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【2022年版】保育士試験はいつ?受験資格や免除条件をチェック

試験勉強の道具とカレンダー
保育士になるための道として用意されている選択肢のひとつが、保育士試験。国家試験として年に2回開催され、合格することで保育士資格が取得できます。今回は、保育士試験の受験を考えている方に向けて、2022年度(令和4年度)の概要をご紹介します。
>>試験対策関連一覧はこちら

保育士試験とは

大学や専門学校の保育学科を卒業すると同時に取得可能な国家資格である保育士資格。でも、「保育学科以外に通っているけれど保育士資格が欲しい!」「今から保育士資格を取得したいけれど…」という方もいますよね。実は筆者もそのひとりでした。

そんな目標を持つ方々が保育士になるための道として用意されているのが「保育士試験」。受験を考えている人、迷っている人、もうすでに申し込み済みの人も、今一度概要をチェックしておきましょう。

受験を申し込むには?

保育士試験を受験するために、まずは試験の実施・運営を行う一般社団法人全国保育士養成協議会に「受験申請の手引き(受験申請書)」を請求する必要があります。方法はインターネットかもしくは郵送となりますが、筆記試験のだいたい3カ月前には受験申請の締め切りがありますので、余裕を持って請求するようにしましょう。

>>受験申請の手引き/全国保育士養成協議会

受験資格や科目、試験日程は?

まずは2022年度(令和4年度)の日程と、保育士試験を受けるための資格や出題される科目を見てみましょう。


2022年の試験日程

保育士試験のチャンスは年に2回。4月~7月にかけて行われる前期試験と、10月~12月にかけて行われる後期試験です。2022年(令和4年)の試験日程は以下の通りとなっています。

【前期試験】
筆記:4月23日(土)、24日(日)
実技:7月3日(日)

【後期試験】
筆記:10月22日(土)、23日(日)
実技:12月11日(日)

筆記試験から実技試験までの間は、意外と時間がないもの。合格発表の時期を考えると、本当にギリギリのスケジュールです。ちなみに前期の日程では、「筆記試験結果通知書・実技試験受験票」の発送は6月6日(月) ~ 6月12日(日)となっており、正式な合否が分かるのは、実技試験まで1カ月を切ったタイミングとなります。そのため、合否に関わらず筆記が終了したら実技対策に取り組むことをおすすめします。

また、正式な合否の判定にはなりませんが、見極める目安として解答速報を利用するのも方法の一つです。ほいくisでは、全国で保育士養成スクールを展開するキャリア・ステーションの協力により、解答速報をお届けしています。いち早く自己採点をしたい方はぜひチェックしてみてください。 参考:キャリア・ステーション保育士総合講座

受験資格

一般社団法人全国保育士養成協議会のホームページには、受験資格の詳細が細かく書かれています。平成3年4月1日から受験資格が「短期大学卒業程度」に引き上げられているため、原則的にはその基準に準じています。しかし、例えば「大学に2年以上在学して62単位以上修得していること」や、「高等専門学校や短期大学の最終学年で卒業が見込まれること」など、さまざまなパターンがあるため条件は細分化されています。

また保育科以外の高等学校を卒業した場合でも、幼稚園や家庭的保育事業など「児童等の保護または援護」に関する仕事に2年以上かつ2,880時間以上従事した場合は、都道府県知事の認定を受けて受験資格が得られる場合もあります。

自分がどの条件に該当するかなど、詳しくは協議会のホームページで確認してみてください。

>>受験資格/全国保育士養成協議会

試験科目

筆記試験は全部で9科目。そのうち2科目(教育原理と社会的養護)は、両方合格しないと合格判定とならないものがあります。また、筆記試験に合格すると実技試験の受験資格が得られます。

【筆記科目】
  • 保育原理
  • 教育原理及び社会的養護 ※二つとも合格しないと合格判定にならない
  • 子ども家庭福祉
  • 社会福祉
  • 保育の心理学
  • 子どもの保健
  • 子どもの食と栄養
  • 保育実習理論
【実技試験】
  • 音楽に関する技術 ※ピアノ・アコースティックギター・アコーディオンのいずれかで演奏
  • 造形に関する技術 ※当日出題されるテーマに沿って絵を描く
  • 言語に関する技術 ※素話を行う
筆記科目にある教育原理と社会的養護は、「毎年必ずどちらかがとてもむずかしい」とも言われており、受験者が苦戦する科目のひとつです。また、子どもの食と栄養には、細かいデータなど数字に関する出題がされることもあり、こちらも合格の壁となっているようです。

