11月の保育園・幼稚園の子どもたちの様子
あっという間に季節は秋から冬へ進んでいきます。入園、進級当初の期待と不安な表情を見せていた子どもたちも、保育者との信頼関係のもと、日々の生活や様々な行事への取り組みを通じて一人ひとりが驚くほど成長したのではないでしょうか。また乳児クラス、幼児クラス共に友だちへの親しみの気持ちが一層深まり、やり取りを楽しめるようになっていきます。時にうまくいかない場面も経験しながらも、友だちとの関わりの中でこそ育つ、心の成長を見守り、励ましていきたいですね。
乳児クラス向け11月に歌いたい歌・手遊び歌
①曲名:どんな色が好き
作詞・作曲/坂田修
ねらい
歌に親しみながら色への関心を広げる。解説
パネルシアターやペープサートで実際に色を見せながら歌うとより楽しめますね。 園内や散歩先で様々な色に気づき興味を広げるきっかけになります。②曲名:5つのメロンパン(手遊び歌)
作詞/中川ひろたか 作曲/イギリス童謡
ねらい
保育者と一緒に手遊びをする楽しさを味わう。解説
人気の手遊び歌です。「子どもが♩」の歌詞をクラスの友だちの名前に変えるとより盛り上がります。丁寧にゆっくり行うと手指の発達にも繋がりますね。③曲名:きのこ
作詞/まど・みちお 作曲/くらかけ 昭二
ねらい
歌を楽しみながら秋ならではの食材に興味を広げる。解説
とても不思議でかわいい歌です。秋ならではの歌として人気で、運動会や発表会のダンスなどにもよく使われています。この歌をきっかけに様々な種類のきのこを見る機会があると、食育にも繋がっていきますね。④曲名:金太郎
作詞/石原和三郎 作曲/田村 虎蔵ねらい
歌に親しみながらふれあい遊びを楽しむ。解説
昔から馴染みのある曲です。歌とともにパネルシアターや紙芝居で見せて楽しむのはもちろん、曲に合わせ大人がクマ役になり子どもを背中にのせて歩くふれ合い遊びも人気です。乳児クラスならではの遊びに発展させていきましょう。⑤曲名:はらぺこあおむし
作詞/エリック・カール 作曲/新沢としひこねらい
歌を楽しみながら絵本の世界を味わう。解説
子どもたちの大好きな絵本の歌です。子どもは楽しいことはとにかく繰り返したいもの。 絵本の世界を楽しみながら乳児クラスでも歌をあっという間に覚え口ずさめるようになります。 発表会のテーマとしても人気ですね。幼児クラス向け11月に歌いたい歌・手遊び歌
⑥夕日
作詞/葛原しげる ・作曲/室崎琴月ねらい
秋ならではの歌に親しむ。解説
昔から親しまれている秋の歌です。幼児クラスだと、言葉の意味や歌詞全体の理解を深める機会があると読解力にも繋がりますね。また歌の拍に合わせ手の上げ下げをして歩くリズム遊びもおすすめです。⑦曲名:森のくまさん
作詞/馬場祥弘 作曲/アメリカ民謡ねらい
歌の世界をイメージし楽しむ。解説
歌を楽しみながら情景をイメージすることで、想像力も高まります。クマと女の子どちらを歌いたいかを選び、かけ合いのように歌うのも幼児クラスならではの楽しみ方ですね。 子どもたちのアイデアを大切にし、さまざまな遊びに発展させることもできます。⑧曲名:大きくなったら(手遊び歌)
作詞・作曲/不詳
ねらい
手遊び歌を通じ、さまざまな職種に興味関心を広げる。解説
幼児クラスの子どもたちが大好きな手遊び歌です。勤労感謝の日もあるので、世の中にはどのような仕事があるのかを知る機会になりますね。様々な職種を調べたり、なりきって遊んだりと11月ならではの活動に繋げていきましょう。⑨曲名:小さな世界
作詞/日本語詞 若谷和子 作曲/リチャード・M・シャーマン/ロバート・B・シャーマンねらい
世界のさまざまな地域に関心が芽生える。解説
4歳を過ぎた頃から、自分のことだけではなく周囲への興味関心がぐっと広がっていきます。歌を楽しむことをきっかけに、世界には異なる国や文化があるということを知る機会を作り、子どもたちに広い視野や柔軟な思考を育てていきましょう。⑩曲名:にんげんていいな
作詞/山口あかり 作曲/小林亜星
ねらい
友だちと一緒に歌うことを楽しむ。解説
子どもたちに人気の温かい気持ちになる歌です。歌を通じて友だちへの親しみの気持ちがより一層深まるのではないでしょうか。大人も一度は耳にしたことがある馴染みの歌なので、発表会や保育参観など保護者が参加する行事で一緒に歌う機会を作るのも素敵ですね。11月も季節に合わせた歌を歌おう
今回は秋の歌と合わせて、友だちや保育者との関わりが一層深まってきた子どもたちに楽しんでもらいたい歌もご紹介しました。季節で取り入れる歌も一つひとつにねらいを持って丁寧に選曲していきたいですね。「ねらい」とは保育者の「願い」を意味します。保育の全てに共通する視点なのでぜひ大切にしていってください。【関連記事】