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園見学完全ガイド~保育就活生の必見ポイントを解説

保育園内にある案内板
たくさんの園の中から自分に合った一園を見つけることが就活の最終目的。そのために必ず実施したいのが「園見学」です。初めて就職した園がミスマッチで…という事態を避けるためにも、重要性とチェックポイントを押さえておきましょう。

園見学とは?

「園見学」とは、保育園へ出向き、実際に園の様子を見せてもらうことです。保育学生は、就職活動の一環で行うことが多くあります。

最初に、園見学の目的や内容、時期について解説します。

目的

保育園内で子どもたちに読み聞かせをする保育士
園見学の目的は「園の実態を知ること」です。求人票やホームページの写真でイメージしていた風景と、実際の様子が食い違うということはよくあります。実際に行ってみると、見た目だけでなく、匂いや音で感じることも加わり、より具体的な雰囲気が伝わってきます。

保育活動中の声や会話は、やはり聞いてみないと分かりません。「この中で自分が働くとしたら…」というイメージもしやすくなります。

内容

見学の内容は園により異なりますが、一般的には以下のような流れとなります。
  1. 資料をもとに園についての説明を受ける
  2. 園内を見学する
  3. 質疑応答
園内の見学では、クラスの配置だけ紹介する園もあれば、保育の内容や子どもの姿などを細かく紹介しながら回る園もあります。職員の付き添いがなく、「自由に見てください」という場合もあります。

保育実習を行った園で就職を考えている場合は、園見学と同じかそれ以上の内容をすでに把握しているため、改めて見学を行う必要はありません。

時期

カレンダーとボールペン
見学の時期は園によって異なります。ホームページを確認し、特に記載がなければ直接電話して聞いてみましょう。

就職説明会を設けている園もあるので、日にちの指定があれば従います。特に指定がなければ希望日を伝えても良いでしょう。

早めに見学を行えば、気持ちにゆとりを持つことができますし、他の園と比較することもできます。余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

園見学の事前準備

園見学を有意義な時間にするためには、事前の準備が不可欠です。当日を迎える前に、確認しておきたいポイントを見てみましょう。

保育園までの経路を確認しておく

スマートフォンで地図を確認している女性
遅刻はネガティブな印象を与えてしまいます。時間通りに訪問できるよう、自宅から保育園までの経路を事前に確認しておきましょう。できれば一度足を運んでおくと間違いありません。

保育方針や理念を調べておく

保育園によって方針や理念が異なります。ホームページで得られる情報はチェックしておき、気になるところは質問事項として準備しておきたいですね。他の園のホームページも見て、比較しておいても良いでしょう。

条件の優先順位を決めておく

「PRIORITY」と書かれた積み木のイメージ
見学に行く前には必ず、自分が就職先に求める条件をいくつか挙げて、優先順位を付けておきましょう。お給料、アクセス、雰囲気、周辺環境…自分の中で譲れない項目がわかっていれば、見学の際にチェックすべきところが明確になります。

身だしなみを整える

園見学へ行く時は、清潔な身なりを意識しましょう。保育園側から「普段着で」などという指定がなければリクルートスーツが無難です。

薄めのメイクで、髪はまとめましょう。保育士という職業柄、マニキュアはせず、爪は短く切っておくことをおすすめします。

園見学当日のチェックポイント

見学当日、忘れずにチェックしたいポイントを5つご紹介します。

①保育内容

園によって保育の方針や内容は異なります。重点的に取り入れている活動があれば聞いておきましょう。

遊んでいる子どもたちの表情もチェックしたいですね。適切な保育内容であれば、生き生きと遊ぶ姿を見ることができます。

また、保育する先生の姿を見て「一緒に働きたい」と思えるかどうかも大切なポイントです。

②設備状況

保育園内にあるテーブルと椅子
設備に関しては、マクロの視点だけでなく、ミクロの視点でもチェックしてみましょう。

特に「安全」と「清潔」は意識したいですね。どちらも保育において大切なことですが、忙しかったり、人手が足りなかったりすると後回しになりがちです。

「物や玩具が壊れたままになっていないか」「水まわりが汚れていたり、部屋の隅に埃が溜まったりしていないか」といったところを見ておきましょう。

③保育士の雰囲気

働いている保育士の表情や雰囲気、やりとりに注目してみましょう。「温かい眼差しで子どもと接しているか」「保育士同士が連携をとりながら動いているか」がポイントです。

保育士として働く上で、職場内の人間関係は重要です。すでにギスギスした雰囲気がある園よりも、温かい空気感のある園で働きたいですね。

④事務作業の進め方

パソコンで事務作業をしている保育士
保育士には日誌やおたより、指導案などの書き物の他に、製作や活動の準備など、たくさんの事務仕事が存在します。働いてみたら時間外の仕事がたくさん…ということにならないように、「事務時間はどのように確保していますか?」と質問してみても良いでしょう。

事務時間が設けられており、勤務時間内に仕事が終えられる環境が理想です。

⑤ICTの導入

保育業界でも職場のICT化が進みつつあります。事務の仕方にも違いが出てくるので、ICTシステムを導入しているか確認してみましょう。導入していたとしても、利用範囲は園によってさまざまです。「どのような場面でICTを活用されているんですか?」と質問してみても良いですね。

アプローチの仕方

園見学は、単に園の雰囲気を知るためだけではなく、実は自分をアピールできる絶好の機会でもあります。良い印象を持ってもらえるよう、マナーを大切にした対応を意識してみましょう。

ここからは、園へのアプローチの仕方をご紹介します。

見学依頼の電話

スマートフォンで電話をしている就活生
最初の印象は、見学依頼の電話で決まります。声だけでも雰囲気が伝わるので、明るく話したいですね。

緊張するとは思いますが、紙に書いたものを読み上げるよりは、自分の言葉でやり取りをした方が好印象です。要点だけ紙にまとめておき、あとは自然な会話を意識しましょう。

見学当日の対応

見学当日は、担当者も「どんな学生さんなのかな」という気持ちで見ています。面接を受ける時と同様に、明るい挨拶や会話を意識したいですね。

積極的な質問は、「この園にすごく興味を持ってくれているんだな」という印象に。帰る前には、園の良いところを感想に織り交ぜて伝えましょう。

園見学後の対応

手書きのお礼状を書いている女性
見学を終えたら、お礼状を書くのもおすすめです。ただし、テンプレを利用した文章は印象に残りません。園見学で感じたことや就職したい思いを自分の言葉で綴りましょう。

良い印象を残すことができれば、就職試験の時にも有利に働くことが期待できます。

園見学で自分に合った保育園を見つけよう

就職したら毎日通う場所となる保育園。しっかりと自分の目で見定めたいですね。複数の園を見学すると、それぞれの良さや違いに気付くことができます。早めに行動を開始し、自分に合った保育園を選びましょう。

保育園への就職活動を考えている方は、参考にしてみてくださいね。

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佐野きこ(さの きこ)

この記事を書いた人

佐野きこ(さの きこ)

現役保育士。
現在は子どもだけでなく、保育士や保護者など、子どもに関わる人をサポートする仕事がメイン。子どもも保護者も保育士も、みんなが笑顔になれる保育を目指している。
座右の銘は「保育士は、保育のプロである」
保育の専門家として、わかりやすく保育を語れるよう奮闘中。
家庭では、2人の息子のお母さん。

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