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手作りの布おもちゃをキレイに仕上げたい!縫い方のコツは?【誰でも作れる簡単布おもちゃ】

きりんの布おもちゃ
人気の布おもちゃ作家で元保育士“ゆっこせんせい”によるコラムです。>>布おもちゃ連載の記事一覧はこちら

「お裁縫が苦手」という保育者さん、具体的にどんなお悩みがありますか?

手作り講座をしていると、

「私、器用じゃないから…」
「お裁縫は苦手で…」


とおっしゃる方に多く出会います。

でも、よく見ていると、皆さん、縫うのはそんなに悪くない方がほとんどです。

子どもの頃の家庭科は苦手だったかもしれないけれど、大人になってチャレンジしてみると、ちゃんと線の上を縫うことができています。

それでは、どこで出来栄えに差が出てしまうのでしょう?

手作りの「にぎにぎ」や「ぬいぐるみ」などをキレイに仕上げるコツを一つお伝えしますね。



簡単な「にぎにぎ」でコツをつかんでみましょう!

下書きをした布
今回は、きりんのにぎにぎを作ってみます。
  1. まず、2枚の生地を中表(内側が表になるよう)に重ねます。
  2. 次にきりんの形を描いて、しっぽや角用のロープを挟みます。(ロープの向きに注意)
  3. 返し口を残して、線の上を縫います。縫い目は、できるだけ細かい方が仕上がりが滑らかでキレイです。慣れていない方は「子どもの指が入らない」を目標にしてくださいね。
  4. さて、縫い終わったら返し口から裏返すのですが、そのまま裏返すと…(下の写真をご覧ください)
しわの寄ったぬいぐるみ
赤丸の部分のように大きな皺が寄ってしまいます!

角になる部分や急なカーブの部分には、一手間が必要なのです。

それが、「縫い代に切り込みを入れる」という作業です。

縫ったあとの仕上げにひと手間!「縫い代に切り込みを入れる」

下の写真の赤線の部分です。ハサミでパチンと切り込みを入れてみてください。

これを忘れてしまうと、せっかく線の上を細かく丁寧に縫っても、キレイなキリンの形が出てこないのです。

その他、足先や頭のカーブの部分にも黄線のように切り込みを入れると、よりすっきりとした形に仕上がります

ただし、切り込みを入れる時に、一緒に縫い糸を切ってしまわないように注意してくださいね。
切り込み線を書いた布
しわがなくなったぬいぐるみ
縫い代の切り込みを入れてから裏返したのが上の写真です。ちゃんと、最初に布に描いた通りの形になりました。

初めの写真と赤丸の部分を比べてみてください。

ほんのちょっとの一手間ですが、仕上がりが全然ちがいますよね。

後は、返し口から綿を詰め、フェルトの目をつけたら完成です。
完成したキリンの布おもちゃ
こちらのきりんのにぎにぎには、お腹にプラ鈴も入れてみました。

ちょっと振っただけで可愛い音がするので、赤ちゃんも興味津々。
一生懸命、目で追っています。
布おもちゃで遊ぶ赤ちゃん

今まで、「私が縫うと、なんだか可愛くない~」なんて自信を失くしていた方も、ぜひまたチャレンジしてみてくださいね。


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ゆっこせんせい

この記事を書いた人

ゆっこせんせい

布おもちゃ作家。一般社団法人 布育普及協会 代表理事。静岡市清水区在住。十数年の保育士勤務と育児経験を経て、小さな頃から大好きだった手芸を生かし創作活動を始める。作家歴15年。
「“おもちゃ”は、子どもにとって、単なる暇つぶしの道具ではなく、成長・発達にとってかけがえのないもの」という考えのもと、育児や保育に役立つ布おもちゃを提案している。
保育雑誌「ピコロ」「ひろば」「ポット」で連載。「ラポム」「幼児と保育」などで執筆。

<ぬのいく協会HP>
http://nunoiku.com
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<布おもちゃ作家への道>
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