遊びを広げる布おもちゃ
乳幼児期に体験させたい遊びの一つに、お人形やぬいぐるみでの遊びがあります。子どもたちにとっては、ギュッと抱きしめるだけでも心が癒され落ち着きます。
また、お母さん・お父さんになりきったり、園の先生を真似して、お人形のお世話をすることもあります。優しい気持ちを育む大切な遊びです。
そんな遊びを広げるために、布おもちゃが大活躍します。
まず、お人形やぬいぐるみの大きさは、高さ30~40cmくらいのものがあるといいですね。これは、実際の大人と赤ちゃんの比率に近いものになります。
例えば…大人の身長150cm:新生児50cm = 3:1 くらい比率なので、90cmの子どもには30cmのお人形が丁度良いということになります。
抱っこやおんぶがしやすくて、「可愛がりたい」「お世話したい」という気持ちにさせてくれる大きさです。
私は肌着と同じ素材であるスムース製の赤ちゃん人形を作っていますが、柔らかくて、抱き心地も気持ちが良く、さまざまな園や家庭で愛されているようです。 お世話遊びのためには、ちょっとした小道具もあると良いですね。
まずは、お人形用のおんぶひも。厚手の布にひもとループを付ければOKです。
最近のママたちは抱っこひもを愛用する方が多いので、子どもも真似したいかも。もちろん、おんぶひもを前につければ、抱っこひもとしても使えます。
ただし、足元が見えにくくなるので、あまり大きなぬいぐるみでは危ないかもしれません。抱っこは、お人形のサイズと周りの環境に気を付けてあげてくださいね。
それから、お人形用のお布団もおすすめです。
ちょっと落ち着いた雰囲気にしたい時にも、「お人形さん、ネンネさせてあげようか」と誘うと、お布団に寝かせてトントンしたり、「しー、しずかにしてね。起きちゃうからね」なんて、ママになりきって、小さな声になったりします。お布団は、普段のお人形の居場所(片付け場所)としてもいいですね。
また、椅子に座らせて、ままごとのご飯を食べさせたり、ハンカチで口や手を拭いてあげたり、ごっこ遊びの中でもお人形は重要な役割を果たしてくれます。
ごっこ遊びの広がり
このように、いろいろなお人形や布おもちゃがあると、遊びがどんどん広がっていきます。まずは簡単なものから取り入れてみてくださいね。
【お知らせ①】
布育普及協会が運営する『布おもちゃ&手作りキットのお店<ゆっこ*とい>』では、赤ちゃん人形の手作りキットを販売中です。
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【お知らせ②】
2020/10/2発刊 「新・幼児と保育」増刊『0・1・2歳児の保育 秋冬号』(小学館)にて、巻頭特集「ごっこ遊びの布おもちゃ」を担当しました。
お世話遊びに役立つ、簡単手作りおもちゃも作り方付きで、いろいろ紹介しています。全国書店・通販サイトで販売中です。
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