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お散歩ビンゴ【遊び方・ねらい解説】

お散歩ビンゴ
保育園や幼稚園で行われるお散歩の時間。園の外に出ることで園では味わえない体験ができますが、さらにアレンジを加えて「お散歩ビンゴ」を取り入れてみてはいかがでしょうか?毎日「今日はどんな遊びを用意しよう…」に役立つアイデアをご紹介します。 >>「外遊び・室内遊び」の連載一覧はこちら

お散歩ビンゴ 

「お散歩ビンゴ」は、保育園のお散歩の時間の中で、見つけたものをビンゴ形式で探していく遊びです。いつものお散歩が一味違った”探検”に変身するかもしれません。道端に咲く花や、砂場を歩くアリ、空を飛ぶ飛行機、子どもたちの興味や関心、その時の季節に応じてビンゴのマスを変えるのもいいですね。 

ビンゴを自作したり、先生が作ったビンゴに色を塗ったりとアレンジも自由自在。小さなお子さんは、保育室や園内でビンゴを始めて見るのもいいでしょう。 

今回は、「お散歩ビンゴ」の基本的な遊び方や注意点、年齢別のアレンジ遊びの方法をご紹介します。お散歩ビンゴに使えるビンゴカードやイラストも無料ダウンロードできますので合わせてご案内します。 

難易度  

★★★☆☆ 

対象年齢 

対象年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具 

  •  ビンゴ台紙 
  • シール、サインペン 
  • 肩掛け用のひも 


遊びのねらい 

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。 
  • 散歩ビンゴを通して、身近なコトやモノに触れて、親しむことで感受性を育む。 
  • 身体を動かすことで、体力をつけ、歩く力を身につける。 

期待される姿 

  • 身近なコトやモノに対する観察力を養う。 
  • 物や生き物の名前を覚え、興味関心を高める。 

お散歩ビンゴの注意点と配慮 

保育園・幼稚園でお散歩ビンゴをする際に保育者が気を付けたい注意点や、配慮事項をご紹介します。 

散歩中に歩きながら行わない

お散歩中は安全に移動することを目的とし、ビンゴを埋めるのは目的地に到着してから、園に帰ってから行いましょう。

お散歩の途中で急に立ち止まったり走り出したりしない 

ビンゴの対象のものを見つけたら思わず声を上げたり駆け寄りたくなりますが、いつものお散歩と同じように整列して歩く、先生やお友だちと手をつなぐなど安全を心がけましょう。慣れないうちは、公園などのビンゴを実施する場所に着いてからビンゴを実施するとよいでしょう。 

お散歩ビンゴの遊び方とルール 

事前準備 

あらかじめ散歩中に見つけたいものをビンゴのマスに書き出します。子どもたちが絵や字がかけない場合は、事前に保育者がイラストを用意して子どもたちは色塗りをする、子どもたちが自作する場合はイラストのパーツを印刷してハサミで切ったりのりで貼ったりしてオリジナルのビンゴを作るのもおすすめです。ビンゴはタテ、ヨコ、ナナメのいずれかが揃ったら完成だということも伝えておきます。 

お散歩ビンゴの遊び方 

お散歩ビンゴの遊び方
  1. お散歩に行くときに紐を通したビンゴカードを肩にかけます。首にかけると窒息の恐れがあるため長めの紐を使って肩からかけるようにしましょう。 
  2. 散歩中、もしくは散歩先の公園などで発見したもののビンゴのマスを埋めます。シールやサインペンなどで行うとよいでしょう。例えば、散歩中飛行機を見つけたら、飛行機のマスに印をつけます。 
  3. タテ、ヨコ、ナナメ、いずれかが揃ったらビンゴの完成です。 

 マスのアイデア 

お散歩ビンゴでポストを見つける保育園児
・公園に行くまで、公園にあるものでビンゴ 
園から公園に行くまでの道のりや公園の中で見つけられるものをマスに入れます。例えば、郵便ポスト、信号、トラックといったものや、滑り台、ブランコなどの公園にあるものでもいいですね。5歳児くらいになったら、公園に行くまでに何があったか覚えていることが多いので、街の観察も兼ねて自分たちで自分でオリジナルビンゴシートを作るのもおすすめです。 

・自然・感触でビンゴ 
見えるものではなく、触ってわかる触覚、感覚をもとにしたビンゴもおすすめです。例えば、「自然ビンゴ」として、日陰の「冷たい」、日なたの地面の「あったかい」を触って探してみたりと五感をはたらかせる経験にもなります。 

「葉っぱビンゴ」として、公園にある葉っぱを触ってみて「ザラザラ」「ツルツル」「チクチク」、落ち葉を踏んだ「パリパリ」の音、葉っぱが紅葉した「赤」の色を集めてみるというのもおすすめです。実際の落ち葉などをビンゴカードに貼るのも楽しめますよ。 

園に帰ってきて「あのツルツルした木はなんだったのだろう?」と図鑑を取り出して名前を探してみる、そんな子どもたちの主体的な探求心・好奇心を育てるのにも一役買います。 

ルール 

ビンゴのシールを貼る保育園児
  • たて、よこ、ナナメがそろったらビンゴになる(見つけられた数が多いほうが勝ちという方法も小さい年齢のこどもにはおすすめです) 
  • 探検できる範囲を決めておく 
目的の物を探して、公園の外に出るなどするのは非常に危険です。公園であれば、必ず公園の中で探すなど探せる範囲を限定して伝えておきましょう。 

保育園で子どもたちとお散歩ビンゴを楽しもう 

いつものお散歩がアイデアを一つ加えることで立派な探検に早変わり。子どもたちの満足度も高い遊びです。季節や年齢に応じて難易度が変更できるのもいいところです。ぜひ保育園でお散歩ビンゴを楽しみましょう。 

 >>ほいくisオリジナルビンゴカードの無料ダウンロード はこちらから

※掲載イラストや記事内容の 無断転載・二次利用、配布・加工は禁止とさせていただきます。 


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杉本 綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本 綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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