ままごと?積み木?名前がつけられない遊び
今回は、2歳の男の子・K君(2歳)の遊びをご紹介します。まずは、おもちゃ箱から布おもちゃを取り出して床いっぱいに広げました。 K君は、食べ物のおもちゃに興味津々。
だんだんと、気に入ったものを自分の周りに集めていきます。
特にハンバーガーセットが気に入ったようで、パンの間にレタスやチーズをはさんでいきます。
そのうち、ドーナツなども組み合わせて、どんどん大きなハンバーガーになってきました。
その真剣な様子は、まるで難しい積み木に挑戦しているかのようです。
ちなみにドーナツはこちら。ちゃんとまっすぐに積まないとすぐ崩れてしまうので、大きくなるほどに、慎重にそっと積み上げていきます。 「ハンバーガー作り=おままごと」なんて思い込んでいたけれど、パンや具材の組み合わせをいろいろ替えながら、そ~っと積み上げていくK君の様子は、積み木遊びそのもの。
でも、積んでいる間は「おいしそう~」「おいしそう~」とつぶやいています。
K君の気持ちは「おいしそうな、おおきなハンバーガーを作るよ!」だと思うのですが、結果的に、その動作は積み木遊びの要素満載だったのです。 夢中で遊ぶK君を見ながら、そんな遊びに名前をつけたり、分類をしたりしたがる自分の頭の固さがちょっと情けなくなりました。
「ままごと遊び」だって「積み木遊び」だっていいじゃない?
子どもの遊びはいつだって流動的で、さまざまな要素が含まれているのです。
さて、K君渾身のハンバーガーの最終形はこちら! ドーナツ2個も入って、のりもはさまっています。
そして、こんなに盛沢山なのに絶妙に自立しています!
K君、すごい!!
集中力と試行錯誤の賜物です。
布おもちゃと子どもの発想力
布おもちゃを作る時、「こんな風に遊んでくれるといいな」と子どもの遊ぶ姿を思い描いてはいるけれど、私の想像を軽々と乗り越えて良い意味で裏切られるようなシーンに遭遇することが多々あります。特に斜め上を行かれちゃうような子どもの姿に出会った時、とてもとても嬉しくなります。
この日のK君の姿には、まさにそんな驚きと喜びを感じました。
私たちは大人になってしまったけれど、子どもの柔らかい発想を受け止め、共感できる感性は大切にしていたいですね。
▼ほかおすすめの記事はこちら