布おもちゃが持つ癒しのパワー
今回は、私が布おもちゃをオススメする理由や、保育現場での使い方についてお話ししたいと思います。布おもちゃの素敵なところはいろいろありますが、何といっても肌触りが良くて癒されるということです。「ふわふわ」「もふもふ」したものには、大人も子どももついついスリスリしたくなりますよね。お気に入りのタオルや毛布、ぬいぐるみを心のオアシスにしている子もたくさんいます。
「ライナスの毛布(※)」という言葉があるくらい、古今東西、布が持つ癒しのパワーは絶大です。
- 「布」って、人間の暮らしに欠かせない存在です。
- 人は、布の服を着て暮らしています。
- 夜には、布の布団に包まれて眠ります。
- 顔や手が汚れたり濡れたりしたら、布で拭います。
- ケガをした時は、布で覆い傷が癒えるのを待ちます。
保育現場で布おもちゃをオススメする理由
そんな布の癒しパワーを、最大限に活かしたいのが保育の現場です。保育施設には、大勢の子どもが一緒に生活しています。大勢の大人も動いています。安全面・衛生面・作業効率が優先され、その環境は、どうしても「施設っぽく」なってしまいがちです。
小さな子どもにとって、家族から離れた環境で過ごすことは、不安も大きいものです。不安を和らげ、安心して過ごせるようにするために、できるだけ家庭に近い環境を用意してあげたい。その為には、いろいろな場面で布を活用するのが、一つの方法だと思っています。
- ちょっとした仕切りや目隠しに、カフェカーテンや暖簾を使ってみる。
- ゴロゴロ寝転がれるマットを敷いてみる。
- 絵本のコーナーに、ソファやクッションを置いてみる。
- おもちゃ箱の中だけでなく、棚の上にちょこんと置いてみたり
- 壁にタペストリーとして掛けてみたり
- ゆらゆら揺れるように吊るしてみたり
保育室が、布に囲まれた家庭的な環境であり、子どもが安心して過ごせる場所になるように、布おもちゃをぜひぜひ取り入れてみてほしいのです。
※「ライナスの毛布」とは、スヌーピーでおなじみの漫画「ピーナッツ」に登場するライナスが、お気に入りの毛布を肌身離さず持っていることに由来する言葉。
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