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手軽に作れて直せる!保育現場で布おもちゃをおススメする理由

ハロウィンの布おもちゃとウサギのぬいぐるみ
人気の布おもちゃ作家で元保育士の“ゆっこせんせい”によるコラム。前回に続き、布おもちゃの素敵なところについてですが、今回のテーマ「作れる」の先にあることはぜひ知ってもらいたいお話です。
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おもちゃを作るってワクワクしませんか?

今回ご紹介する布おもちゃの素敵なところの3つ目は、「作れる」ということです。
  • おもちゃを作る。
  • 遊びを作る。
わくわくしてきませんか?

金属やプラスチックは、自分で作るのは無理です。木材は、少しは出来そうだけど、より安全に仕上げるとなるとかなり難易度高いです。紙は、扱い易いけれども、その分丈夫さでは不安が残ります。廃材などを利用して、せっかく作ったのに、あっという間に壊れてしまった! なんてこと、私もよくありました。



その点、布はとっても身近な素材です。タオルや古着など、身の周りにある布を利用してもOK!

道具もシンプルで、針と糸さえあれば、いろいろな形に作ることができます。綿やロープやゴム紐などを組み合わせれば、更にバリエーション豊かに、子どもの好奇心を引き出すものが出来そうです。

確かに、紙よりは手間がかかるけれど、その分丈夫で長持ち。赤ちゃんに手渡しても、安心・安全です。

手作りおもちゃを作る時、布はとっても素敵な素材なのです。
ジャックオランタンの布おもちゃ


「作れる」は「直せる」

そして、もう一つ、私が大切に思っていること。

それは、「作れるものは直せる」ということです。

紙よりは丈夫と言っても、やはりいずれは、ほつれたり、破けたりしてしまいます。子どもは力一杯遊ぶので、尚更です。

お気に入りだったぬいぐるみの腕が取れそうになってしまった時、子どもはとてもショックで悲しい気持ちになります。つい、力一杯引っ張ってしまって、「しまった!」と後悔しているかもしれません。そんな時、また針と糸で縫い直すことができるのが布おもちゃの素敵なところだと思うのです。

破けてしまった大好きなぬいぐるみ。

それを先生がチクチクと直してくれて、また元通り一緒に遊べるようになったら、どれほど子どもはホッとすることでしょう。

大切にしているおもちゃを分かってくれる気持ち

人は、自分が大切に思っているものを、同じように大切にしてくれる人のことが好きです。大人も、子どももそうです。逆に、自分が大切に思っているものを、バカにしたり、雑に扱ったりする人のことを信頼することはできません。

おもちゃを直すということは、おもちゃだけでなく、そのおもちゃを想う心を大切にするということ。「おもちゃを作れる」ということと同じくらい「おもちゃを直せる」ということには、大切な意味があると思います。
もちろん、市販のおもちゃにも、良いおもちゃはたくさんあります。買ってくれば、簡単だし安全。

そんな中、あえて手作りすることの意味はどこにあるのでしょう?

実は、手作りの素敵なところは、作る前から始まっているのです。

作る前~作った後、どんな心持ちになるのか、次回からお話していきたいと思います。

 
【お知らせ】
保育雑誌「新・幼児と保育」(小学館)の増刊 『0・1・2歳児の保育』秋冬号が10月2日に発売となりました。

 私「ゆっこせんせい」が企画・製作した布おもちゃ6点が、巻頭特集「布で作るふわふわおもちゃ」のページで紹介されています。ぜひ、ご覧ください!



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ゆっこせんせい

この記事を書いた人

ゆっこせんせい

布おもちゃ作家。一般社団法人 布育普及協会 代表理事。静岡市清水区在住。十数年の保育士勤務と育児経験を経て、小さな頃から大好きだった手芸を生かし創作活動を始める。作家歴15年。
「“おもちゃ”は、子どもにとって、単なる暇つぶしの道具ではなく、成長・発達にとってかけがえのないもの」という考えのもと、育児や保育に役立つ布おもちゃを提案している。
保育雑誌「ピコロ」「ひろば」「ポット」で連載。「ラポム」「幼児と保育」などで執筆。
<ぬのいく協会HP>
http://nunoiku.com
<ブログ>
http://ameblo.jp/yukkotoy
<Instagram>
https://www.instagram.com/yukko_sense/
<YouTube>
https://www.youtube.com/@nunoiku
<布おもちゃ作家への道>
https://nunoiku-michi.hp.peraichi.com/

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