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保育園で出来る準備いらずのゲーム・遊び42選

準備いらずのゲーム
保育園や幼稚園、認定こども園で日々の活動に欠かせない“遊び”の時間。毎日「今日はどんな遊びを用意しよう…」と頭を悩ませる保育者の皆さんも多いのではないでしょうか。そんなときに役立つアイデアをご紹介します。>>「外遊び・室内遊び」の連載一覧はこちら

準備いらずのゲーム・遊び 

活動の合間にちょっとした空き時間ができてしまったり、急に雨が降って予定していた活動ができなくなったりと、予定外のことが起きやすい保育の現場では、保育者の臨機応変な対応が求められますよね。そんな保育者のみなさんにとってレパートリーが多ければ多いほど助かるのが、「準備いらずのゲーム」。事前の準備が不要で、道具を使わず、その場ですぐに始められて、簡単に取り入れられる、そんなゲームです。 
 
今回は、そんな準備いらずのゲームを、42種類ご紹介します。所要時間や身体を動かしたいかどうかなどの場面、などによって選びやすいように整理していますので、シーン別で使い分けてみてくださいね。 

元気よく楽しみたい時に!にぎやかに楽しめる遊び 

まずは、ちょっとしたスキマ時間に、子どもたちと盛り上がって楽しめる遊びをご紹介します。 

もうじゅうがり(猛獣狩り) 

もうじゅうがりにいこうよを歌っている先生と子どものイラスト
お題の動物の文字数に合わせて、お友だちとグループを作る遊びです。「もうじゅうがりにいこうよ♪」という掛け声やポーズが面白くて盛り上がりますよ。始めは3文字、慣れてきたら5文字などだんだんと文字数を増やすといいですね。 

リーダー探しゲーム

ポーズを取る子どもたちと考える顔をする男の子のイラスト
オニを囲んでリーダーを含むみんなが立ち、オニにばれないようにリーダーの動きをマネする遊びです。震源地と呼ぶこともありますね。リーダー役の子がユニークな動きをすると、いっそう盛り上がりそうですね。 

かみなりゲーム

保育士とうつ伏せの子どもたちのイラスト
仰向けに寝転がり、保育者に「かみなり!」と言われたらうつ伏せになってお腹を隠します。かみなりさまにおへそを取られないように守るという昔話に繋がる遊びですね。「かみのけ!」「かみさま!」などフェイントをかけても楽しいですよ。

だるまさんがころんだ

だるまさんがころんだをする子どもたちのイラスト
定番の遊び「だるまさんがころんだ」も、準備いらずですぐに始められるゲームです。保育者がオニになったり、オニを交代しながら繰り返したり、「だるまさんの一日」の遊びに発展させたりとアレンジルールも豊富です。空き時間が少し長めの時に行うと良いかもしれませんね。

いっぽんばしこちょこちょ

保育者がいっぽんばしこちょこちょを歌っているところ
伝承遊びの「いっぽんばしこちょこちょ」も、準備いらずで楽しむことができます。保育者が歌う役であれば、0歳児から遊べますよ。昔ながらのわらべうたに親しんでみましょう。 

むっくりくまさん

くまさん役の子どもが他の子を追いかけるイラスト
くまさん役の子を囲み、「むっくりくまさん」の歌を歌いながら周りを円になって回ります。くまさん役の子が起きたら子どもたちを追いかけ、捕まった子が次のくまさんになるという遊びです。「くまさーん、おきてー!」とみんなで一緒に声をかけるところが楽しそうですね。 

信号ゲーム

子どもたちが前に進んでいるイラスト
信号の色を「青」は進む、「黄色」は戻る、「赤」は止まるといったようにルール決めをして、保育者が言った言葉に合わせて端から端に渡るゲームです。簡単そうに見えて、思わず間違えてしまうところが面白いですよ。信号や交通ルールに興味を持つきっかけにもなりそうですね。 

ブーフーウーゲーム

ブーフーウーゲームで遊ぶ子どもたちのイラスト
「ブー」「フー」「ウー」のどれかしか話せない状態で、同じチームの子を見つけるゲームです。一生懸命「フー?」「ブー!」とコミュニケーションを取り合う姿がとってもかわいいですよ。ルール説明が重要なので、「自分のチームの言葉しか話せない」ということをしっかり伝えましょう。 

