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新卒保育士必見!先輩保育士が思う「就職前に準備しておくべきこと」とは?

ガッツポーズをする保育士
保育園や幼稚園、認定こども園での就職を目前に控えた保育学生のみなさんは、新生活を楽しみにする一方で「自信を持って保育ができるか」「必要な道具は全て揃っているか」など、さまざまな不安を抱えているのではないでしょうか。今回は、保育士デビューをするまでに準備するといいことを、先輩保育士へのアンケート結果とともにご紹介します。

新卒内定から入職までにしておくべき準備

4月から保育士デビューを迎える新卒保育士のみなさん、おめでとうございます!

新生活にワクワクする一方で、入職までに何を準備したらいいか分からず不安になることもありますよね。また、「何をしておけばいいか、なんとなく就職先には聞きにくい…」と感じる方もいると思います。

そこで今回は、保育士として働き始めるまでに準備しておくべきことをまとめました。「先輩方は実際どうだった?」というアンケートの結果も合わせて紹介しますので、是非参考にしてくださいね。

必要な準備は5ステップ!

まずは基本的な準備から確認していきましょう。
必要なステップは大きく分けて以下の3つです。
  1. 必要な持ち物を揃える
  2. 身だしなみを整える
  3. 保育の準備をする
  4. 社会人としてのマナーを身に着ける
  5.  事務手続きを行う
一つずつ順番に見ていきましょう。

準備①必要な持ち物を揃える

文房具
まずは、保育士の必需品を揃えましょう。

このときに共通して言えるのは、「購入前に園のルールを確認しておく」こと。園によってルールが異なったり、指定のものがある場合があるので、うっかり規程外のものを買ってしまうことを防ぐためです。

また、せっかく買ったのに実際には使わなかったり、使い勝手が悪くて買い直したり、となるともったいないので、4月の段階では必要最小限のものだけを揃えるのがおすすめですよ。

エプロン

「保育士と言えばエプロン」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。エプロンは毎日着用するものなので、少なくとも2~3枚以上は用意しておくといいでしょう。自分の好きなデザインのエプロンを着用すると、モチベーションを上げることにも繋がりますよ。

エプロン選びの重要なポイントは「ポケット」と「デザイン」。現役保育者へのアンケートを実施した記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。 ただし、園によってはエプロンをしない場合や、「キャラクターものはNG」「誤飲の可能性があるボタン付きのものはNG」などのルールが決まっている場合があります。購入前に確認をしておけると安心です。

上履き(必要な園)/外履き

園児たちと一緒に毎日たくさん動き回るので、上履きも外履きも脱ぎ履きがしやすく、疲れにくいものを選びましょう。

こちらについても、園によっては裸足(靴下)で保育をするという場合があるので、購入が必要かは就職先の園に確認しましょう。

筆記用具(メモ帳、ペン)

保育士1年目は覚えることが盛りだくさん! 先輩に教えて貰ったことをその場ですぐにメモを取れるよう、常にポケットにはメモ帳とペンを忍ばせておきましょう。

また保育中に分からないことや、気になったことをメモしておけば、あとでまとめて質問をすることもできますよ。子どもたちとの会話や、連絡帳に書きたいことをメモしておくのもオススメです。

ハンカチ(タオル)/ティッシュ

泥あそびや水遊び、製作活動など、保育中は汚れが付く場面が多々あるので、いつでも手が拭けるようにハンカチは常備しておきたいです。

また子どもたちのよだれや鼻水をサッと拭けるように、ポケットティッシュも持っておきましょう。保育士にとっては必需品ですね。

印鑑/スタンプ印

日誌や書類への捺印など、保育現場では意外と出番の多い印鑑。就職前の提出書類などでも必要になるので、早めに用意しておいて損はありません。

保育中に使いやすいのはスタンプ形式のものですが、公的な書類には使用できない場合もありますので注意しましょう。

日焼け対策アイテム

外遊びやお散歩で外に出る機会の多い保育士の仕事。日焼け対策は1年中するのがおすすめです。日焼け止めは入職までに用意して、帽子・アームカバー・上着などは気に入ったものを夏までに順番に揃えるといいでしょう。

