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保育士の職務経歴書の書き方|自己PRの例文・記入例も紹介【無料ダウンロード可のテンプレートあり】

職務経歴書とペン
転職活動時に記入する書類には、履歴書の他に職務経歴書があります。特に初めての転職活動では、「何を書けばいいの?」と悩む方も多いですよね。今回は、保育士の職務経歴書の書き方をフォーマットに沿ってご紹介します。無料でダウンロードできるテンプレートもご用意しています。

職務経歴書とは

履歴書と職務経歴書
初めての転職活動の際には、「そもそも職務経歴書って?」という疑問から始まる方がほとんどではないでしょうか。職務経歴書とは、履歴書よりさらに細かく自分自身の仕事の経験・実績をまとめたものです。履歴書とは別に用意します。

職務経歴書をきちんと書くことで、どのような場所で働いたのか、何歳クラスの担任をしてきたのか、どのような保育方針を持っているのかなど、自分らしさを応募先に最大限にアピールできる重要な書類です。

初めての際は難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえて見やすく分かりやすい職務経歴書を目指してくださいね。例文では、保育観をテーマとした自己PR例文、主任経験者、復職する保育者の具体的な自己PRの例文もご紹介しています。
 

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書く内容は?

ノートパソコンの前で悩んでいる女性
職務経歴書は履歴書とセットで販売されているものもありますが、決まった書式はありません。そのため、パソコンを使って自分で一から見やすい形で作成することもできます。ただし、押さえておきたい基本的な要素やコツがありますので、項目ごとに書く内容を決めて、フォーマットに沿って作成してみましょう。

 

書く内容① 職務要約

最初に職務要約として、今までの職務経歴を簡単にまとめてみましょう。この項目を読んだだけである程度の経歴が相手に伝わるように、分かりやすく簡潔にまとめる工夫をしましょう。できれば、関わってきた業務や自分の強みの中から、特にアピールしたい点も一言ずつ織り込んでおきたいですね。

書く内容② 職務経歴

ここでは過去の勤務先の情報を時系列で細かく記載します。履歴書では学歴や職歴など最低限の情報のみでしたが、職務経歴書では勤務先名(保育園名)、雇用形態、在籍期間、職員数や子どもの数、担任経験や細かい業務内容を書いていきましょう。経験してきた職場環境が相手にイメージできるか? という視点で読み返してみると良いですよ。

転職回数が多い方は、記載内容も多くなってしまいがち。この場合は、キャリアの変遷を概要としてまとめたり、見出しや箇条書きを使ってメリハリをつけるなどの工夫をしてみましょう。

書く内容③ 自己PR

職務経歴書では、履歴書以上にしっかりと自己PRをしてください。どのようなことが得意なのか、どのような保育をしてきたのか、そしてそれがどのように今後に繋がっていくのかなどを、具体的に分かりやすくまとめましょう。面接で合わせて聞かれる志望動機とも連動してきますので、全体としてちぐはぐな内容にならないよう注意しましょう。

書く内容④ 資格・特技・スキル

取得している資格情報は履歴書に書いておきますが、職務経歴書の方では書ききれなかったものや資格でなくても得意なこと、スキルとして持ち合わせていることを書いておきましょう。例えば「Word、Excelを使用した書類作成」などもOKです。パソコンスキルを持っている方は、歓迎されることも多いですよ。
 

注意したい基本ポイント

採用担当者によっては、書類の作り方から丁寧さや読み手への気遣いなどをチェックしている場合があります。細かい点まで見られていることを意識して、基本的な点は押さえておきましょう。

書式・サイズ

職務経歴書はA4サイズが一般的。市販されているものではなく、パソコンでフォーマットを利用する場合はこのサイズにしておきましょう。

日付

履歴書と合わせて提出するケースが多いので、日付はなるべく合わせておきましょう。和暦・西暦の表記統一も忘れずに。

手書きが望ましい?

