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おはじき遊び【遊び方やルール・ねらいとイラスト解説】

おはじき遊び【遊び方やルール・ねらい解説】
キラキラして小さなおはじき。誤飲の心配のなくなってきた年齢から遊べる昔ながらのおもちゃです。シンプルですが、何通りもの遊び方ができるので一つ持っておくと遊びのバリエーションが広がります。今回は室内遊びにもってこいなおはじき遊びをご紹介します。 >>「外遊び・室内遊び」の連載一覧はこちら

おはじき遊び 

おはじきは直径12ミリ程度のガラスでできた平たい玉で、日本では平安時代にはすでに遊ばれていたといわれています。ガラス製のものもあれば、プラスチック製のものもありいずれもカラフルで子どもたちが魅了されるシンプルなおもちゃです。遊ぶほかにも数を数えたり、おままごとの道具としても使われることもあります。 

今回は、「おはじき遊び」の基本的な遊び方や注意点、アレンジ遊びの方法をご紹介します。 

難易度  

★★★★☆ 

対象年齢 

対象年齢:5歳児 

用意する物・道具 

  •  おはじき 


遊びのねらい 

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。 
  • 昔から親しまれてきたおはじき遊びを知る 
  • おはじき遊びを通して友だちとコミニュケーションをとる 

期待される姿 

  • 指先を使っておはじきに触れることで手指を鍛えられる 
  • 遊びながら、数や色などを認識できる 

保育士の配慮と援助・ 環境構成 

  • おはじきで遊ぶときは、遊び方の注意点をポイントとして必ず押さえておきましょう。 

遊び方 

色分けおはじき 

おはじきのはじめの一歩として、おはじきを色の種類別に並べるという遊びです。おはじきには赤や青、黄色など様々な色があるので、おはじきを色の分けてみることで、色を覚える際に役立つでしょう。 

子ども一人でも遊べますが、色の担当を決めて、誰が一番多く集められるかを競ってみるのもいいですね。 

おはじき取りゲーム 

おはじき遊び【遊び方やルール・ねらい解説】
  1. テーブルにおはじきを広げる 
  2. 先行と後攻を決め、先行は自分のはじくおはじきとあてるターゲットとなるおはじきを決め指先ではじく 
  3. ターゲットのおはじきにはじいたおはじきがあたれば自分のものとなる。空振りやターゲットから外れたときは次の子に交代する 
  4. テーブルの上のおはじきがなくなるまで続け、手元に残ったおはじきが多いほうが勝ち 
※指で線を引く「しきり」を加えてもいいですね 

中抜き(なかぬき) 

中抜きのやり方
  1. テーブルの上に3つおはじきを用意します 
  2. 2つは自分より遠いところに置き、2つのおはじきの間を通せたらそのおはじきは自分のものとなります 
  3. 2つのおはじきに届かない、間を通らなかった場合はそのおはじきは自分のものにならず、次の子に交代します 
  4. おはじきがなくなった時点で手持ちのおはじきが多いほうが勝ちです 

おはじき的あて 

  1. 画用紙などで的をつくります 
  2. 的をテーブルなどに置きます。この時的はテーブルから浮かないようにテープなどで固定します 
  3. 書かれた的に届いたおはじきが自分の得点となります 

おはじきつみ 

  1. おはじきを積む順番を決めます 
  2. 順番通りにおはじきを1つずつ積み増す 
  3. おはじきを積んでいき崩してしまった人が負けです 

おはじきマンカラ 

おはじきマンカラのやり方
  1. マンカラのボードの小さな穴におはじきを4つずつ入れます 
  2. 先攻・後攻をきめます 
  3. 小さな穴を1つ選び中にある石を全部とります 
  4. 時計回りに石を1つずつ入れます 
  5. 最後の石が大きな穴に入ればもう一度石をとります 
  6. 大きな穴を超える場合は、相手の陣地に石を入れます 
  7. 最後の石が大きな穴に入らなかったら相手の番です 
  8. 自分の穴から石が早くなくなったほうが勝ちです 
マンカラのボードは、廃材や段ボールで手作りすることもできます 

おはじき陣取り 

  1. おはじきの色を2色選び、同じ数ずつのおはじきを用意します(最初のうちは10個くらいがおすすめ、慣れてきたら30個くらいでも) 
  2. 先攻、後攻を決め、自分の色のおはじきで相手の色のおはじきをテーブルから落とすように狙います 
  3. テーブルからおはじきが落ちたらそのおはじきは使えません 
  4. 最後までおはじきが残っていた人の勝ちです 
1つだけ王様のおはじきを決めて、王様を守るというアレンジもできます 

遊ぶ時の注意点 

誤飲に注意 

おはじきは直径12mm程度と小さく、キラキラしてカラフルなことからつい口に入れたくなる子どももいます。遊ぶ前には必ず口に入れてはならないことを伝えましょう 

数を数えて管理する 

誤飲であったり、落として割れてしまったりを防ぐため、遊ぶ前と後でおはじきの数を数えましょう。思わぬ場所に落としていて何かをぶつけて割れてしまった場合、ガラス製なのでケガをする恐れがあります。 

保育者が必ず見守る 

誤飲や割れなどの心配があるため、必ず保育者が見守る環境の中で遊ぶようにしましょう。保管に関しても子どもたちが手が届く場所ではなく、保育者が管理するようにしましょう。 

おはじきで楽しく遊ぼう 

色分けなどは一人でも遊べますし、5歳児クラスの幼児さんであれば他の遊びもルールを覚えれば簡単に遊ぶことが出来ます。おはじき一つでさまざまな遊び方がありますのでぜひ、挑戦してみてくださいね。
 
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杉本綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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