着替え

保育中は、子どものミルクの吐き戻し、おもらしなど、思っている以上に着替えが必要になる場面が多いです。着替えはロッカーに複数枚置いておけると安心です。

服装については、園によって制服があったり、ジーンズやジャージがNGというルールがあったり、私服を着用したり、とさまざまな規程があるので、各園の規程に沿うものを用意しましょう。

トートバッグ

保育園内を移動する際、荷物を入れられるトートバッグがあると便利です。書類を持ち運ぶこともあるので、A4サイズが入るものを選ぶのがおすすめです。



準備②身だしなみを整える

保育士として相応しい服装や身だしなみを整えておくことは、同僚の先生方や保護者の方の最初の印象を決める大切な要素です。

全体の印象に大きな影響を与えるポイントを中心に、解説していきます。

メイク

保育士は、園によって細かな基準は異なるものの、ナチュラルメイクが基本です。

濃いメイクをしてしまうと、触れ合った際に子どもの手や服にファンデーションが付いたり、保護者の方に悪い印象を与えてしまうなど、デメリットも少なくありません。

また、「つけまつげ」や「まつ毛エクステンション(まつエク)」も、思わぬ誤飲の原因となるため、禁止している園も多くあります。

ブラウンやピンクなど 温かみのあるカラーで、柔らかい印象を与えるような自然なメイクを心がけましょう。

ネイル

ファッションの一部として定番のネイルですが、保育園ではほとんどの園で禁止されていると考えていいでしょう。

「保護者からの印象が良くない」という見た目だけではなく、長い爪で子どもの肌を傷つけてしまう可能性や、パーツが誤って剥がれたときの誤飲の可能性、マニキュア・ジェルネイル共にアレルギー物質を含む場合があるなど、子どもたちの安全を考慮していることが主な理由です。

就職時には、基本的にマニキュア・ジェルネイルは全て落とし、爪は短く切った状態にしておきましょう。

髪色/髪型

髪色は、黒系や濃いブラウンなど暗めのカラーで、落ち着いた清潔感のある印象を与えるのがおすすめです。明るすぎる髪色は他の職員にも保護者にもいい印象を持たれません。

また、髪型は清潔感があって動きやすいスタイルにするのがポイント。子どもたちと動き回って乱れることが多く、なかなか直す時間も取りにくいので、ゴムなどを使ってなるべくスッキリとまとめておくといいですよ。

準備③保育の準備をする

絵本を読む保育士
実際に保育をするにあたっての準備をしておくことも重要です。新卒であっても担任を持つことは少なくないので、子どもたちと関わる際に戸惑わないような状態にしておけるといいですね。以下のポイントを押さえておきましょう。

自己紹介の練習

4月は、就職先の先生方に、保護者の方に、子どもたちに…と自己紹介をする機会が沢山あります。そんな時のために、それぞれ相手別にどんな内容を話すか考えておきましょう。

子どもたちに自己紹介をするときのコツやアイデアは、下の記事で詳しく紹介していますよ。

ピアノ・手遊びの練習

保育園に就職すると、園によってはピアノを弾く機会が毎日のようにあるところもあります。特に苦手な方は事前に練習をしておけると安心です。朝の会、いただきますの歌、就職先の園歌など、弾くことになる可能性がある曲は一通り習得しておきましょう。

手遊びを覚えておくことも大事です。子どもたちの興味を弾くことのできる手遊びは、お話を聞いてほしいときや注目を集めたいときに重宝します。

遊びのネタを考える

外遊び、室内遊び、水遊び、ごっこ遊び、製作…などなど、遊びのレパートリーはいくつあってもいいですよね。特に新人のうちは、どんな活動をするか思いつかなくて焦る! ということも少なくないので、今のうちにリストアップしておきたいです。

