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交通安全をテーマにした絵本・紙芝居6選

交通安全をテーマにした絵本・紙芝居6選
毎年4月と9月に行われる全国交通安全運動は、子どもたちに交通ルールやマナーについて伝える良い機会です。一人ひとりが自分の身を守るためにも、交通安全の大切さを感じられるような活動を取り入れたいですね。今回は、子どもたちが楽しく交通ルールを学べる絵本や紙芝居を紹介します。

全国交通安全運動の導入などに

散歩する園児

交通ルールの理解は、子どもたちが安全に暮らすために欠かせないもの。しっかりと身につくよう、幼児期から何度も繰り返し伝えていきたいですね。

特に毎年4月と9月に内閣府や警視庁などが実施している全国交通安全運動は、子どもたちに交通ルールを守る大切さを伝える絶好の機会です。一年の中でも、新1年生の登校が始まる4月と日没が急激に早まる9月は、交通事故の件数が増える時期。そのため毎年この時期には、改めて交通安全意識を高められるよう、さまざまな場所で活発な交通安全教育や広報活動が実施されているのです。

保育園でも、気候の良くなる春と秋は、お散歩や遠足など園外へ出る機会が増える季節。この機会に改めて子どもたちに交通ルールやマナーを伝え、安全について考えるきっかけにすると良いでしょう。

ここからは子どもたちへの交通安全指導にぴったりの絵本・紙芝居を紹介します。


①しんごうきピコリ

絵本「しんごうきピコリ」の書影
[しんごうきピコリ]
作・絵:ザ・キャビンカンパニー
出版社:あかね書房


パトカーくんが信号機のお話をしてくれます。青は「すすめ」黄色は「止まれ」赤は「絶対に止まれ」。さらにピンクは「さかだち」黄緑は「ジャンプ」、じゃあオレンジは? 珍しい色に光る信号機に合わせて車たちがいろんな動きをします。

いろんな色に点滅する信号機に合わせて車たちにさまざまなことが起こる、ユーモアたっぷりで夢のある絵本。カラフルで独特なデザインのイラストも相まってファンタジーな世界観を味わいながら交通ルールを学べます。ぜひ子どもたちとかけ合いを楽しみながら読み聞かせをしたいですね。

②ぴかくん めをまわす

絵本「ぴかくん めをまわす」の書影
[ぴかくん めをまわす]
作:松居 直
絵:長 新太
出版社:福音館書店


朝早くから仕事に一生懸命のぴかくん。「あお・き・あか・あお・き・あか…」と規則正しく信号を送りますが、あまりの忙しさに目を回してしまいます。点いたり消えたりめちゃくちゃになった信号機に、車や人も大混乱。交差点は大渋滞です。

信号機の視点から交通ルールを描く作品。ユーモアあふれるストーリーを楽しむ中で、信号機は人や車の安全を守ってくれていることを実感できます。信号機の意味や役割を伝えるのにおすすめの絵本です。

③妖怪交通安全

絵本「妖怪交通安全」の書影
[妖怪交通安全]
作:広瀬 克也
出版社:絵本館


男の子が自転車で出かけると、自転車に乗る妖怪や横断歩道を渡る妖怪、車を運転する妖怪など、街には妖怪がいっぱい!それぞれの妖怪の横には、妖怪の名前をもじった交通安全の標語が書かれています。

「よこならび はなしながらは やめまちょうちん」「あめのなか カッパもカッパで よかったね」など、妖怪の名前を使ったダジャレ標語がおもしろく、思わずクスッと笑ってしまう作品。子どもたちと一緒に楽しみながら交通安全について考えられそうです。

④きょうりゅうたちのおーっとあぶない

絵本「きょうりゅうたちのおーっとあぶない」の書影
[きょうりゅうたちのおーっとあぶない]
作:ジェイン・ヨーレン
絵:マーク・ティーグ
出版社:小峰書店


大きなきょうりゅうたちが、梯子から落ちかけたり自転車でスピードを出しすぎたり、はさみを振り回したりと大暴れ。でも本当はお利口さんなきょうりゅうたち。道路を渡るときはお母さんと手を繋ぐし、自転車に乗るときはヘルメットを被ります。

きょうりゅうたちが安全な行動を教えてくれる絵本。交通ルールはもちろん、「知らない人について行かない」など防犯についても学べます。ダイナミックに描かれたきょうりゅうのイラストが何とも愛らしく、魅力たっぷりです。

⑤やくそくしようよ、とびだしきんし!

紙芝居「やくそくしようよ、とびだしきんし!」の書影
[やくそくしようよ、とびだしきんし!]
作:深山 さくら
絵:林 なつこ
出版社:教育画劇


双子のうさぎ、青い帽子のヒナタくんと赤い帽子のマシロちゃんがお父さんとお母さんと街へお出かけ。ビューっと強い風が吹いて、青い帽子と赤い帽子が飛ばされてしまいます。ヒナタくんとマシロちゃんは急いで追いかけますが、道路にはたくさんの車が!

「道路には絶対に飛び出してはいけない」ことを、ヒヤっとするストーリーで教えてくれる紙芝居。優しい言葉と絵で描かれており、子どもたちにも理解しやすいでしょう。飛び出しの危険性や交通ルールを守ることの大切さを伝えるのにぴったりです。

⑥こども忍者 もしかして丸

紙芝居「こども忍者 もしかして丸」の書影
[こども忍者 もしかして丸]
作:佐々木 一澄
出版社:教育画劇


こども忍者のもしかして丸は妹のおせんと山の中で厳しい修行をしています。「もしかして、何かが起こるかもしれない」と常に考えることで、山の中での危険を回避できた2人。ところが、修行を終えて家に帰る途中で車にひかれそうになります。

家の近くは一番交通事故に合いやすいという現実的な視点から交通安全の大切さを教えてくれる作品。身の安全を守るには常に「何かが起こるかも」と用心しておくことが大切ですね。

絵本や紙芝居を通して交通安全の意識を高めよう

交通ルールは子どもたちに繰り返し伝えて、しっかりと身につけられるようにしたいですね。紹介した作品はどれも楽しみながら交通ルールを守る大切さを学べるものです。ぜひ全国交通安全運動の時期には、絵本や紙芝居を通して子どもたちに交通安全について伝えていきましょう。

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あいな

この記事を書いた人

あいな

子どもが好きで、大学卒業後は公立保育園で保育士をしていました。結婚出産を経て、現在は育児をしながらライターとして活動中。自身の知識や経験を元に、日々の保育をお手伝いできる分かりやすい記事を執筆します。

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