かごめかごめ

かごめの歌を歌っている子どものイラスト
オニを1人決めて、その子の周りを囲んで「かごめかごめ」を歌いながら回ります。オニの子は、歌が終わったら自分の真後ろに居る子を当てます。遊びの区切りが付けやすく歌も短いので、スキマ時間にちょこっと行うのもおすすめです。 

ぞうさんとくものす

ぞうさんとくものすを歌いながら歩く子どものイラスト
「ぞうさんとくものす」の歌に合わせて、お友だちをどんどん呼んでいく遊びです。呼ばれた子は、電車ごっこのように先頭の子の後ろに繋がっていきます。勝ち負けが無く歌も繰り返しなので、低年齢児から楽しめますよ。 

ステレオゲーム

子どもたちがぱんだと言っているところ
お題の単語を1人一文字ずつに分けて一斉に発声し、回答者の子はその単語を当てます。みんなで同時に発声すること、同じくらいの声量で言うことがゲーム性を高めるポイントですよ。始めは3文字程度から、徐々に文字数を増やして挑戦してみてくださいね。

整列ゲーム

背の順に並んで子どもたちのイラスト
出されたお題に合うように、子どもたち同士で相談して1列に並ぶゲームです。「背の小さい順」であれば、小さい子からだんだんと大きくなるように並びます。「お誕生日順」「名前のあいうえお順」などお題をいくつか用意しておけば、子どもたちがお互いのことを知るきっかけになりそうですね。 

反対信号ゲーム

先生が「歩いて!」と言っているところ
「立つ」と言ったら「座る」、「右を向く」と言ったら「左を向く」といったように、保育者が言ったこととは反対のことをします。ついつい言われたことにつられて間違えてしまう子が出てくるのが面白いですよ。「反対のこと」が分かりやすく、単純な指示を出すことを意識しましょう。

かくれんぼ

「もういいかい?」と聞く子ども
かくれんぼは、室内でも戸外でも楽しめる準備いらずのゲームです。始めは保育士がオニになり、オニから隠れるドキドキ感を子どもたちが味わえるようにするといいでしょう。慣れてきたら、子ども同士でオニを交代できるといいですね。

早口言葉

かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこの早口言葉を言っている子ども
早口言葉も、準備いらずで楽しめるゲームの1つです。「3回連続で言えるか」「どれだけ早く言えるか」などに挑戦するのもよいかもしれません。座ったままでもできるので、遠足のバスレクとしてもおすすめですよ。

ポーズ合わせゲーム

投球とバッティングのポーズをする子どもたち
保育者が出したお題からイメージするポーズをペアになった子同士で一斉にとり、そのポーズが一致したら成功! というゲームです。同じお題でも人によってとるポーズが異なることがあり、その違いを楽しむことも出来そうですね。子どもたちに身近な、イメージしやすいお題を出題するようにしましょう。 

じゃんけん遊び

股開きじゃんけんをしている子どもたちのイラスト
じゃんけんを使った遊びは、「全身じゃんけん」「股開きじゃんけん」「王様じゃんけん」など準備いらずで盛り上がるゲームばかりです。まとめてご紹介している記事があるので、是非合わせて読んでみてくださいね。

マルバツクイズ

マルが正解で子どもたちが喜んでいるイラスト
「マル」か「バツ」の2択を選ぶだけで楽しめるのが、「マルバツクイズ」です。遊びとしてはもちろん、保育園でのお約束を伝えるときや、読んだ絵本の内容を振り返るときなど、さまざまな場面で応用できますよ。マルかバツかをポーズで答えることで、子どもたちが少しずつ静かになるきっかけにもなりそうです。 
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雨の日の急な活動に!体を動かす遊び

急に雨が降ると、お散歩や外遊びの予定が無くなり室内での活動が求められるときがありますよね。「室内で準備なしで遊びたい、でも身体も動かしたい!」というときにおすすめの遊びをご紹介します。 

ねことねずみ

ねこチームがねずみチームを追いかけているところ
ねこチームとねずみチームに分かれ、「ねこ」と言ったらねこが、「ねずみ」と言ったらねずみが相手チームを追いかけるゲームです。広いスペースが必要なので、ホールなど走っても危なくない場所で遊ぶようにしましょう。

おしり鬼ごっこ

お尻鬼ごっこをする子どもたち
楽そうに見えて実はたくさん身体を動かすことができるのが、「おしり鬼ごっこ」です。オニも逃げる子も、おしりを床につけたまま移動します。移動が遅くなるので室内でも安全に遊べて、かつしっかりと身体を使えるのが嬉しいですね。