就職先の園を知る

就職先の園の行事に誘われたら、できるだけ参加しましょう。園の先生方と入職前に顔を合わせたり、普段の園の雰囲気を掴む機会になります。

また研修に参加することは、その園の保育方針をより深く理解したり、仕事内容を把握することに繋がりますよ。

保育教材を作る

ペープサートやスケッチブックシアターなどは、イベントの導入や、合同保育の際など、さまざまな場面で役立ちます。時間のある今だからこそ、集中して取り組める作業だと言えます。

準備④社会人としてのマナーを身に着ける

敬語の使い方や電話対応など、保育士として働くうえで正しいビジネスマナーを求められる場面は意外と多いものです。

「ビジネスマナーについて、基本の内容から確認しておきたい!」という方には、以下の記事がおすすめですよ。

準備⑤事務手続きを行う

雇用契約書
意外と忘れていて、入職直前にバタバタ…! となりやすいのが、入職に必要な書類の準備や引っ越しの準備などの事務手続き。難しい文章が並んでいてつい後回しにしたくなりがちですが、安心して初日を迎えられるよう、きちんと対応しておきましょう。

入職に必要な書類を準備する

保育園に入職するにあたって、事前に、もしくは入職してすぐに下記の書類の提出が基本的に求められます。

<新卒の場合>
  • 卒業見込み証明書
  • 健康診断書
  • 住民票の写し
  • 年金手帳
  • 雇用契約書
  • 給与振込先届書
  • 保育士宿舎借り上げ制度の利用に関する書類
これらは入職に関わる重要な書類のため、提出が求められたら速やかに準備をし、期限内に提出できるようにしましょう。

引っ越しの準備をする

就職を機に、上京をしたり一人暮らしを始めたりして引っ越しをする方は多いですよね。3~4月の年度替わりの時期は、一般的に引っ越しを検討する方が多く、タイミングによっては「住みたい地域(園の近く)の物件が埋まっている」「引っ越し業者の予約が出来ない」といったことにもなりかねません。引っ越しが決まっている方は、なるべく早めに動き出すことをおすすめします。

また、就職先の園の社宅を利用する方、自治体の保育士宿舎借り上げ支援制度を利用する方は、それぞれ通常の引っ越しとは異なる手続きがある場合があります。合わせて確認しておくようにしましょう。

貴重な経験談!先輩が思う「就職までに準備しておくべきこと」

入職に向けた基本的な準備をお伝えしてきましたが、やるべきことが多くて何から手を付けていいか迷いますよね。優先順位を決めるとしたら、何が最も重要なのでしょうか。

ここからは、実際に新人時代を経験してきた先輩保育士のみなさんの意見を見ていきたいと思います。

「就職までにこれをしておいて良かった!」
「時間があるうちにこれをしておけばよかった…」


といった、先輩が思う「就職までに準備しておくべきこと」をアンケートで聞いてみました。結果は…

保育士デビューまでに準備するといいことは?

1位 保育教材/視覚教材の作成(64票)
2位 手遊びを覚える(54票)
3位 ピアノの練習(35票)
4位 壁面製作(9票)
4位 絵本を読む/読み聞かせの練習(9票)
6位 遊びのバリエーションを増やす(8票)
7位 健康な身体とやる気(5票)
8位 特技を見つけておく(4票)
8位 ビジネスマナーを身に着ける(4票)
10位 学生期間を楽しむ(3票)
10位 文房具を揃える(3票)


最も回答が多かったのは、「保育教材/視覚教材を作る(64票)」。具体的には、パネルシアターやペープサート、スケッチブックシアター、手袋シアター、エプロンシアター、紙芝居などさまざまな回答が並びましたが、共通して添えられていたのが、「就職してからは作る時間の余裕が無い!」「スキマ時間に子どもたちを一瞬で惹きつけられる教材はあればあるだけ助かる!」などの声。先輩方からは「もっと作っておけば…」という後悔の声も沢山いただいたので、その経験を活かして、できるだけ準備しておくことをおすすめします。

