オオカミさん今何時?
「だるまさんが転んだ」と、鬼ごっこの要素を混ぜたような遊びです。1人がオオカミ(オニ役)、それ以外の子がヤギ(逃げる役)になって、子ヤギがオオカミに時間を尋ねます。オオカミは夜中の12時になるとお腹が空いて子ヤギを食べようと捕まえにくるので、子ヤギは急いで逃げるというストーリーになっています。夜中の12時という決まった時間にだけ追いかけるルールなので、オオカミが言う時間をよく聞いているうちに、遊びの中で自然と数字に親しむことができますよ。
また現在は、この遊びが元になった絵本も発売されていますので、子どもたちに分かりやすくルールを説明するために、導入でこの絵本を読むというのもよさそうです。
おおかみさんいまなんじ?
山村 浩二 (イラスト)
中川 ひろたか (著)

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難易度
★★★☆☆対象年齢
3歳/4歳/5歳用意する物・道具
- なし
遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。- 遊びの中で自然と数字に親しむ
- 他のお友だちと共通のルールを理解して遊ぶ
- 大人数のお友だちと一緒に遊ぶ楽しさを知る
遊び方・ルール
①子どもたちの中から、オオカミ(オニ役)を1人決めます。その他の子ヤギ(逃げる役)の子たちが逃げ込める家(安全地帯)が分かるように、オオカミが立っている場所から離れたところに地面に円を書いておきます。②家にいる子ヤギたちが、オオカミに「オオカミさん今何時?」と聞きます。オオカミは、「6時」「9時」など自分の好きな時間を答えます。

③子ヤギたちは、「あ~よかった!」と言って、言われた時間の数字と同じ歩数分オオカミに近づきます。(「9時」なら9歩オオカミに近づく)

④②③のやり取りを何度か繰り返します。

⑤ある程度子ヤギたちがオオカミに近づいて来たら、オオカミは何時か聞かれたときに「夜中の12時!」と答えます。すると鬼ごっこがスタート! 逃げる子ヤギたちをオオカミが追いかけてタッチします。

⑥オオカミに捕まらず家まで逃げ切ることができればOK! もしオオカミに捕まったら、その子がオオカミを交代して繰り返し遊びます。

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ポイント・アレンジ例
まだ数字がよく分からない、覚えきれていない年齢の子どもがオオカミになったときには、保育者が「1~12のうちどの数字が好き?」などと言ってフォローしてあげるとスムーズに進みやすいです。また、時計を覚えきっている子たちが遊ぶときには、サブルールとして「3時」→「6時」→「12時」のように昼からだんだんと夜になるように時間を言うことにするのもオススメです。初めから子どもたちだけで行うのではなく、最初は先生がオオカミになって、「お昼の12時!」と言ったり「夜中のじゅう・・・いち時!」とフェイントをかけたりして、オオカミがどんな風に振舞ったら楽しくなるかを見せてあげるといいですね。
せっかく時計を使った遊びなので、「お昼の12時なら、ご飯を食べるよね」「夜の7時ならお風呂に入ろう!」などと演技を入れれば、1日の流れを覚えるきっかけにもなりますよ。
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