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音遊び・楽器遊び【遊び方・ねらい解説】

音遊び・楽器遊び【遊び方・ねらい解説】
ピアノの音色やチャイム音、保育園の一日は音にあふれています。机をトントンと叩いてみたり、ベルをちりんちりんと鳴らしてみたり、自分で音を作り出すこともできます。聴覚を刺激することで様々な音を聞き分けることもに役立ちます。そんな音あそび・楽器遊びに役立つアイデアをご紹介します。 >>「外遊び・室内遊び」の連載一覧はこちら

音遊び・楽器遊び 

日常の保育の中でも、ピアノの伴奏に合わせて歌ったり踊ったり、音は欠かせないものです。遊びの中でも、積み木を重ねることで出る音、ブロックが崩れる音、手を洗う音などよく注意してみるとたくさんの音があります。 

今回は音に注目して音遊びや楽器遊び、あそびのアレンジ方法について準備や基本的な遊び方や注意点、年齢別のアレンジ遊びの方法をご紹介します。 

難易度  

★★★★★ 

対象年齢 

0歳/1歳/2歳/3歳/4歳/5歳 

遊びのねらい 

保育園や幼稚園、認定こども園での遊びの活動では、ただ単に保育のひきだしの一つとして遊びを行うだけでなく、「ねらい」を意識して取り入れるようにしましょう。そうすることで、月案や指導案の作成にも役立ちますし、子どもたちの成長を促すことにもなります。 

【乳児】 
  • 音が鳴る楽しさや不思議さを味わう 
  • 音楽に合わせて体を動かすことで、リズム感を楽しむ 
  • 様々な楽器に興味を持つ 
【幼児】 
  • 楽器を鳴らしたり、叩いたり、音を聞く事で音感やリズム感を育てる
  • 身近な素材やあるものを使って楽器を手作りすることで、音楽に親しみを持ち楽しむ

期待される姿 

  • 相手の動きを真似て、リズムに合わせて身体を動かすことで、運動能力を高める。 
  • 楽器に触れることで、音楽表現を豊かにする 
  • 音、色、動きから感性を豊かに養う 

楽器遊び 

楽器遊びをする保育園児

対象年齢 

対象年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具 

  • 叩いたらおとがでる楽器(鈴、カスタネット、タンバリン、トライアングル、太鼓など) 

遊び方 

  1. 楽器ごとの正しい持ち方を伝え、保育者のリズムを真似して叩いてみます 
  2. 慣れてきたら、音楽やピアノに合わせて合奏してみましょう 

ポイント 

最初のうちは、正しいリズムにこだわらず、音を出して遊ぶことになれるといいでしょう。正しい叩き方をすると手首に負担がなく音が出せます。誤った持ち方をすると怪我の原因にもなりますので注意しましょう。 

低年齢では、正しい持ち方は保育者が見せることで伝え、理解できる年齢になったら、実際に持ち方を伝えるといいでしょう。 

楽器づくり 

どんぐりマラカス

対象年齢 

対象年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具 

  • ペットボトル(小さめのもの) 
  • 木の実(どんぐり、しいの実など) 
  • ビニールテープ 

遊び方 

  1. 洗って乾かしたペットボトルに木の実を入れます 
  2. キャップをしたら、ビニールテープで巻き固定します 

ポイント 

マラカスが完成したらシャカシャカ振って音を鳴らしてみましょう。中に鈴を入れると違った音色が楽しめます。中に入れる木の実は中に虫がいる可能性もあるのでよく洗い乾かしておきましょう。 牛乳パックやたまごのパック、透明なホースなどを容器にしても作れますよ。 

音当てクイズ 

音当てクイズをする保育園児

対象年齢 

対象年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳 

用意する物・道具 

  • 叩いたらおとがでる楽器(鈴、カスタネット、タンバリン、トライアングル、太鼓、ピアノなど) 
  • 身近なおもちゃ(ブロック、画用紙、ペン、おままごとなど) 

