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卒園式の準備を解説〜時期・役割分担・服装【3月】

卒業証書
年が明けるとあっという間にやってくる卒園式。保育士さんも準備や練習に追われる日々ですよね。今回は、毎年忙しくなりがちな卒園式シーズンに慌てないためにも、当日までに保育士がやっておきたいことをご紹介します。当日の服装なども併せてチェックしておきましょう。

卒園式の概要

卒園式は子どもたちの成長を祝い、進級へ向けての区切りともなる日です。まずは、卒園式の日程やねらいについて確認してみましょう。

卒園式の日程

3月のカレンダーと桜の花びら
多くの保育園では3月に卒園式を開催しますが、日にちは園によって異なります。兄弟がいる家庭を考慮に入れ、地域の小学校や中学校の卒業式と重ならないよう日程を調整している場合が多いです。

卒園式のねらい

卒園式のねらいは以下のようなものが挙げられます。

【卒園式のねらい】
  • 小学校入学への期待を高める
  • 友だちや保護者へ感謝の気持ちを伝える
  • 成長の喜びを感じ、自信や誇りを持って卒園式に参加する
子どもたちにとって晴れの舞台となる卒園式。ねらいを持って臨むことで、子どもたちの成長に繋がっていきます。

卒園式の事前準備

卒園式の案内状
卒園式の準備は、新年度の準備とも重なってとても忙しくなります。前もってできることから進めていきたいですね。

ここからは事前準備の内容を確認しておきましょう。

保育士の役割分担

卒園式までに行う準備はたくさんあります。まずは職員で役割分担を決め、協力して進めていきたいですね。

【当日の役割分担】
司会や音響、子どもの誘導など、卒園式の当日に必要な役割を確認しておきましょう。

【準備の役割分担】
卒園式に必要な物の発注や作成、園内の飾り付けなど、卒園式当日までに準備する内容を書き出し、園内の職員で役割分担をしておきたいですね。

環境の準備

卒園式の飾りつけ
少ない時間の中でも会場設定ができるように、事前に必要な物を揃えておきましょう。

【装飾の作成】
園内の装飾をするときは、テーマを決めておくと進めやすいですよ。「今年度の卒園児クラスは色で表すと何色か?」「どんな遊びが好きだったか?」などを考えると、そのクラスに合った装飾が思い浮かぶのではないでしょうか。ぜひ、子どもたちらしい雰囲気で飾り付けてみましょう。

【立て看板の作成】
玄関前に立てる「卒園式」の看板は、園内装飾のテーマに合わせた雰囲気で作ると統一感が出ます。立て看板の前で記念撮影をする方が多いので、立て掛ける際は倒れないようにしっかりと固定したいですね。

【花の注文】
3月は卒園・卒業シーズンなので、会場に飾る花の注文は早めに行いましょう。どの場所にどれくらいの花を飾るのか、よく検討した上で注文したいですね。卒園児にプレゼントする場合は、袋を用意するなど、持ち帰りやすくするための工夫も忘れずにしておきましょう。

【祝電の掲示】
卒園式前になると各所から電報やお祝いのメッセージが届きます。卒園式の中ですべて紹介することは難しいので、予め廊下などの見えやすい場所に掲示するための場所を用意しておきましょう。

子どもたちの活動

手作りのメッセージカード
卒園式に向けて、子どもたちと取り組んでおきたい活動もあります。早めに計画しておけば、焦る必要はありません。

【卒園ソング】
卒園式で歌う曲は早めに決定しましょう。1ヶ月くらい前から繰り返し練習すれば、歌詞やメロディーを覚え、卒園式で自信を持って歌えるようになります。

卒園ソングはたくさんあるので、どれを歌うのか迷ってしまいますよね。いくつか候補を挙げて、子どもたちと一緒に聴きながら決めていくと良いでしょう。

卒園ソングのおすすめは、こちらでチェックしてみてくださいね。 【卒園製作】
卒園製作をする場合は、早めに計画を立てておくと良いでしょう。園によっては、大がかりな製作を行うところもあります。せっかくなので、余裕を持って取り掛かり、卒園式に完成したものを見せられると良いですね。

【在園児からのプレゼント】
在園児からのプレゼントを贈るところでは、まず何を作るのか決めていきましょう。在園児に、「卒園児のお兄さんお姉さんに何を贈りたい?」と聞いて一緒に考えると、子どもたちの気持ちが詰まったプレゼントになりそうですね。

贈り物の準備

紅白饅頭
卒園式で子どもや保護者に贈る物の準備も忘れずに行いましょう。手元に残るものなので、名前など間違いのないよう、入念にチェックを行いたいですね。

【プログラムの作成】
卒園式で保護者に配布するプログラムには、式次第(しきしだい)を記載します。子どもたちの写真や卒園式で歌う曲の歌詞を載せると、何度も見返したくなるプログラムになりますよ。来賓にも渡せるよう、多めに作成しておきましょう。

【卒園証書の作成】
卒園の証明となる大切な「卒園証書」。これには、一人ひとり忘れずに名前を書いておきましょう。印刷をするところもあれば、手書きをするところもあります。細かい漢字の間違いなどにも注意しながら準備をしておきましょう。

【卒園児への記念品】
卒園児に贈る記念品の手配も忘れずに。園によってその内容は異なり、アルバムや小学校で使える文具、定番の紅白饅頭などさまざまです。オリジナルのものは作るのに時間がかかることも多いので、余裕を持って手配しておくと良いでしょう。

保育士の服装

正装で卒園式に参列する保育士
当日は保育士も卒園式に適した服装で参加しましょう。主役は子どもたちとはいえ、保育士もマナーを守って、子どもたちを送り出すのに相応しい服装をしておきたいですよね。

園によっても方針や決まりがあるかと思いますが、卒園式は落ち着いたダーク系のスーツやワンピースが基本です。加えて胸元に白や薄いピンクなど、明るい色のコサージュをつけましょう。

袴を着る先生もいるかもしれませんが、担任保育士だけとしているところも多いので事前に園の方針をチェックしておくと安心です。

詳しい服装については、こちらでチェックしておきましょう。

卒園式当日の流れ

卒園式の子ども
卒園式の内容は園によって異なりますが、以下のような流れで行われます。
  1. 園児入場
  2. 開式の言葉
  3. 卒園証書授与
  4. 園長の式辞
  5. 来賓紹介とお祝いの言葉
  6. 祝電・お祝いメッセージの紹介
  7. 保護者代表からのお祝いの言葉
  8. 卒園記念品の贈呈
  9. 卒園製作のお披露目
  10. 在園児の言葉と歌
  11. 卒園児の言葉と歌
  12. 閉式の言葉
  13. 園児退場
滞りなく式を行えるよう、必要な物と保育士の配置場所を入念に確認しておきたいですね。

思い出に残る卒園式にしよう

卒園式は、子どもたちが次のステップに進んでいく節目の行事でもあります。しっかりと事前準備をして、子どもにとっても保護者にとっても、思い出に残るような卒園式にしたいですね。

卒園式を控えている方は、参考にしてみてください。

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佐野 きこ(さの きこ)

この記事を書いた人

佐野 きこ(さの きこ)

現役保育士。
現在は子どもだけでなく、保育士や保護者など、子どもに関わる人をサポートする仕事がメイン。子どもも保護者も保育士も、みんなが笑顔になれる保育を目指している。
座右の銘は「保育士は、保育のプロである」
保育の専門家として、わかりやすく保育を語れるよう奮闘中。
家庭では、2人の息子のお母さん。

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