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【作例】赤ちゃんの成長を促す「仕掛けいっぱいプレイマット 」

仕掛けプレイマットで遊ぶ赤ちゃん
人気の布おもちゃ作家で元保育士“ゆっこせんせい”によるコラム。今回は「プレイマット」をご紹介します。赤ちゃんが腹ばいの姿勢で遊べる、ふわふわでかわいらしいマット。特に、0歳児クラスにおすすめの作例です。
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赤ちゃんにおすすめの『プレイマット』

赤ちゃんの首が座る生後2~3ヶ月頃。ネンネの頃のおもちゃというと、仰向けの姿勢で手を伸ばして遊ぶベビージムを用意している園も多いかと思いますが、実はプレイマットもおすすめです。
  • うつ伏せの体勢から自分で頭を持ち上げられる
  • 自分で顔の向きを返られる
これができるようになったら、徐々に腹ばいでの遊びを始めてみましょう。今回はそんな時期におすすめの、腹ばいの姿勢で遊ぶ「仕掛けいっぱいのプレイマット」をご紹介します。
仕掛けプレイマットで遊ぶ赤ちゃん


おすすめの素材とサイズ

  • 「キルティング生地」や「バスタオルを重ねたもの」など、厚手のものがおすすめです。
  • サイズは1m×1mくらいにすることが多いです。
  • 畳やカーペット敷きなどのお部屋なら、赤ちゃんがすっぽり乗るサイズでなくてもOKです。
  • 赤ちゃんが仕掛けを引っ張ってもマットが動かない・めくれないような厚さとサイズで作りましょう。

楽しい“仕掛け”のアイデア

それではいくつか、仕掛けの例をご紹介します。私は赤ちゃんが夢中になる“肌ざわり”や“感触”を大事にした仕掛けがいっぱいの、いろいろなプレイマットを作っています。

手触りが楽しい“もこもこ羊”

仕掛けプレイマットに縫い付けられた羊のアップリケ
もこもこ×つるつる×てんてん。素材の組み合わせで3つの違った“仕掛け”を取り入れた例です。
  • もこもこ羊…ボア風の生地を使用。手触りが気持ちいいです。
  • サテンリボンのお花…花びらにサテンリボンを使用。つるつるとした感触は「タグ好きさん」にはたまりません。
  • アリさんの散歩…フェルトで作った、小さなアリさんのアップリケ。お散歩の跡を刺繍すると、指でたどってくれます。

パタパタめくって“チューリップの絵本”

仕掛けプレイマットに縫い付けられたチューリップのアップリケ
赤ちゃんが思わず、パタパタとめくりたくなる動きのある“仕掛け”の作例です。
  • チューリップの絵本…絵本のようにめくれるようなチューリップのアップリケ。
  • ちょうちょやテントウムシ…ビーズやボタンで作ります。赤ちゃんがビーズやボタンをつまんだりして、感触を楽しめます。

“トコトコ”歩く“ふわふわ”ニワトリ親子

仕掛けプレイマットに縫い付けられたニワトリのアップリケ
ふわふわの素材感と、足やお花を動かせる“仕掛け”を合わせた作例です。
  • ふわふわニワトリ親子…フリース生地をアップリケしたニワトリとヒヨコ。足のロープの感触も楽しいです。
  • ボタンのお花…お花型のボタンを縫い付け。つまんでクルクルしたくなります。
※ビーズ・ボタンの縫い付けは、しっかりと! 取れかけていないか常に点検をしてください。

プレイマットの遊び方

かわいらしい「仕掛けいっぱいのプレイマット」が完成! 

初めは、保育者の見守りのもと短い時間からチャレンジしてみましょう。

保育者も一緒に腹ばいになって、顔を合わせてあげると、安心するかも。普段、大人は赤ちゃんのことを、どうしても見下ろす形になってしまうことが多いので、一緒にゴロンと寝転がってみると、赤ちゃんがグッと身近に感じられて新鮮な気持ちになれます。

また、赤ちゃん目線になって保育室を見渡してみると、

「あんなところに積み木が落ちてる」
「ここから空が見えるんだな~」
「床にささくれ…危ないな」

など、いろいろと気が付くことがあるものです。

腹ばいの姿勢を保つのには、首・肩・腕・肘・胸・背中・腰・尻・脚・つま先など、全身の筋力や関節の働きをコントロールすることが必要です。赤ちゃんにとっての全身運動です。

こういった力が育ってくると、寝返り→ずり這い→ハイハイ→お座り→つかまり立ちへと、自然に身体動作の発達が進んでいきます。

初めは、疲れてきたら、無理をせずにおしまい。でも、だんだん体が慣れてきたら、腹ばいの姿勢でたくさん遊んで、丈夫な体に育ってほしい。決してトレーニングではなく、楽しく腹ばいで遊んでほしい。

そこで私は、赤ちゃんが夢中になる“仕掛け”がいっぱいのプレイマットを作っています。

タペストリーとして飾るのもおすすめ

お座りの時期になったら、壁に掛けてタペストリーとして使うのも良いですね。座った姿勢で手を伸ばしたり、指先を使ったり、いろいろな遊びにつながります。壁面装飾としても素敵です。

新年度に備えて、家庭的でぬくもりあふれる保育室作りめざして、ぜひ一枚作ってみませんか?

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ゆっこせんせい

この記事を書いた人

ゆっこせんせい

布おもちゃ作家。一般社団法人 布育普及協会 代表理事。静岡市清水区在住。十数年の保育士勤務と育児経験を経て、小さな頃から大好きだった手芸を生かし創作活動を始める。作家歴15年。
「“おもちゃ”は、子どもにとって、単なる暇つぶしの道具ではなく、成長・発達にとってかけがえのないもの」という考えのもと、育児や保育に役立つ布おもちゃを提案している。
保育雑誌「ピコロ」「ひろば」「ポット」で連載。「ラポム」「幼児と保育」などで執筆。

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<布おもちゃ作家への道>
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