実技試験は、3科目の中から2科目を選択して受験しなくてはならないので、何を選ぶのかが重要な鍵となりますね。

【言語に関する技術の課題】
こちらは前年度と同じ課題となっています。
  1. 「ももたろう」(日本の昔話)
  2. 「3びきのこぶた」(イギリスの昔話)
  3. 「おおきなかぶ」(ロシアの昔話)
  4. 「3びきのやぎのがらがらどん」(ノルウェーの昔話)
【音楽に関する技術の課題曲】
こちらは前年から課題曲が変わりました。
  1. 『小鳥のうた』(作詞:与田凖一   作曲:芥川也寸志)
  2. 『びわ』(作詞:まど・みちお   作曲:磯部俶)


 試験会場は?

筆記試験および実技試験の試験会場は、47都道府県に1か所~複数の会場が設定されます。各会場の概要はホームページで公開されますが、アクセス方法については受験票に記載されますので、そちらを参照して行くようにしましょう。

>>試験会場/全国保育士養成協議会

受験科目の免除について

実は、既に持っている資格などで受験科目が免除される場合があります。どんなときに免除されるのか、見てみましょう。

幼稚園教諭免許所持者

申請をすれば、「保育の心理学」「教育原理」「実技試験」が免除になります。1種、2種、専修どれも違いはありません。

社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士

申請をすれば、「社会的養護」「子ども家庭福祉」「社会福祉」が免除になります。

3年以内に合格した科目がある

以前にも保育士試験の受験経験があり、合格した科目がある場合は3年間有効となります。また、対象期間内に対象施設で勤務をした場合、免除期間が最長5年まで延長できる制度もあります。

【2022年(令和4年)の特例措置について】
新型コロナウイルス感染症の影響により「令和2年保育士試験(前期)筆記試験」が全都道府県で中止となったため、2022年(令和4年)の試験では特例措置が設けられています。

2022年(令和4年)の試験では、通常の2021年(令和3年)・2020年(令和2年)の合格科目免除に加えて、2019年(平成31年/令和元年)の合格科目が有効となります。ただし、「受験申請の際、一部科目合格通知書等のコピーを提出してください」とありますので、受験の手引きを確認して必要な手続きを取るようにしてくださいね。

また、この制度に加えて、条件で定められた対象施設での勤務経験により、2017年(平成29年)か2018年(平成30年)の合格科目が免除になる場合もあります。

詳しくはホームページで確認してみてください。

>>筆記試験合格科目免除の特例措置について

受験チャンスが増える「地域限定保育士試験」

保育士試験は1年で2回チャンスがあると言いましたが、地域によってはもう1回受験機会が増えることも。それが、地域限定保育士試験です。

地域限定保育士とは?

地域限定保育士試験とは、合格した地域でのみ働くことができる保育士資格です。例えば、神奈川県で合格した場合は、神奈川県でのみ保育士として働くことができます。

「それだと引越したら大変…」と不安になるかもしれませんが、安心してください。地域が限定されるのは資格取得後3年間で、そのあとは全国で保育士として働くことができるようになります。

実技のみ保育士試験もOK

地域限定保育士試験に合格したけれどその後の実技試験を受験せず、次の年の通常保育士試験で実技試験に合格した場合は、全国で働くことができるようになります。その年中に資格を取得することはできませんが、どうしても「通常の保育士資格が欲しい」という場合は、このような受験の仕方も視野に入れておくといいかもしれません。

通常試験と並行して受験可能

地域限定保育士試験で合格した科目は、通常の保育士試験でも免除可能になります。その場合、最後に合格した試験の種類によって、付与される資格が「通常」「地域限定」に決められます。つまり、地域限定保育士試験を含めればチャンスは3回ということになりますね。

毎年必ずあるものではない

注意したいのは、実施は毎年必ずあるものではなく、また実施される地域も限定されているということです。

第1回目となった2015年(平成27年)に試験が実施されたのは、神奈川県・大阪府・沖縄県・千葉県(成田市)の4自治体。2016年(平成28年)は大阪府・宮城県(仙台市)、2017(平成29年)~2021年(令和3年)は大阪府・神奈川県の2自治体のみでの実施と、まだまだ数が少ない状況です。

試験対策におすすめ!“いいとこどり”の頼れるサービスとは

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保育士試験に挑戦しよう!

保育士試験は、合格率が毎年20%前後と簡単ではありません。しかし、しっかり勉強を積み重ねて臨めば合格は可能。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

参考:一般社団法人全国保育士養成協議会ホームページ

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この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

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