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​​​​​​​ペープサートとは?作り方・使い方・年齢別おすすめ題材まで解説 

ペープサートとは?作り方・使い方・年齢別おすすめ題材まで解説
子どもたちが大好きな保育教材の1つがペープサートです。しかし、「使い方がわからない」「どんなペープサートを作ればいいの?」などとお困りの方も多いのではないでしょうか。 今回はペープサートの作り方や使い方、年齢別のおすすめ題材などをご紹介します。 

ペープサートとは?

ペープサートは「ペーパーパペットシアター」を短くした言葉で、「紙人形劇」という意味です。 保育の現場では劇だけでなく、簡単なゲームや遊びにも使える便利なアイテムとなっています。 

 また、ペープサートは表と裏に異なる絵を貼れるので、パッと裏返したり回転させることでバリエーション豊かな演出が可能です。 

ペープサートの作り方と材料 

ペープサートは「イラスト」と「持ち手」の2部分からなり、どちらも身近な素材で作ることができます。 

必要な材料 

  • 割り箸やストロー 
  • 画用紙や厚紙 
  • のりとテープ 
  • ハサミ 
  • マジック 

作り方

  1. 画用紙や厚紙を同じ形に2枚切る 
  2. 切った紙の片側に絵を描く 
  3. どちらかの紙の裏に割り箸などをテープでつける 
  4. 2枚の紙の裏面をのりで貼り合わせる 
  5. 2枚の紙のサイズがそろうようにハサミで形を整える 

ペープサートのサイズ 

ペープサートのサイズはとても重要で、子どもたち全員が見えやすい大きさにする必要があります。クラス内で使用するものならばA4の半分で良いですが、ホールなど広い場所で大人数に見せる場合は、A4サイズで1つのペープサートを作るのがおすすめです。 

また、画用紙の八ツ切サイズ (270×380mm)で大型のペープサートを作ることもできます。いつもより大きなペープサートを使って、誕生日会などの特別な行事を盛り上げてみませんか? 

ペープサートの使い方とパネルシアターとの違い 

保育現場ではペープサートをどんなときに使うのかや、パネルシアターなどとの違いについてまとめます。 

いつどうやって使うのか? 

ペープサートはクラス内の集まりや他クラスと一緒に行う集会、誕生日会などで主に使います。 

使用方法としては、子どもたちの年齢に応じたお話やゲーム、歌遊び(歌に合わせてペープサートを出したり動かす)などです。 

パネルシアターやパペットとの違い 

ペープサートやパネルシアター、パペットはどれも手で持って動かせますし、お話や歌遊びを楽しむことができるのは同じです。 

しかし、ペープサートは表と裏を使い分けることで幅広い表現が楽しめますし、紙に絵を描けば作れる手軽さがパネルシアターなどとの違いと言えます。 

【年齢別】ペープサートのねらいとおすすめ題材 

ペープサートでシルエットクイズ

子どもの年齢によってペープサートのおすすめ題材は異なります。各年齢の発達やねらいと共に、向いている遊びやお話をご紹介します。  

【1~2歳】生活の中で見聞きするものを楽しむ 

1~2歳の子どもたちにはパッと見てわかるものや歌やリズムに合わせられるもの、日々の生活で触れるものを題材に選ぶのが最適です。 

<具体的な遊びと解説> 
・簡単なシルエットクイズ 
1~2歳の子どもたちにとって身近な食べ物や動物、乗り物などが適しています。 

・歌遊び 
「チューリップ」「はたらくくるま」「コンコンクシャンのうた」「どんな色がすき」などの歌に合わせて、ペープサートを動かして楽しみます。子どもたちと一緒に歌えるものがおすすめです。 

【3~4歳】簡単なストーリーを楽しむ 

3~4歳の子どもたちには簡単なストーリーや繰り返しのあるお話が向いています。季節や行事の歌に合わせた歌遊びやゲーム性の高いものも楽しめます。 

<具体的な遊びと解説> 
・繰り返しのあるお話 
「三びきのこぶた」「おおきなかぶ」「三びきのやぎのがらがらどん」「北風と太陽」など、同じパターンで展開していくお話を選ぶと子どもたちは夢中になって見てくれるでしょう。  ・歌遊び 
「こいのぼり」「たなばたさま」「あわてんぼうのサンタクロース」「お正月」などの歌を楽しみつつ、ペープサートを見てイメージを広げたり、行事の雰囲気をみんなで味わうのもおすすめです。  ・ちょっと難しいシルエットクイズ 
パッと見ただけではわからないけど、ヒントをもらうことで当てられるゲーム形式にすると盛り上がります。 

【5歳~】ストーリー性の高い物語を楽しむ 

5歳~の子どもたちは長いお話も楽しめるようになります。人の気持ちや善悪について、行事の由来など、目に見えないイメージも理解できるようになるので、物語性の高いものが適しています。 

<具体的な遊びと解説> 
・長い物語 
「ももたろう」「赤ずきん」「ブレーメンの音楽隊」「おおかみと七ひきのこやぎ」「七夕や節分の由来」など、しっかりとしたストーリーがあり、聞きごたえのあるお話がおすすめです。  *ほかにも、ほいくisダウンロードのコーナーでペープサート用のイラストを無料提供しています。 
>>ほいくisダウンロード「ペープサート」はこちら 

保育でペープサートを行う際の3つの注意点 

ペープサートの練習をする保育士

①お話や劇は練習する 

「これはなーんだ?」などのシルエットクイズなら練習なしでできますが、セリフやストーリーのある物語などは事前の練習が必要です。 

ぶっつけ本番でやるとお話がスムーズに進まず、子どもたちの集中が途切れやすくなります。 

②夢中にさせるテクニックを身につける 

ペープサートの出し方や動かし方、演じるときの声色など、子どもを夢中にさせる方法を学ぶことが大切です。 先輩保育士のやり方を見て、良いところをどんどんマネしていきましょう。

③ペープサートはケースに入れる 

ペープサートは紙でできているので、そのまま保存していると折れ曲がったり破れたりしやすいです。100円均一のもので良いので、中身を保護できるケースを購入してペープサートを保管しましょう。 

ペープサートを使ってお話や歌遊びを子どもと楽しもう 

ペープサートの作り方や使い方、年齢や発達に適した題材や注意点などをまとめました。クラスの子どもたちにぴったりのペープサートを用意し、保育を楽しんでくださいね。 

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織部 悟

この記事を書いた人

織部 悟

保育士歴16年のライター。都内の公立保育園に15年勤務して主任を務め、0歳~5歳児のクラス担任からフリーまで、全てのポジションを経験。1男1女の父でもあり、保育・子ども・遊び・子育てなど、豊富な経験を元にした記事をお届けします。

執筆歴・経歴等はこちら
https://gonta-web.com/

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