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保育園で行う生活発表会の準備の流れ、進行のポイント

お遊戯会の舞台
劇や合奏を披露する「生活発表会」は保育園の定番行事の一つ。毎年11〜2月頃に開催する園が多いようです。子どもたちも保護者も楽しみにしている生活発表会ですが、プログラム決めや練習などやることが多いので、計画的に準備を進めていくことが大切。今回は、生活発表会のねらいや開催までの流れ、準備進行のポイントを解説します。

生活発表会を行うねらい

お遊戯会の練習
保育園で生活発表会を行うねらいには、下記のようなものがあります。
  • 自分なりのイメージをもち、表現する力を養う
  • 友だちと一緒にいろいろな方法で表現することを楽しむ
  • 共通の目的をもち、友だちと協力して作品を作る喜びを味わう
  • 自分の意見を言ったり友だちの思いを受け入れたりしながら活動を進める
劇や合奏などを披露することの多い生活発表会は、表現力に関するねらいが中心となることが多いでしょう。みんなで力を合わせて作品を作り上げるため、友だちと協力することや相手の思いを受け止めること、自分の意見を主張できることなどもねらいの一つになります。

クラスの子どもたちが生活発表会を通してどんな力をつけてほしいのかを考え、ねらいを設定しましょう。

準備から開催までの流れ

合奏の練習
生活発表会は、出し物の練習や衣装の制作、保育者同士の打ち合わせなど準備することがたくさんあるため、見通しをもって計画的に進めていくことが大切。ここでは生活発表会の準備から開催までの流れを解説します。

日程や会場を決定

まずは日程や会場の調整です。日程は年度当初の年間行事を決定する際に決まっている園も多いかもしれませんが、変更がないか再度確認をして早めに保護者にお知らせしましょう。また地域のホールなどを使用する場合は、早めの手配が必要です。

クラスごとの出し物を決定

クラスごとにどんな出し物をするかを決定します。子どもたちが楽しみながら練習を進めていけるよう、普段から慣れ親しんでいる歌や絵本、遊びなどをヒントに選ぶと良いでしょう。

こちらの記事では生活発表会におすすめの年齢別題材アイデアを紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

練習開始・舞台道具や衣装の準備

出し物が決まれば少しずつ練習を始めていきます。年齢に合わせて導入を工夫したり、時間配分を調整したりしながら、楽しく練習できるよう進めていきましょう。練習を進めながら、劇の衣装や舞台道具、舞台装置などの準備も行います。

プログラムの作成・保育者の役割分担

練習と平行して、当日のプログラムの作成や保育者の役割分担も行います。プログラムの順番は各クラスの出し物を考慮しながら、子どもたちに負担が少なくスムーズに動けるように組みましょう。また出し物ごとの舞台装飾や子どもへの援助、ピアノの伴奏などクラス担任だけでは手が回らない作業もたくさんあるので、他クラスの保育者がサポートに回れるよう役割分担も行います。

リハーサル・最終調整

本番直前にはプログラム通りにリハーサルを行い、スムーズに開催できるかを確認します。リハーサル後には保育者同士で意見を出し合い、必要に応じてプログラムの順番変更や保育者の動きの調整などを行います。

会場準備

生活発表会前日は、舞台装飾や音響の確認、保護者席の設置など会場準備を行います。プログラム通りスムーズに進行できるよう、大道具や衣装を配置しておきましょう。

本番

生活発表会の鑑賞風景
いよいよ本番。子どもたちがリラックスして練習の成果を発揮できるよう、声かけを行います。発表後には、一人ひとりががんばったことをしっかり認め、たくさん褒めましょう。

振り返り

生活発表会が終わったあとは、当日気づいたことや保護者からの意見を参考に振り返りを行います。来年度の生活発表会の参考にできるよう話し合い、まとめておくと良いですね。

生活発表会の準備進行のポイント

生活発表会の本番
ここからは生活発表会の準備を行う際に、押さえておきたいポイントを4つ解説します。

準備・練習は計画的に行う

生活発表会は、プログラムの作成や練習、衣装・舞台道具の制作、当日の役割分担など準備することが盛りだくさん。そのためスケジュールに余裕を持ち、計画的に進めていく必要があります。また年齢によっては、出し物の練習を連日長時間してしまうと、子どもたちが内容に飽きたり疲れてしまったりすることも。子どもたちが主体的に楽しんで練習できるよう、時間配分やペースなど練習の方法を工夫しましょう。

子どもを中心とした出し物を選ぶ

出し物は、クラスで流行っている絵本をベースにした劇普段から慣れ親しんでいる曲を使った合奏遊びから発展させた手品や影絵の発表など、子どもたちの興味・関心に合ったものを選ぶようにしましょう。幼児クラスでは子どもたち同士が話し合って決めても良いですね。あくまで発表会の主役は子どもたち。保育者さんは子どもたちが表現することを楽しめるようサポートしていきましょう。

保育者同士の連携を円滑に

生活発表会は保育園で行う年中行事の中でも大きなイベントの一つです。発表はクラスごとで行うことが多いですが、練習の段取り、劇のサポート、子どもへの声かけ、出し物ごとの舞台装飾など、全体の準備進行には保育者同士の連携が欠かせません。保育者同士、常にコミュニケーションを取りながら準備を進めていきましょう。

練習の様子を保護者に伝える

子どもたちの園での姿を見られる生活発表会は、楽しみしている保護者も大勢います。そのため、発表会に向けて一人ひとりがどんなことをがんばっているのか、練習の様子を丁寧に伝えるようにしましょう。当日の様子を見るだけでは分からない、一人ひとりの努力や完成までの過程を知ることで、保護者自身も子どもたちの成長をより実感できるでしょう。

計画的に準備を進め、生活発表会を成功させよう

生活発表会のねらいや準備の流れ、進行のポイントについて解説しました。自由な表現を楽しみ、友だちと一つの目的に向かって協力し合う経験は子どもたちの大きな成長の糧になります。保育者さんは計画的に準備を進め、表現する楽しさや友だちと協力する喜びを味わえる生活発表会を作り上げてくださいね。

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