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昭和の日を解説〜由来と子どもへの伝え方・おすすめの活動アイデア【4月】

昭和の日のタイトルイメージ
毎年4月29日は「昭和の日」です。日本で62年の長きにわたって続いた「昭和」という時代に思いを馳せながら、子どもたちが昔遊びを体験できる機会を作っていきたいですね。今回は、昭和の日の由来や保育園でできる活動アイデアをご紹介します。

昭和の日とは

まずは「昭和の日」についての知識と、子どもたちへの伝え方をご紹介します。

昭和の日の概要

「昭和の日」がクローズアップされたカレンダー
昭和の日は毎年4月29日で、昭和天皇の誕生日を記念した日でもあります。この日は国民の祝日で、ゴールデンウイークの始まりとも言えます。

昭和の日の目的は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」と定められています。

2度の世界大戦やその後の経済成長を経て、大きく時代が変化した昭和時代。そんな激動の時代を支えてくれた人たちがいたからこそ、今の時代が成り立っています。昭和の日は、過去を振り返ると共に、未来の幸せを願う1日にしたいですね。

出典:「国民の祝日」について/内閣府 >>詳細はこちら

昭和の日の由来

「昭和」「平成」「令和」と書かれた紙が貼られた壁
昭和天皇が崩御された1989年(平成元年)に、昭和天皇の誕生日である4月29日が国民の休日として制定されました。昭和天皇が植物学者であったことから、当時は「みどりの日」という名称に決まりました。

その後、祝日法の改正により2007年(平成19年)から「みどりの日」が「昭和の日」に名称を変更しました。またこれに伴い、「みどりの日」が、もともと「国民の休日」としてお休みとなっていた5月4日の名称として使われることになりました。

このように昭和天皇の誕生日は「昭和の日」となっていますが、明治天皇の誕生日である11月3日は「文化の日」として定められています。また、平成天皇の誕生日は12月23日で、平成当時は「天皇誕生日」という名称で国民の祝日となっていました。令和に時代が移ってからは2月23日が「天皇誕生日」となり、12月23日は平日へと戻っています。

子どもへの伝え方

絵本を使って子どもたちにお話をする保育士
「昭和」は今から35年以上前の時代です。子どもたちにとっては、遠い昔の話に感じることでしょう。写真やイラストを用いながら、昭和時代について伝えてみましょう。

 【子どもたちへの伝え方の一例】
  • 今は「令和」っていう時代だけど、「平成」っていう時と、「昭和」っていう時もあったんだよ
  • みんなのおじいちゃんやおばあちゃんが子どもの時は、「昭和」っていう時代だったんだよ
  • 「昭和」の時代に洗濯機や掃除機ができて、生活が便利になったんだって
  • 「昭和の日」は、昭和天皇のお誕生日なんだよ
  • 「昭和」の時代には、スマホとかタブレットはなかったんだよ
昭和の街並みの風景写真


昭和の日にちなんだ活動アイデア

昭和の日に関連した活動アイデアをご紹介しましょう。

昭和の日クイズ

マルとバツの札を持っている保育士
昭和の日に関連した3択クイズをご紹介します。保育の導入に取り入れてみてはいかがでしょうか。

①いまの元号(日本だけにある年の数え方)は次のどれ?
  • 平成(へいせい)
  • 令和(れいわ) →正解
  • 昭和(しょうわ)
②昭和の日の前後から始まるお休みのまとまりのことを何て言う?
  • ゴールデンウイーク →正解
  • シルバーウイーク
  • レインボーウイーク
③昭和時代、子どもたちに人気だった遊びはどれ?
  • テレビゲーム
  • お手玉 →正解
  • けん玉 →正解

子ども向けの遊び3選

あやとりの4段はしご
昭和の子どもたちが夢中になった遊びを紹介します。技を磨くほどに、楽しさが深まりますよ。園でも道具を準備して、体験の機会を作ってみてはいかがでしょうか。

①けん玉
集中力やバランス力が養われる「けん玉」は、昭和の一つ前の大正時代から遊ばれているそうです。「落としけん」や「大皿ジャンプ」は園児でも挑戦しやすいですよ。

紙コップやペットボトルを使って、自分だけのけん玉作りも楽しいですね。 ②あやとり
ひも一本でさまざまな形が作れる「あやとり」は、江戸時代から遊ばれているようです。たくさんある技に挑戦し、「できた!」と達成感を味わうことができます。

一人あやとりだけでなく、保育士や友だちと一緒に挑戦する「二人あやとり」も盛り上がりますね。 ③フラフープ
フラフープで遊んでいる小さい子ども
昭和の時代に日本へ上陸したフラフープ。腰で回すイメージがありますが、その他にもくぐる、跳ぶ、またぐなど、発達に合わせた楽しみ方が1歳児から可能です。

一人遊びだけでなく、集団遊びにも活用できますよ。

昭和の子どもたちの遊びに挑戦しよう

昭和の子どもたちが夢中になった遊びで使う玩具はシンプルですが、技を繰り出せるようになるには時間がかかります。上達を目指して挑戦し続けるからこそ、達成感を味わうこともできます。保育の現場でも楽しめるよう環境を作ってみてはいかがでしょうか。

昭和の日に関連する活動を考えている方は、参考にしてみてくださいね。

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佐野 きこ(さの きこ)

この記事を書いた人

佐野 きこ(さの きこ)

現役保育士。
現在は子どもだけでなく、保育士や保護者など、子どもに関わる人をサポートする仕事がメイン。子どもも保護者も保育士も、みんなが笑顔になれる保育を目指している。
座右の銘は「保育士は、保育のプロである」
保育の専門家として、わかりやすく保育を語れるよう奮闘中。
家庭では、2人の息子のお母さん。

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