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子どもが夢中になる「おままごとコーナー」とは?布おもちゃと遊びの動作から考える方法

しずく型の布おもちゃをトングで持っているところ
人気の布おもちゃ作家で元保育士“ゆっこせんせい”によるコラム。今回は、布おもちゃと子どもの動作を通して保育園の環境を考えてみましょう! 注目するのは「おままごと」コーナー。ちょっとした工夫で子どもたちがもっと遊びたくなる、仕掛けのヒントが満載です。

保育園の「おままごとコーナー」子どもたちは楽しんでいますか?

今、保育室の「おままごとコーナー」はどんな感じでしょうか?

道具や食べ物はどんなものが揃っていますか?
子ども達は、よく遊んでいますか?
遊び方に継続性や発展性はありますか?


継続性というのは、一旦遊びに区切りがついても、また次の機会に遊びがつながっていくことです。「もっとやりたいな」「また遊ぼうね!」という気持ちはとても大切です。

発展性というのは、遊びがどんどん広がっていくことです。おままごとで言えば、メニューが増えたり、遊びの人数(役割)が増えたりしていきます。
  • おままごと遊びがマンネリ化しているみたい
  • いつもおもちゃを引っ張り出すだけで、あんまり楽しそうじゃない
  • すぐに飽きてしまって遊びが続かない
そんな悩みがあったら、おままごとコーナーのリニューアルを検討してみましょう。今の子ども達の発達段階や興味に合っているか、の見直しです。

今回は、おままごと遊びの動作に注目してみます。

「おままごと遊び」の動作から考えてみましょう

1歳前後の初期のおままごと遊びは、
  • 食べ物をお皿に乗せる
  • 食べるふりをする
というところから始まります。

「どうぞ」「いただきます」などのやりとりも少しずつできるようになってきます。まずは「食べ物」「食器」があれば、おままごと遊びは始められます。

そこから、だんだん出来る動作が増えてイメージする力もついてくるので、それに合わせて道具を増やしていくのです。

「おままごと」の動作:重ねる、挟む・包む・並べる

おにごりとハンバーガーの布おもちゃ

こちらの写真、ハンバーガーはパンやレタス・チーズなどを重ねたり挟んだりしています。おにぎりの方は、白いお手玉状のものに黒いトイクロスを巻いています。(※トイクロス…マジックテープがくっつく布)

ほかにも、包む・切る・並べるなどの動作ができるよう、いろいろな形の食べ物を用意すると、遊びのイメージが膨らみます。
 
しずく型の布おもちゃをトングで持っているところ

こちらは、ハギレで作ったしずく型の食材です。直径4㎝ほどあるので、2~3歳頃から遊べます。

おいしそうな色で作ることがポイントで、遊びによっていろいろな見立てができるよう、作り込みすぎないようにしてあります。

このしずく型食材は動画で作り方を紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください。
【ゆっこ先生のYouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/watch?v=1_ah1ZJVPY0&t=1s

注目は、このトング! 100円ショップで見つけました。まだお箸やスプーンが難しい子でも握るだけで食材をはさめるので、私のアトリエでも大人気です。

「おままごと」の動作:スプーンなどですくう・混ぜる・よそう

ボール型の布おもちゃをスプーンですくっているところ

4~5歳児では、小さな食べ物もおススメです。こちらは、直径2cmほどの小さな布ボール。

赤・黄・緑のハギレで作りました。透明の調味料入れに色別に入れると美味しそうです。

小さい食材は、スプーンやお玉ですくったり、混ぜたり、お鍋から器へよそったりと、いろいろなお料理の工程を楽しむことができます。

この布ボール、実はこちらのページのクリスマスリースと同じ作り方なんです。ぜひ参考にしてみてください。 スプーンは、100円ショップで見つけた調味料を測るもの。細いスプーンやフォークは小さな子どもが口に入れて歩いたりすると危険なので、喉に刺さらないような形のものを探しました。

「おままごと」の動作:“キッチンに立つ”大人の疑似体験!

手作りの布おもちゃでおままごとをする女の子

最後に、キッチン台をご紹介します。写真は2歳の女の子。大人と同じように立ってお料理ができるよう、高さ45㎝ほどの段ボール箱に布を貼って作りました。

コンロのつまみは回せるようになっています。このほか、布巾・スポンジ・洗剤の空き容器などがあれば、お皿を洗う・拭くこともできます。

動作から考える「おままごとコーナー」、いかがでしたか?

子どもの発達段階や興味に合わせて、素敵なアイディアあふれる「おままごとコーナー」へ、ぜひリニューアルしてみてくださいね。

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ゆっこせんせい

この記事を書いた人

ゆっこせんせい

布おもちゃ作家。一般社団法人 布育普及協会 代表理事。静岡市清水区在住。十数年の保育士勤務と育児経験を経て、小さな頃から大好きだった手芸を生かし創作活動を始める。作家歴15年。
「“おもちゃ”は、子どもにとって、単なる暇つぶしの道具ではなく、成長・発達にとってかけがえのないもの」という考えのもと、育児や保育に役立つ布おもちゃを提案している。
保育雑誌「ピコロ」「ひろば」「ポット」で連載。「ラポム」「幼児と保育」などで執筆。

<ぬのいく協会HP>
http://nunoiku.com
<ブログ>
http://ameblo.jp/yukkotoy
<Instagram>
https://www.instagram.com/yukko_sense/
<YouTube>
https://www.youtube.com/@nunoiku
<布おもちゃ作家への道>
https://nunoiku-michi.hp.peraichi.com/

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