むっくりくまさん
「むっくりくまさん」は、保育園・幼稚園で定番の遊び歌を取り入れた遊びです。戸外でも室内でもできて場所を問わないので、知っておくととても便利ですよね。歌の原曲は「Bjørnen sover(居眠りくまさん)」というタイトルのスウェーデンの童謡。歌詞も原曲の歌詞を日本語に直して作られています。遊び方は日本の伝承遊び「かごめかごめ」に似ていて、くまさん役の子を囲んで円になって歌いながら周りを回った後に、「鬼ごっこ」のようにくまさん役が子どもたちを追いかけます。ぐーぐーと眠っているくまさんが起きると、突然「がおー」と襲ってきて食べられちゃうという、ちょっぴりスリルのある歌詞に合わせて鬼ごっこが始まるので、怖がる子どもが居たら安心させながら楽しみたいですね。
追いかけっこをするのが難しい年齢の子どもたちと遊ぶ際には、手遊びとして楽しむのもおすすめです。
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難易度
★☆☆☆☆対象年齢
1歳/2歳/3歳/4歳/5歳用意する物・道具
- 画用紙で作ったくまさんのお面(なくてもOK)
遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。- 追いかけっこを通して、保育者や他児との触れ合いを楽しむ
- 役になりきって、それを表現することを楽しむ
- 保育者の説明に興味を持ち、集中して聞く
遊び方・ルール
①くまさん役を決め、その子の周りを囲うように円になります。②「むっくりくまさん」の歌を歌いながら、くまさんの周りを回ります。くまさんは、ぐーぐーと眠っているふりをします。

<歌詞>
むっくりくまさん むっくりくまさん
あなのなか
ねむっているよ ぐーぐー
ねごとをいって むにゃむにゃ
めをさましたら めをさましたら
たべられちゃうよ ③歌を歌い終えたら、子どもたちは「くまさーん 起きて~」と声をかけます。

④くまさんは、眠りから覚めて「がおー!」とくまになりきって子どもたちを追いかけます。捕まってしまった子が、次のくまさん役になって繰り返します。

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ポイント・アレンジ例
低年齢児クラスで遊ぶ際、始めはルールが分からなくて歌が終わっても逃げ出さない子も居ると思います。そのため、始めは保育者同士でお手本を見せたり、保育者がくまさん役として「がおー!」と勢いよく追いかけて驚かしたりすると、「食べられちゃう!」「逃げなきゃ!」という危機感を持って逃げられるようになりますよ。鬼ごっこがまだ難しい場合には、歌を歌いながらくまさんの周りを回る部分だけ行ってもいいですね。子どもたちがくまさん役をできるようになってきたら、くまさん役(オニ)を2~3人に増やしてみましょう。より臨場感が増して、幼児クラスでも楽しめる遊びになりますよ。室内で遊ぶ場合には子どもたちがわーっと走り回ってぶつかる可能性もあるので、できるだけ広い場所を確保して、テーブルや椅子などの障害物は無くしておくようにしましょう。
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