オオカミさん今何時

オオカミ役の子どもが12時!と答えて子ヤギ役の子どもたちを追いかけているイラスト
12時になったら追いかけてくるオオカミさんから逃げるゲームが、「オオカミさん今何時?」です。だるまさんがころんだと鬼ごっこを混ぜたような遊びで、「何時?」と何度も聞くことから時間や時計を意識するきっかけになるかもしれませんね。

はないちもんめ

はないちもんめを繰り返し遊んでいる場面
「かーってうれしいはないちもんめ♪」という歌から始まる、大人数でできる身体を動かす遊びです。2チームに分かれて歌いながら、相手チームのお友だちをじゃんけんで呼んでいきます。保育者は何度も呼ばれている子、あるいは全然呼ばれない子が出てこないか見守り、そっとバランスを取るようにするとみんなで楽しめるでしょう。 

進化じゃんけん

ハイハイしながらじゃんけんをする子ども
じゃんけんに勝つたびに赤ちゃんから子どもに、子どもから大人に成長していくというゲームです。ハイハイの状態からスタートしてじゃんけんの相手をみつけ、負けたらまた同じ赤ちゃんの相手を探します。ハイハイや膝立ちなど、いろいろな姿勢で移動するので身体を動かせますよ。

こんなことできるかな?

子どもが次々にポーズを取っていくイラスト
保育者(お題を出す人)のポーズをそっくりそのまままねっこするゲームです。「こんなこと こんなこと できるかな?」のリズムに合わせて、ポーズをとりましょう。思わず笑ってしまうようなユニークな動きも取り入れてみると面白そうですね。幼児クラスでは片足立ちなど少し難しい動作を入れるのもおすすめです。

人間知恵の輪

交差した手の間を通っているこどもたちのイラスト
その名の通り、大人数で集まって人間知恵の輪を作って、それを解いて遊ぶゲームです。全員が手を繋いだまま、1つの輪っか(2つになることもあり)に戻すことができたら成功です。解くときに、手を無理に引っ張ることがないように注意して見守りましょう。 

あぶくたった

子どもたちがあぶくたったを歌っているイラスト
わらべうたを歌った後に、おにごっこが始まる「あぶくたった」。「煮えたかどうだかたべてみよ~むしゃむしゃむしゃ」の部分は、子どもたちがしっかりと場面をイメージできるように保育者は率先して演技をするといいですね。 

ことろことろ

鬼が逃げる子の列を追いかけているところ
いもむし鬼とも呼ばれる「ことろことろ」。逃げる子たちは電車ごっこのように一列になり、オニは真正面から追いかけて一番後ろの子をタッチしに行きます。逃げる子のチームワークが試される遊びですね。数十秒のうちにタッチできることが多いので、制限時間を決めて次々とオニを交代していくのがおすすめです。 

鬼ごっこ

オニがお友だちにタッチしているところ
鬼ごっこは、「色鬼」「氷鬼」「バナナ鬼」などアレンジルールがたくさんあり、かつそのほとんどは準備いらずでできる遊びです。ほいくisでは30種類以上の鬼ごっこのアイデアをご紹介しているので、「今日は特に身体を動かして遊びたい!」というときにチェックしてみてくださいね。

落ち着かせたいときに!クールダウンに使える遊び 

「次の活動に向けて、保育者に注目を集めたい」「ゲームをしていたら盛り上がり過ぎてしまったので少し気持ちを落ち着かせたい」そんな場面もありますよね。そんな時におすすめの遊びをご紹介します。 

サイレントゲーム

保育者の口の動きだけを見て、なんと言ったかを当てるゲームです。よーく観察しないと当てられないので、子どもたちは自然と静かになり、保育者に注目が集まるでしょう。難しい場合は、始めは小さな声で話してみるのもいいかもしれませんね。 

探偵ゲーム

閃いた子どものイラスト
「その子は髪の毛が長いです」「青色の服を着ています」などのヒントを少しずつ出して、誰のことを言っているのかを当てるゲームです。その場に居る子の中でクイズを出すのももちろん楽しいですが、身近な動物や食べ物などを出題テーマにしても面白いですよ。

しりとり

しりとりをする子どもたちのイラスト
つぎつぎと繋がる言葉を考えていくしりとりも、準備いらずでできて全体の雰囲気を落ち着かせることができる遊びです。思いついた言葉をどんどん発言する形式だと興奮してしまうので、手を挙げて順番に答えていくなどの工夫をしましょう。

