「お裁縫が苦手」という保育者さん、具体的にどんなお悩みがありますか?
手作り講座をしていると、「私、器用じゃないから…」
「お裁縫は苦手で…」
とおっしゃる方に多く出会います。
でも、よく見ていると、皆さん、縫うのはそんなに悪くない方がほとんどです。
子どもの頃の家庭科は苦手だったかもしれないけれど、大人になってチャレンジしてみると、ちゃんと線の上を縫うことができています。
それでは、どこで出来栄えに差が出てしまうのでしょう?
手作りの「にぎにぎ」や「ぬいぐるみ」などをキレイに仕上げるコツを一つお伝えしますね。
簡単な「にぎにぎ」でコツをつかんでみましょう!
今回は、きりんのにぎにぎを作ってみます。- まず、2枚の生地を中表(内側が表になるよう)に重ねます。
- 次にきりんの形を描いて、しっぽや角用のロープを挟みます。(ロープの向きに注意)
- 返し口を残して、線の上を縫います。縫い目は、できるだけ細かい方が仕上がりが滑らかでキレイです。慣れていない方は「子どもの指が入らない」を目標にしてくださいね。
- さて、縫い終わったら返し口から裏返すのですが、そのまま裏返すと…(下の写真をご覧ください)
角になる部分や急なカーブの部分には、一手間が必要なのです。
それが、「縫い代に切り込みを入れる」という作業です。
縫ったあとの仕上げにひと手間!「縫い代に切り込みを入れる」
下の写真の赤線の部分です。ハサミでパチンと切り込みを入れてみてください。これを忘れてしまうと、せっかく線の上を細かく丁寧に縫っても、キレイなキリンの形が出てこないのです。
その他、足先や頭のカーブの部分にも黄線のように切り込みを入れると、よりすっきりとした形に仕上がります。
ただし、切り込みを入れる時に、一緒に縫い糸を切ってしまわないように注意してくださいね。 縫い代の切り込みを入れてから裏返したのが上の写真です。ちゃんと、最初に布に描いた通りの形になりました。
初めの写真と赤丸の部分を比べてみてください。
ほんのちょっとの一手間ですが、仕上がりが全然ちがいますよね。
後は、返し口から綿を詰め、フェルトの目をつけたら完成です。 こちらのきりんのにぎにぎには、お腹にプラ鈴も入れてみました。
ちょっと振っただけで可愛い音がするので、赤ちゃんも興味津々。
一生懸命、目で追っています。
今まで、「私が縫うと、なんだか可愛くない~」なんて自信を失くしていた方も、ぜひまたチャレンジしてみてくださいね。
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