「こんなことできるかな?」とは
「こんなこと こんなこと できますか?」のリズムに合わせて、保育者がお題のポーズをしていき、子どもたちは同じポーズをするという「まねっこ遊び」です。室内・戸外問わずに道具を使わず遊べて、大人の動きを真似したり、他児と一緒に身体を動かすことを楽しむことができます。保育者の動きを真似する遊びなので、難易度を自由にコントロールしやすく、例えば手拍子をするだけであれば未満児クラスでも取り入れることができます。簡単な動作から始めて、徐々に難易度を上げていけば、逆に5歳児クラスでも、十分に楽しむことができますよ。1歳児や2歳児クラスでは手をたたくなど単純な動きのみを行う、3歳児くらいからはジャンプする動きを取り入れるなど、子どものペースに合わせて難易度を調節するようにしましょう。
活動の導入におすすめの絵本
この遊びの導入では、「はらぺこあおむし」でお馴染みのエリック・カールさんの絵本「できるかな?」を読むのがおすすめです。躍動感の溢れる動物たちの動きを見ていると、子どもたちの身体が思わず動き出します。『できるかな?あたまからつまさきまで』
作: エリック・カール
絵:エリック・カール
訳: くどう なおこ
出版社: 偕成社
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難易度
★☆☆☆☆対象年齢
1歳児/2歳児/3歳児/4歳児/5歳児用意する物・道具
・なし遊びのねらい
保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。- 保育者の手遊びを真似したり身体を動かして楽しむ
- 自由に動物などのまねっこをすることで、身体で表現する楽しさを味わう
遊び方・ルール
①先生は子どもたちの前に立ちます②先生は「みなさーん!」と言います。子どもたちは「なんですかー?」と答えます
※○○ぐみさーん!などクラスの名前で呼んでもOK
③先生は「こんなこと こんなこと できますか?」と言いながら、リズムに合わせて身体を動かします
動きの例:前後にジャンプする、手を膝・腰・肩・バンザイの順に触って動かしていく
④子どもたちは「こんなこと こんなこと できますよ!」と言いながら、先生の動きを真似します
⑤③、④を、動きを変えて何度も繰り返して遊びます。子どもたちは動きを間違えず、上手に真似することができれば成功です!
ポイント
障害物や、お友だちとぶつかることの無いように十分に間隔を空けて遊びましょう。安全面への配慮に加えて、十分なスペースを取ることで、広い空間を使って子どもたちがのびのびと表現できるようになりますよ。また、いきなり両手両足を使ってポーズを大きく変えてしまうと子どもたちが混乱しやすいので、始めは手拍子だけ、次に足を使ってジャンプ、最後に全身を使うなど、注目してほしい動作に視線を集中できるようにすると、分かりやすいですよ。
アレンジ例
徐々にスピードを上げる
ゆっくりとしたテンポでまねっこができるようになったら、徐々にスピードを上げてみるのがおすすめです。動物のまねっこ遊びに展開する
保育者の動きをまねできるようになったら、「うさぎさんって、どんな風にジャンプするかな?」「フラミンゴって、どんなポーズしてる?」などと声かけをして、子どもたちに自分がイメージした動きでまねっこをしてもらうのもいいでしょう。子どもたちの想像力や表現力を育むことができますよ。※掲載イラストや記事内容の 無断転載・二次利用、配布・加工は禁止とさせていただきます。
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