連想ゲーム

白いものを思い浮かべている子どもたちのイラスト
「白いもの」などお題を決めて、そのお題から連想できるものを答えていくゲームです。チーム分けをしていくつ見つけられたかを競っても楽しいでしょう。思いついた単語は最後に発表し合うと、「こんなものもあった!」という発見に繋がりますよ。 
 
このほかの「言葉遊び」も同じリンクから見られるので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。 

なぞなぞ

「なぞなぞ」は答えをじっくりと頭の中で考えるので、静かに遊びたいときにピッタリのゲームです。1問ずつ出題ができるので、移動前のちょっとした空き時間での遊びとしても取り入れられるでしょう。子どもの年齢に合わせて、出題の難易度を調節して遊んでみてくださいね。 

めいれいゲーム

右手を上げる子どもたちのイラスト
保育者がはじめに「めいれい!」と言ったときにだけ、言われたことに従います。めいれいが付かなかった場合は、無視をします。最後の「めいれい」を「手はおひざ」「お口をチャック」などにすれば、次の活動にスムーズに移れそうですね。

おちたおちた

いがぐりから頭を守るポーズをする子どもたちのイラスト
「おちたおちた なにがおちた♪」の掛け声の後に言われたお題に合わせて、ポーズを瞬次にとる遊びです。基本の3つ位のポーズから始めて、だんだんと数を増やして難易度をあげていくと良いでしょう。スピードを速くするのも楽しいですね。

ジェスチャーゲーム

ジェスチャーゲームで飛行機の真似をする子どものイラスト
出されたお題を身振り手振りだけで表現して、お友だちがそれを当てるゲームです。お題を伝えるためにスケッチブックとペンがあると便利ではありますが、耳打ちをする形であれば道具無しで楽しめますよ。みんなの前でジェスチャーをするのが恥ずかしい子が居たら、保育者が代わりに動く、一緒に動くなどサポートに入ってあげてくださいね。 

手遊び・リズム遊び

座ったまま、手元だけを使って遊べるのが手遊びやリズム遊びです。その場ですぐ始められるので、朝の会や帰りの会などのタイミングにも取り入れられそうですね。 

ちゃちゃつぼ

ちゃちゃつぼの遊びが成功して喜んでいる男の子のイラスト
茶壷の形を真似し、歌いながら一定の動作をする手遊びです。歌は短く動作もシンプルなので、低年齢児から楽しめますよ。またわらべうたなので、保護者やおじいちゃん、おばあちゃんとも楽しめそうですね。

ずいずいずっころばし

ずいずいずっころばしで遊んでいるイラスト
「ずいずいずっころばし」は、3~5人程度で遊べる手遊びです。一人は片手を、それ以外の子は両手を前に出して、丸をつくります。片手が空いている子は「ずいずいずっころばし」を歌いながら順番に丸の中に人差し指を刺していきます。わたべうたの心地いい歌を繰り返して楽しみましょう。

おちゃらかほい

ジャンケンに勝って喜ぶ、負けて悲しむ子どもたちのイラスト
2人で向かい合って行う、わらべ歌を使った手遊びです。途中でじゃんけんが出てきますが勝っても負けても続くので、飽きるまで何度も楽しめますよ。2人で徐々にリズムを早くして、どのくらいのスピードで続けられるか挑戦するのも楽しいかもしれません。

おせんべやけたかな

おせんべやけたかなで遊ぶ子どもたちのイラスト
伝承遊びである「おせんべやけたかな」もまた、準備いらずで出来る遊びです。手をおせんべいに見立てて、自分の手が指さされたらひっくり返します。簡単な遊びなのでおおよそ1歳頃からできるでしょう。

手遊び・リズム遊び

「やおやのおみせ」手遊び歌
「やおやのおみせ」「おべんとバス」「さかながはねて」など、季節や場面によって使い分けられるさまざまな手遊びは、保育者としては必ず押さえておきたい遊びですよね。ほいくisでは実演付きで多くの手遊び・リズム遊びをご紹介しているので、是非合わせて見てみてくださいね。 
 
>>手遊び一覧はこちら

乳児向けの遊び

ふれあい遊び
乳児さん向けには、保育者から積極的に声掛けや触れ合いを行う「ふれあい遊び」がおすすめです。「ラララぞうきん」「バスに乗って」「きゅうりができた」「ちょちちょちあわわ」など、可愛らしい歌に合わせてスキンシップを取ってみましょう。 
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杉本 綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本 綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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