ミッフィーの本名って知ってる?
ディック・ブルーナが描いた、ばってんマークのお口がお馴染みミッフィー。その可愛さに魅了され続けているファンも多い大人気のキャラクターです。しかし実はこのミッフィー、他の呼び名もあることをご存知でしょうか?本名は「ナインチェ」
ミッフィーの本名は、「nijntje(ナインチェ)」。これはオランダ語で「うさちゃん」という意味です。そして日本の絵本を手に取ってみると、「これまた名前が違うじゃないか!」と驚くかもしれません。日本のミッフィーの絵本では「うさこちゃん」と呼ばれています。ナインチェが日本語訳ではうさこちゃん、英語訳ではミッフィーとなっているのですね。出版社で呼び名が違う
オランダ語、英語、日本語での呼び名が違うことが分かりました。そして日本の絵本は「うさこちゃん」ということも分かりました。が、実際に絵本を手に取ってみると「ミッフィー」と描かれたものがある…結局日本ではなにが正しいの? とこんがらがってきますね。実はこれには、出版社の違いがあるのです。講談社から出版されている絵本では「ミッフィー」、福音館書店から出版されている絵本では「うさこちゃん」と呼ばれています。小さな頃にミッフィーの絵本を読んでいた、という方はもしかすると「うさこちゃん」と描かれたものの方がなじみがあるかもしれませんね。
ミッフィー絵本おすすめランキング
ミッフィーの絵本はセット販売がされていたり、時計の読み方やひらがなの読み方などをテーマにした教育絵本があったりと、とにかく種類が豊富です。今回は、子どもの頃からミッフィー大ファンの筆者が厳選したおすすめを、「うさこちゃんシリーズ」の中からご紹介します。【第3位】うさこちゃんびじゅつかんへいく
作・絵:ディック・ブルーナ訳:まつおかきょうこ
出版社:福音館書店
対象年齢:4歳~ [うさこちゃん びじゅつかんへいく (ブルーナの絵本) (日本語) ハードカバー]
うさこちゃんシリーズの中でも、私が昔から大好きなお話です。ある日うさこちゃんは、お父さんとお母さんと一緒に美術館へ行くことになりました。美術館には絵だけでなく、モビールや石像などたくさんの素敵な作品があります。
この絵本の楽しみは、うさこちゃんの率直な感想。「これならわたしでも描けそう」「本当はどう見たら良いのかよくわからない」といった感情がなんとも可愛らしくユニークです。
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【第2位】うさこちゃんとたれみみくん
作・絵:ディック・ブルーナ訳:まつおかきょうこ
出版社:福音館書店
対象年齢:3歳~ [うさこちゃんとたれみみくん (ブルーナの絵本) (日本語) ハードカバー]
表紙に描かれているのは、「たれみみくん」。うさこちゃんのクラスにやってきた転校生です。本当の名前は「だーん」だけど、耳が垂れているから「たれみみくん」と呼ばれているのですね。
うさこちゃんは考えます。「本当はたれみみくんと呼ばれるの、嫌じゃないのかな?」”たれみみくん”の本当の気持ちを知ったうさこちゃんの勇気ある行動に感動! 人の気持ちを感じ取る優しさと、みんなと違うことでも勇気を持って発言する強さを教えてくれます。
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【第1位】うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん
作・絵:ディック・ブルーナ訳:まつおかきょうこ
出版社:福音館書店
対象年齢:4歳~ [うさこちゃんの だいすきなおばあちゃん (ブルーナの絵本) (日本語) ハードカバー]
可愛らしいうさこちゃんシリーズの絵本では少し珍しい、「死」をテーマにしたお話です。うさこちゃんの大好きなおばあちゃんが死んでしまいます。「眠っているようだけど、もう息はしていない」という死への表現、棺に眠るおばあちゃんの様子、泣いている家族。
うさこちゃんの絵本は、とてもシンプルな言葉で描かれていることが魅力のひとつでもあり、この物語も例外ではありません。しかしそのシンプルな言葉の中にこれだけの切なさや悲しさ、温かさを込められるのは、ディック・ブルーナにしかできないことかもしれませんね。
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誕生65周年ミッフィー展開催決定
東京都中央区にある松屋銀座では、7月23日~8月10日の期間、『誕生65周年記念 ミッフィー展』が開催されます。もともと4月から開催が決まっていたものの、新型コロナウイルスの影響を受け中止となっていましたが、日時指定制での開催が決定となりファンから喜びの声があがっています。>>ミッフィー展に関してはイベント情報をご覧ください。
愛され続ける“ナインチェ”の魅力
ミッフィーの愛くるしい姿は、子どもから大人まで幅広い年代の人を魅了します。実は絵本製作に隠されたディック・ブルーナのこだわりや色使いの意味などもあるので、気になる方はぜひ調べてみてくださいね。【関連記事】