就職・転職活動では、パソコンで作成した履歴書や職務経歴書を使うことも一般的になっています。ただし、手書きの書類や連絡帳でのコミュニケーションなどが少なくない職種のため、手書きで丁寧に作成した履歴書や職務経歴書は、実務に関するアピール材料の一つにもなります。先方に意欲を伝える意味でも、できれば手書きでの作成をおすすめします。

必ず読み返そう

書類作成にはそれなりの時間がかかるためついつい怠ってしまいがちですが、必ず一度は読み返すようにしましょう。

特に誤字脱字は、あるだけでかなりマイナスな印象を与えるため避けたいところ。また、連絡先の欄がある場合は、履歴書と合わせて記載ミスが無いように注意が必要です。そのほか、学校名や施設名など、略語ではなく正式名称を使うべきところも見落としが無いようにしてくださいね。

職務経歴書の書き方フォーマット

ポイントを把握したら、実際に職務経歴書を書いてみましょう。

職務経歴書のテンプレート(定型文)を用意しました。ワードのファイルなので、自分で編集も可能です。先にダウンロードしておいてから以下の文章を見ると理解が進みやすいでしょう。
 

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基本情報・職務要約の書き方・例文・記入例

職務経歴書「職務要約」の記入例
「職務要約」は、最終学歴から現在に至るまでの職務経歴を短くまとめた要約です。それほど細かいことを書く余裕は無いので、経歴の中でも特に長く在籍した園についてなど、ハイライトになる部分を少し丁寧に書きながら、メリハリをつけてまとめましょう。

職務経歴の書き方・例文・記入例

職務経歴の記入例
職務経歴の記入例
「職務経歴」は、自分自身の仕事の経験・実績を時系列でまとめます。アピールする材料になりますので、「どのような場所で働いたのか」「何歳クラスの担任をしてきたのか」「どんな役割を担ってきたのか」などを具体的に書いていきましょう。読みやすさを考えて、箇条書きを上手く使ってくださいね。

資格・スキルの書き方・例文・記入例

職務経歴書の資格・スキル欄の記入例
「資格」の項目には持っている資格を、「スキル」「特技」欄には、仕事に紐づけてアピールできるものを書くようにしましょう。面接でも聞かれる可能性は高いので、仕事にどう生かせるかまでを説明できるよう考えて準備しておきましょう。

自己PRの書き方・例文・記入例

保育観を活かした自己PR例文

私が保育をするうえで一番大切にしていることは、子ども自身たちが考える経験や、失敗や成功を重ね成長していける環境を作ることです。子どもが「何かができるようになること」を目的とした保育ではなく、その過程でどのような出来事に出会い、どのように解決していったのかということに目を向けた保育の実践をしてまいりました。

そのため2 年目で主担任を任されるようになってから、子どもたちとひとつのテーマについて話し合う時間を週に1 回設けていました。例えば電車に乗って動物園に出かける遠足行事をきっかけに、「公共の場でのマナー」をテーマに話し合ったときには、子どもたちと一緒に電車や道路、動物園での振る舞いや公共の物の使い方などを考えました。

当日はクラスで作った「マナーブック」をもとに行動し、地域や目的地の方々にお褒めの言葉をいただいただきました。子ども目線での気づきやアイデアを知ることができたと共に、子どもたちの誇らしげな姿に私もうれしくなりました。

ある目的について考え、話し合い、仲間と協力し成長していく子どもの姿を肌で感じることができた良い経験だったと感じています。

貴園の保育方針でもある「子どもの主体性を大切にした保育」を実践できるよう経験を活かしながら、積極的に他の保育者の方々ともコミュニケーションをとり、保育者としてさらに成長していきたいと考えております。

主任経験を活かした自己PR例文

保育園に〇年勤務し、うち〇年主任保育士として務めていました。円滑なクラス運営は、職員間のコミュニケーションが必須だと考えております。園全体でよりよい保育を提供できるよう、保育士1人ひとりに積極的に声をかけ、月に1度は職員と面談をしてコミュニケーションを密にするよう徹底しました。 