次に多かったのが「手遊びを覚える(54票)」と「ピアノの練習(35票)」。それぞれ、「手遊びは年齢別で複数覚える」「ピアノは季節ごとの曲を複数覚えておくと困らない」というアドバイスが目立ちました。こちらも保育教材同様に、沢山覚えていて損は無いものなので、時間が許す限り練習しておけるといいですね。特にピアノが苦手な人は、入職してすぐに弾くことになる春の歌をいくつか弾けるようにしておきましょう。

その他にも、たくさんの回答が集まりました。
  • 担当クラスの発達段階を勉強しておく
  • 日めくりカレンダー/お誕生日表を作っておく
  • 人前・子どもの前で話す練習をしておく
  • 研修に参加して、不安を減らしておく
  • 学校で使った資料を見返せるように整理しておく
  • 荷物を持ち運ぶ用にトートバッグを買っておく
  • ケガ・病気時の対応方法を覚えておく
  • 子どもたちに人気の番組(プリキュア・戦隊もののキャラ)の名前・内容を把握しておく
  • 製作に使う廃材を集めておく
  • 働く園の行事内容を確認しておく
  • 日記をつける(日誌などを書く力がつく)
新人時代を経験した先輩ならではの視点での回答ばかりで、準備しておいて本当に役立つのは何かが分かりやすいですね。是非参考にしてみてください。

【番外編】「好かれる1年目保育士」はこんな人!

入職前には、持ち物や自身のスキル以外にも、「職場の先輩と上手く付き合っていけるか」という人間関係の面で不安になることもありますよね。実は「先輩に好かれる後輩」には、共通点があります。

では、好かれる後輩には一体どんな特徴があるのでしょうか? アンケートから分かる、先輩のホンネを見てみましょう。

好かれる1年目のポイントは?

1位 挨拶・返事・お礼ができる(96票)
2位 分からないことは質問・相談をしてくれる(79票)
3位 笑顔がある(62票)
4位 積極的に/率先して/先回りして動く(58票)
5位 誠実/謙虚/素直(38票)
6位 元気/やる気がある(31票)
7位 一生懸命(29票)
8位 子どもに向き合っている(11票)
9位 メモを取る(9票)


最も多かった回答は「挨拶・返事・お礼ができる(87票)」。中には「1年目はむしろこれだけできればいい」という声もありました。1年目は保育に対する難しい知識を求められているのではなく、社会人としての基本的なマナーが身についているかどうかが重要ということですね。

また2位の「分からないことは質問・相談してくれる」という回答には、「積極的に聞いて学ぼうとする子は頑張っているなーと思います」「先輩も何が分からないのかが分からないと、アドバイスができない」「自分で考えた上で相談してくれるといい」「聞いたことを実践して、報告してくれると嬉しい」などの声がありました。先輩たちの、「一生懸命な後輩保育士さんには、成長できるようにサポートしたい!」という気持ちが伝わりますね。

一方で、一部には「無理に好かれようとしないでいい」「好かれようと思いすぎない子が好かれる」という声も。マナーは大事にしつつも、あまり委縮しすぎず、明るく積極的なコミュニケーションを意識したいですね。

余裕を持って保育士生活をスタートさせよう

保育士デビューを最高のものにするには、入社までの準備が肝心。春休み期間を活用して、万全な状態で初出勤を迎えましょう。

 
<アンケート概要>
調査期間:2022年2月8日(1日)
調査方法:ほいくis公式Instagramアカウントのアンケート機能を利用
調査対象:Instagramユーザー
有効回答数:Q1.保育士デビューまでに準備するといいことは?/228件、Q2.好かれる1年目保育士の行動・特徴は?/456件

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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

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