹介」の二つは混同してしまいがちなので、注意しましょう。自己PRを作っていく上で大切なのは、何と言っても「自己分析をすること」。まずは自分を見つめ直して、客観的に分析してみましょう。自分の特徴を大まかに長所・短所に分けてみて、さらに「物事を粘り強くやり遂げる」「慎重すぎるところがある」などの特徴を図に書いて細分化してみるのもいいですよ。ある程度まとまったら、それぞれのアピールポイントについて深掘りしていきましょう。
ここでは、自己分析の結果から、特に面接でアピールできるポイントになる長所や性格についてご紹介します。
コミュニケーション能力が高い

視野が広い
物事を広い視野で見られることも、面接ではアピールできるポイントになります。保育の仕事では、一度に多くの子どもたちに目を配らなければいけないシーンも多々あります。また、何人もの保護者、同僚と接することや意見を交わすこともあるので、周囲の考えや気持ちを汲み取れる視野の広さを持ち合わせていることは、強みと受け取られるでしょう。積極性
自分から積極的に動くことができることも、さまざまな業務を担う保育士、幼稚園教諭には必須です。進んで仕事に取り組んだり、新しいアイデアを出したりする積極的な姿勢は、保育の現場ではとても重宝されます。自己PRの話し方のポイント

過去の経験をもとに話す
自分の過去の体験談を交えながら、自己PRをしてみましょう。例えば、「視野が広い」ということをアピールするときには、どのような場面で視野の広さを発揮してきたのかという具体的なエピソードを見つけてみましょう。私の例で言うと、実際に過去の経験を面接で話しました。アルバイトでの経験と、それによって得たことを具体的に出して保育の仕事と結びつけて話したところ、面接官の方から良い反応をいただくことができました。
失敗談を例に出す
「失敗談は面接では話してはいけない…」と避けている方もいるかもしれません。しかし失敗談も、その内容を逆手にとって上手く組み立てれば、立派な自己PRに変換することもできます。コツは、失敗から学んだこと、失敗を通して成功に繋がったことを見つけること。保育現場でも失敗をしてしまうことは少なくありません。しかし、そこから学んで成長できることができる点を伝えることは、十分アピールポイントになります。例えば、「初めての実習での失敗を活かして2回目の実習でチャレンジし、上手くいった」というエピソードなどもいいですね。失敗を失敗のまま終わらせていないことがポイントです。
仕事に活かせる内容につなげる
ただひたすら自分のアピールポイントだけを話しても、あまり意味がありません。大事なのは、そのポイントを保育の現場でどう活かせるかまでをセットで話すことです。子どもとの関わり、保護者との連携、同じ職場の先生との協力など、自分のアピールポイントが発揮できる場面をイメージしてみてくださいね。まずは自分を知ることから
良い自己PRを作るためには、まず自分を知ることが一番大切なポイントです。自分の性格や経験、取り組んできたことなどを一度見つめ直すところから始めてみましょう。きっと素敵なアピールポイントが見つかりますよ。【関連記事】