保育士の長所を本人に積極的に伝え、自信をもって楽しく保育できるように関わるよう常に意識しております。 

また、保育士と保護者の連携をスムーズにできるよう、子どものちょっとした様子を担任に伝え、保護者に伝えてもらうようにしました。 

子どもはもちろん保護者の様子を送迎児に気にかけ、職員間で気になることは共有していました。 主任保育士の経験を活かし、貴園の職場環境づくりに貢献できればと思っております。
 <PRのポイント> 
上の2つは主任を経験した保育者の自己PRの例文です。保育士の中でも、主任経験がある人は貴重です。主任経験の年数や、働きやすい職場環境づくりでどのようなことを意識していたのか具体的に伝えることで、面接先の園も採用した後のイメージがつきやすいでしょう。 

自身の保育理念はもちろんのこと、職員や保護者にどのような働きかけをしてきたのかを伝えられるのは、主任経験者の特権です。経験豊富で頼りになる存在であることをアピールしましょう。 

 復職(出産育児、転勤などの理由で数年保育園を離れていた) の自己PR例文

今まで保育士として〇年勤務いたしました。〇年前に第〇子の出産を機に退職し、現在は子育てに専念しています。自身の子が幼稚園に通い、園生活を送る中で「わたしも保育士としてたくさんの子どもたちに関わりたい」という気持ちが芽生えました。 

子育て経験を経て、今まで知らなかった「保護者側の気持ち」を知りました。子どもを持つまで気づかなかった母の思いに、今は共感できます。保護者の立場にも寄り添い、安心してお子さんを預けていただけるよう、質の良い保育を実践できるよう努めます。 

母としての経験を活かし、子どもたちの気持ちに寄り添いながら成長のお手伝いをさせていただきたいと思っております。 
 
<PRのポイント>
出産育児や家族の転勤などの理由で保育を離れ、復職をする方は多いですよね。子育て経験がある人は、保護者側の気持ちを理解できるという大きなメリットがあります。共感力をアピールすると、面接園も採用後に園にもたらしてくれる良い影響をイメージしやすいでしょう。 

子育てや転勤を経験している人は、さまざまな経験をしたからこそ見えてくる事象を理解し、そこから新たなコミュニケーションの切り口が見つかることでしょう。子どもはもちろん、保護者や保育士とも円滑なやり取りができることを伝えるのもいいですね。 

読む相手にしっかりと伝えるためにも、できるだけテーマは一つに絞るようにしましょう。ついつい、あれもこれも書きたくなりますが、テーマがぼやけて結局どれも読み手に伝わらないのでは元も子もありません。また自分で読み返すだけでなく、他の人に読んでもらうのも客観的に判断する材料になりますので、できるようであれば試してみてくださいね。

職務経歴書フォーマットをダウンロード

職務経歴書のフォーマットをご用意しました。ワード形式なので、自分の経験に沿って書き直すことで自分オリジナルの職務経歴書が作成できます。無料でご利用いただけますので、ぜひダウンロードしてご利用ください。

職務経歴書ダウンロードはこちら

 

自分をアピールできる経歴書に

職務経歴書は形式などが決まっていない分、自分らしさを存分に発揮できる書類とも言えます。経験したことを分かりやすく伝えながら、その中で自分が努力したきたことや保育に対する姿勢などを上手く織り込んで、自身の魅力をアピールしてくださいね。

もし、自分だけで職務経歴書を作成するのが難しいと思ったら、保育士転職のプロであるキャリアアドバイザーに無料で相談することが出来ます。ほいくisの姉妹サイト「ほいくisお仕事探し」なら、20社以上の転職サービスを一括で比較しながら、あなたに本当に合った転職エージェントが見つかりますよ。

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