保育園の「おままごとコーナー」子どもたちは楽しんでいますか?
今、保育室の「おままごとコーナー」はどんな感じでしょうか?道具や食べ物はどんなものが揃っていますか?
子ども達は、よく遊んでいますか?
遊び方に継続性や発展性はありますか?
継続性というのは、一旦遊びに区切りがついても、また次の機会に遊びがつながっていくことです。「もっとやりたいな」「また遊ぼうね!」という気持ちはとても大切です。
発展性というのは、遊びがどんどん広がっていくことです。おままごとで言えば、メニューが増えたり、遊びの人数(役割)が増えたりしていきます。
- おままごと遊びがマンネリ化しているみたい
- いつもおもちゃを引っ張り出すだけで、あんまり楽しそうじゃない
- すぐに飽きてしまって遊びが続かない
今回は、おままごと遊びの動作に注目してみます。
「おままごと遊び」の動作から考えてみましょう
1歳前後の初期のおままごと遊びは、- 食べ物をお皿に乗せる
- 食べるふりをする
「どうぞ」「いただきます」などのやりとりも少しずつできるようになってきます。まずは「食べ物」「食器」があれば、おままごと遊びは始められます。
そこから、だんだん出来る動作が増えてイメージする力もついてくるので、それに合わせて道具を増やしていくのです。
「おままごと」の動作:重ねる、挟む・包む・並べる
こちらの写真、ハンバーガーはパンやレタス・チーズなどを重ねたり挟んだりしています。おにぎりの方は、白いお手玉状のものに黒いトイクロスを巻いています。(※トイクロス…マジックテープがくっつく布)
ほかにも、包む・切る・並べるなどの動作ができるよう、いろいろな形の食べ物を用意すると、遊びのイメージが膨らみます。
こちらは、ハギレで作ったしずく型の食材です。直径4㎝ほどあるので、2~3歳頃から遊べます。
おいしそうな色で作ることがポイントで、遊びによっていろいろな見立てができるよう、作り込みすぎないようにしてあります。
このしずく型食材は動画で作り方を紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください。
【ゆっこ先生のYouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/watch?v=1_ah1ZJVPY0&t=1s
注目は、このトング! 100円ショップで見つけました。まだお箸やスプーンが難しい子でも握るだけで食材をはさめるので、私のアトリエでも大人気です。
「おままごと」の動作:スプーンなどですくう・混ぜる・よそう
4~5歳児では、小さな食べ物もおススメです。こちらは、直径2cmほどの小さな布ボール。
赤・黄・緑のハギレで作りました。透明の調味料入れに色別に入れると美味しそうです。
小さい食材は、スプーンやお玉ですくったり、混ぜたり、お鍋から器へよそったりと、いろいろなお料理の工程を楽しむことができます。
この布ボール、実はこちらのページのクリスマスリースと同じ作り方なんです。ぜひ参考にしてみてください。 スプーンは、100円ショップで見つけた調味料を測るもの。細いスプーンやフォークは小さな子どもが口に入れて歩いたりすると危険なので、喉に刺さらないような形のものを探しました。
「おままごと」の動作:“キッチンに立つ”大人の疑似体験!
最後に、キッチン台をご紹介します。写真は2歳の女の子。大人と同じように立ってお料理ができるよう、高さ45㎝ほどの段ボール箱に布を貼って作りました。
コンロのつまみは回せるようになっています。このほか、布巾・スポンジ・洗剤の空き容器などがあれば、お皿を洗う・拭くこともできます。
動作から考える「おままごとコーナー」、いかがでしたか?
子どもの発達段階や興味に合わせて、素敵なアイディアあふれる「おままごとコーナー」へ、ぜひリニューアルしてみてくださいね。
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