言語に関する技術(素話)とは
試験概要を全国保育士養成協議会のホームページで見ると、指定のお話の中からひとつを選び、自分であらすじを3分程度にまとめて何もない状態で話す試験とあります。「3歳児クラスの子どもに話す」「子どもは15人程度がいることを想定する」「お話の内容をイメージできるよう、適切な身振り・手振りを加える」などの細かい指定もあるので、必ず確認しましょう。>>全国保育士養成協議会HP「実技試験について」
私も素話を経験しましたが、これは想像以上に緊張します。動画とこちらの記事のポイントを確認してみてくださいね。
課題『ももたろう』
これはもう誰もが知っている日本の昔話ですよね。素話のレパートリーとしても覚えておきたい題材です。3分の制限時間に対して、お話の要素が少し長いので、上手くまとめるために練習をしておきましょう。動画の中でも、ポイントを解説していますので、ぜひ取り組んでみてくださいね。。実演の台詞
『ももたろう』むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが暮らしていました。
おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが洗濯をしていると、
どんぶらこ、どんぶらこ と、大きな桃が流れてきました。
「こりゃ、大きな桃じゃ。家に持って帰ろう」。
おばあさんは、桃を家に持って帰ることにしました。
その夜、おじいさんとおばあさんが桃を食べようと切ってみると、
パッカーンと桃が割れて、中から元気な男の子の赤ちゃんが生まれてきました。
おじいさんとおばあさんは、赤ちゃんに「桃太郎」と名前を付けて、大切に育てました。
やがて、すくすくと元気にそだった桃太郎は、強くて優しい男の子に成長しました。
そんなある日、悪い鬼たちが、村のみんなの大切な宝物を盗んでいるという話を聞いた桃太郎は、
おじいさんとおばあさんに、
「僕、鬼退治に、鬼ヶ島に行ってくるよ」。
そう言いました。
おばあさんに作ってもらったきびだんごを腰に付けて、桃太郎は鬼退治に出かけていきました。
途中、犬に出会いました。
「桃太郎さん、お腰に付けたきびだんご、一つくださいな。お供します」。
こうして、犬が仲間になりました。
次に、猿に出会いました。
「桃太郎さん、お腰に付けたきびだんご、一つくださいな。お供します」。
猿も仲間になりました。
最後に、キジに出会いました。
「桃太郎さん、お腰に付けたきびだんご、一つくださいな。お供します」。
こうして、桃太郎と犬と猿とキジは、ようやく鬼ヶ島に到着しました。
そこでは鬼たちが、みんなの宝物を並べていました。
「よしみんな、行くぞ!」。
桃太郎の掛け声で、犬は鬼のおしりに噛みつき、猿は背中を引っ搔き、キジはくちばしで突っつきました。
「痛い、痛い!ごめんなさい、もう悪いことはしません」。
鬼たちは、泣きながら謝って、逃げていきました。
こうして、鬼退治を終えた桃太郎たちは、元気に、おじいさんたちの待つ家に帰りました。
みんなの元気な姿をみたおじいさんとおばあさんは、大喜び。
それからみんなで仲良く幸せに暮らしましたとさ。
おしまい。
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