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【お面】保育でどう使う?安全な作り方や活用したい場面を詳しく紹介

【お面】保育でどう使う?安全な作り方や活用したい場面を詳しく紹介
「保育で安全なお面(めん)を作って遊びたい」、「どんな時にお面を使えるだろう?」と悩む保育士の方もいますよね。今回は、お面の作り方や保育でお面を活用できる遊びや気になるポイントを紹介します。お面は、行事はもちろん日常保育の遊びにも取り入れられます。ぜひ最後までご覧ください。

保育で使うお面とは? 

子どもたちが遊びや学びの中で使うことができるお面は、さまざまな種類があります。例えば動物の顔やキャラクターの顔などが描かれているものをよく使うかもしれませんね。 
 
お面は、子どもたちが想像力をふくらませながらお面に描かれているもので役割を決めて遊べます。 

お面の対象年齢 

お面を使えるのは、0歳児、1歳児、2歳児、3歳児、4歳児、5歳児。つまり、全年齢の子が使えます。ただ、0~1歳児はお面の装着を嫌がる場合もあるでしょう。そういった時は、無理をせず着けずに遊んでも良しとしましょう。 

後ほど詳しくご紹介しますが、保育でお面を使う場合は、顔を覆うものではなく、おでこにバンドで巻くタイプのお面を使用します。

お面を保育で使用するシチュエーション 

お面をかぶる園児
お面は、さまざまな保育の場面で使えます。運動会や発表会といった行事で使う機会は特に多いでしょう。また、ごっこ遊びやゲーム遊びでもお面が活躍します。お面があると、遊びの中で役割やチームが目で見てわかりやすいため、子どもが遊びやすい特徴があります。 

お面を導入する際のねらい 

保育にお面を取り入れるねらいは、主に以下のようなものがあります。 
  • 想像力や感性を育む 
  • 役になりきって遊ぶ 
  • お面の意味や役割を知る 
  • お面を通して周囲とのコミュニケーション力を養う 
  • 製作過程を楽しみ、オリジナルの作品を身に付けて遊ぶ楽しさを味わう 
お面を使った保育の長所は、役になりきって遊び込めるところです。子どもの想像力や感性を育み、役割を知って遊べます。 

自分のお面はもちろん、経験を重ねるとお友だちのお面を見て役割を理解できるようになります。お面を通して、先生やお友だちとのコミュニケーションが増えるねらいも期待できるでしょう。 

お面の作り方 

お面を作る子ども

用意するもの 

  • 画用紙(お面の面部分とおでこに巻くバンド部分に使います) 
  • クレヨン 
  • はさみ 
  • のり 
  • 輪ゴム 
  • ホチキス 
  • テープ 

作り方 

①おでこに巻くバンド部分の画用紙を切る。 
黒画用紙を長さ50㎝ほど横幅10㎝ほどでカットし、縦長半分に折って5㎝前後の幅にする。 
②お面の面部分を画用紙で用意する。 

保育士がすべて製作する場合 

プリントしたイラストを面部分に貼り付けてハサミで切る。 

子どもが面部分を製作する場合 

乳児クラス:あらかじめ面部分に絵を印刷してハサミで切り、色塗りやシール貼りなど年齢に応じた製作ができるように準備する。 

幼児クラス:面部分に四角い画用紙を準備し、子どもたちが絵を描く。保育士が絵の形に沿って切るか、ハサミが使える年齢は、子どもに切ってもらう。 

③バンド部分と面部分をホチキスでくっつける 
バンド部分の真ん中に面部分をくっつける。面の下側がバンド部分の下部分からはみださないように固定する。 

④バンド部分を丸く固定してお面を完成させる 
バンド部分の両はじを折り、輪ゴムを通してホチキスで固定する。 
※ホチキス芯の折り返し部分を平らに潰し、テープを巻いて真に直接触れないようカバーする。 

 
POINT

ホチキスを留めるときは、芯の折り返し部分が子どもの肌に触れないよう、お面表側から見えるようにしましょう。テープを巻いて怪我防止をしますが、念のためホチキスの留め方に気をつけると怪我の可能性がより少なくなります。



お面を使う時の注意点 

お面は、正しく装着しないと子どもの視野を遮り怪我や転倒の危険があります。頭からすっぽり被り顔を覆うタイプのお面ではなく、おでこにバンドを巻くタイプのお面が保育に適しているでしょう。 

おでこにバンドを巻くタイプのお面は、子どもの顔が見えやすく保護者も我が子を見つけやすいメリットがあります。しっかり子どもの顔が見えるよう、お面が途中ではずれないように製作しましょう。 

