「好きなモノ」を見つける!子どもが新しい園生活に慣れる工夫とは

手作りの布おもちゃ
人気の布おもちゃ作家で元保育士の“ゆっこせんせい”によるコラム。今回は新年度に向けて、子どもたちに園の生活に慣れてもらうための工夫について。もちろん、おもちゃについてのアドバイスもありますよ。

もうすぐ新年度が始まります。新入園児を迎えるのはドキドキしますね。

また、園生活に慣れていたはずの進級児も新しい担任や保育室に不安になったり、落ち着かない様子を見せることもあるでしょう。

1日も早く園での生活に慣れてもらえるように、まずは一つ、園の中に好きなモノが見つかるようにしたいですね。今回は、
  • 好きな人
  • 好きな場所
  • 好きなおもちゃ
の3つのポイントから考えてみたいと思います。

好きな人

保育者

新しい担任として、好きになってもらうのにはどうしたら良いでしょう?

0~1歳児の場合は、基本的に生理的欲求を満たしてくれる人に馴染んでいきます。食べ物をくれる、オムツを替えてくれる、抱っこしてくれる…そういうことの繰り返しが大切です。

なるべく同じ保育者が関わるようにするのが近道だと思いますが、できる範囲で取り組んでみてください。

もう少し大きい子になってくると、それ以外に「一緒に遊んでくれる人」が子どもは大好きです。同じ場所で同じおもちゃで、一緒に遊んで笑ってドキドキワクワクしていくうちに「先生、大好き!」「また遊ぼう!」となっていきます。

まずは、「保育者がみんなを遊びに誘う」というより、「それぞれの子どもの遊びに保育者が入れてもらう」ような関わり方がおススメです。そんな時は、遊んでいる子どもの正面ではなく、隣に寄り添い子どもの遊びの真似をするところから入るといいですよ。

「何してるの?」と聞いちゃうのは、あんまりおススメしません。小さな子どもは説明が苦手なんです。答えようとすると身構えてしまったり、せっかくの遊びが途切れてしまったりします。なんとなく真似して一緒に笑っていたらきっと仲良くなれます。

新年度、身の回りの自立や園生活のルールなど教えなければならないことも多いかと思いますが、思い切って遊ぶ時間も大切にしてくださいね。

好きな場所

ちょっと狭い所

保育室って、家庭に比べるとかなり広いことが多いですよね。初めての広すぎるスペースは、視覚的にも聴覚的にも情報が多すぎて、子どもにとっては落ち着かないもの。ちょっと狭い場所の方が、居心地が良かったりします。

押し入れの下段を空けておいたり、ついたてを利用して、こじんまりとしたスペースを作ってみましょう。さらに、暖簾・カフェカーテン・マット・クッションなど布製のものを置くと、家庭的な雰囲気が出てホッとした空間ができますよ。

好きなおもちゃ

ぬいぐるみ・人形

顔があるおもちゃは親近感がわき、家族や友だちに代わる存在になってくれます。また、肌ざわりの良いものは癒されますよね。手の中に納まるサイズや、腕に抱えられるサイズなど、いつも持っていられるものは安心感があります。

車・電車

特に男の子の心をつかむことが多い乗り物系のおもちゃ達は頼りになりますね。


まずは一人に一つ「好きなモノ」を見つけるところから…

新しい園生活のスタート、心より応援しています!
ゆっこせんせい

この記事を書いた人

ゆっこせんせい

布おもちゃ作家。一般社団法人 布育普及協会 代表理事。静岡市清水区在住。十数年の保育士勤務と育児経験を経て、小さな頃から大好きだった手芸を生かし創作活動を始める。作家歴15年。
「“おもちゃ”は、子どもにとって、単なる暇つぶしの道具ではなく、成長・発達にとってかけがえのないもの」という考えのもと、育児や保育に役立つ布おもちゃを提案している。
保育雑誌「ピコロ」「ひろば」「ポット」で連載。「ラポム」「幼児と保育」などで執筆。清水区の「ぬのいく協会アトリエ」にて「布おもちゃのお部屋」運営中。
<ぬのいく協会HP>
http://nunoiku.com
<ブログ>
http://ameblo.jp/yukkotoy

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