遊び方 

  1. お話をやめ目を閉じ、聞くことに集中します 
  2. 保育者が楽器を鳴らします 
  3. お話していいですよ となったら目を開けなにの音が聞こえたかを発表します 。楽器の写真を掲示して指差しで当ててもらうのもいいですね 

ポイント 

楽器の音だけでなく、教室にあるブロックや積み木、缶に入った小石など色々な音で試してみましょう。また、保育者が音を出すのではなく、教室の中で静かに耳をすませて聞こえてきた音について「〇〇先生の声が聞こえる」「パトカーのサイレンだ!」と発見するのもおもしろいですよ。 

音集め 

音集めをする子ども

対象年齢 

対象年齢:1歳/2歳/3歳/4歳/5歳 

遊び方 

  1. テーマに沿って、その音が出るものを教室内や公園内で見つけます 
<おすすめのテーマ> 
ドンドン 
バンバン 
トントン 
カチャカチャ 
リーンリーン 
カチカチ 
ビリビリ 

ポイント 

お散歩ビンゴのように、探したい音をビンゴにして集めても面白いですよ。 

 身近な音でも、叩く位置や叩くもの(バチ)によっても音が異なります。触ったり耳を近づけてみて音を体感したり、自分とものとの距離、室内・屋外の違いなど様々な違いに気づけると楽しいですね。 

演奏会 

演奏会をする子どもたち

 

対象年齢 

3歳/4歳/5歳 

遊び方 

  1. 音楽に合わせて楽器を鳴らします 
叩く、振るなど楽器の特性に合わせて鳴らしたり、座ったり立ったり動きをつけて鳴らすのもおすすめです 

<おすすめの歌・曲> 
手をたたきましょう 
大きな栗の木の下で 
かえるのうた 
おもちゃのチャチャチャ 
きらきら星 
むすんでひらいて 
幸せなら手をたたこう 

ポイント 

園に楽器が揃ってる場合は、アンサンブル(合奏)をくんで生活発表会で披露してもいいですね。 

<アンサンブルにおすすめの楽器> 
メロディオン、木琴・鉄琴、シンバル、小太鼓など 

 <アンサンブルにおすすめの楽譜>
大きな栗の木の下で、むすんでひらいては定番ですよね。ほいくisでは無料でダウンロードできる楽譜もあります。

注意点 

事故対策を行う 

楽器を叩くバチやトライアングルのビーターなど長い物を使うときは、持って移動しないように注意しましょう。 

音が苦手な子に対応する 

大きな音や一度にたくさんの音を聞くのが苦手な子どももいます。イヤーマフを使ったり、一つの音だけを出すなど対応して遊びましょう。 

音遊びで楽しく遊ぼう 

自分で楽器を鳴らして思い思いの音を出すことは、子どもたちにとっては刺激的でリズム感を鍛えられたり、音感を鍛えられたりと遊びながら身に着けられること増えていきます。

本格的な生活発表会や音楽会の前から、あそびの中に音遊びを取り入れることでより楽器に親しみがわくことでしょう。園だからこそできる遊びにもぜひ挑戦してみてくださいね。
 
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杉本綾子(すぎもと あやこ)

この記事を書いた人

杉本綾子(すぎもと あやこ)

特定非営利活動法人 芸術と遊び創造協会 所属
長年の保育現場勤務を活かし保育園の園長を経て、現在、現場で頑張っている人同士がともに学び、「心の栄養補給」ができる人材を育てるために講座などを企画・運営している。
『幼稚園教諭二種免許・保育士』『おもちゃコンサルタント』『絵画指導スペシャリスト』『保育ナチュラリスト』『保育 あそび発達サポーター』などの資格を取得。多様な視点から、園での遊びや保育に役立つヒントを届ける。

<芸術と遊びらぼ>
https://artplaylab.jp/
<芸術と遊び創造協会>
https://art-play.or.jp/

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