お面を活用したい日常保育の遊び 

ここでは、お面を活用できる日常の保育や季節に合った遊びを紹介します。 

フルーツバスケット 

集団遊びの定番フルーツバスケットは、お面をかぶりそれぞれの役割を把握します。フルーツのお面も楽しいですが、動物や乗り物、食べ物や色といった題材でゲームをするのも楽しいですよ。 

対象年齢 

3歳児/4歳児/5歳児 

むっくりくまさん 

幅広い年齢の子が遊べる、むっくりくまさん。鬼役の子がくまのお面を被ると、ルールや役割を視覚で理解できるので、わかりやすいメリットがあります。遊び歌に合わせて、雰囲気を味わいながら遊びを楽しんでくださいね。 

対象年齢 

1歳児/2歳児/3歳児/4歳児/5歳児 

ハロウィン 

ハロウィンは、ここ近年秋の行事として楽しむ保育園が増えています。おばけやカボチャといったお面を装着すると、簡単に仮装気分を味わえます。白黒のお面を準備して、子どもたちに色塗りをしてもらうのも楽しいですね。 

対象年齢 

1歳児/2歳児/3歳児/4歳児/5歳児 

節分 

2月は製作や園行事で節分を取り入れている保育園がほとんどでしょう。クレヨンや絵の具で描くお面をはじめ、牛乳パックといった材料を使うお面もおすすめです。お面を装着し、鬼に関連するゲーム遊びや、童謡「おにのパンツ」に合わせてダンスをするのも盛り上がりますよ。 

対象年齢 

1歳児/2歳児/3歳児/4歳児/5歳児 

お面を活用した発表会の作品 

役がはっきりわかり子どもの表情がよく見えるお面は、発表の機会に大活躍します。ここでは、お面を活用できる遊戯や劇、オペレッタを紹介します。 

こぶたたぬききつねねこ 

乳児クラスの発表に、しりとり遊びになっている童謡「こぶたぬきつねこ」に合わせたお遊戯がおすすめです。日頃から手遊びで親しんでおくと、お遊戯でも自然と体が動く子が多くなる傾向があります。子どもたちが扮するかわいい動物たちに、保護者も保育士も癒やされますね。 

対象年齢 

1歳児/2歳児/3歳児 

おおきなかぶ 

ロシアに古くから伝わる民話(昔話)が元になった「おおきなかぶ」は、保育現場で読み聞かせをする機会も多いのではないでしょうか。「うんとこしょ、どっこいしょ」のかけ声で、子どもの心がひとつになる人気の作品です。動きが単調で覚えやすいので、縦割り保育の出し物としてもおすすめですよ。 

対象年齢

 2歳児/3歳児/4歳児/5歳児 

ともだちほしいなおおかみくん 

3歳以上のオペレッタにおすすめの作品が、ともだちほしいなおおかみくんです。お友だちとの友情や葛藤がテーマになっており、ストーリーに共感できる年齢の子にぴったりな題材です。ストーリーを理解し、お友だちと演じる楽しさを感じられる雰囲気づくりを大切に保育をすすめていくとよいでしょう。 

対象年齢 

3歳児/4歳児/5歳児 

ブレーメンの音楽隊 

発表会の演目に選ばれる機会が多い「ブレーメンの音楽隊」は、4歳児・5歳児の劇にぴったりの作品です。作品から伝わる仲間と協力する大切さを、発表を通して子どもたち自身も味わえたらいいですね。

年長児は、役決めからお面を含む小道具のアイデアをお友だち同士が主体となって進めていくのも、最後まで自分たちでやり遂げる経験ができるのでおすすめです。 

お面を使って遊びや発表を楽しもう

保育園で活用できるお面の作り方や活用例を紹介しました。簡単に作れて遊びに雰囲気がグッと高まるお面は、挑戦しやすい製作です。日常保育や発表の場に取り入れて、子どもたちが楽しめるよう参考にしてみてくださいね。 


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工藤 りぃ(くどう りぃ)

この記事を書いた人

工藤 りぃ(くどう りぃ)

元幼稚園教諭・保育士のママ。
幼稚園児と小学生の子育てに奮闘しながら、フリーランスwebライターとして活動中。
保育の経験を活かし、教育から子育て情報など幅広く執筆。
我が子の発達に悩み、もっと知識を深めたくて児童発達支援士の資格を取得。
子どもが「楽しい!」を全力で味わっている姿が大好きです!

<Instagram>
https://www.instagram.com/rii_hkd
<活動履歴>
https://lit.link/kudourii

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