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「個食」「孤食」って?保育園で取り組める子どもの食を守る活動

園児の食事補助をする保育士
近年は、一人で食事をする「孤食」や、食べているものがバラバラな「個食」など、子どもの食に関する問題がさまざまあります。保育園や幼稚園には「子どもの食を守る」という大切な役目もあり、これらの問題を解決する一端を担っているといえます。今回は、園で大切にしたい食への取組みについてご紹介します。

園での食事が持つ意味

厚生労働省から発表された食育に関する報告書「楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~(平成16年)」では、食育の目標として期待する子ども像を挙げています。保育士試験でも頻出されるポイントになっているので、保育士としてしっかり頭に入れておきたい項目ですね。
  1. お腹がすくリズムのもてる子ども
  2. 食べたいもの、好きなものが増える子ども
  3. 一緒に食べたい人がいる子ども
  4. 食事づくり、準備にかかわる子ども
  5. 食べものを話題にする子ども
家庭での取り組みはもちろん大切ですが、園だからこそできる取り組みも多くあります。また、園は家庭との連携をとり、サポートしていく立場でもあります。園の取り組みを家庭にも伝えていきましょう。では、実際にはどのようなことができるのでしょうか? 次の項で詳しくご紹介します。

参考:楽しく食べる子どもに~食からはじまる健やかガイド~(厚生労働省雇用均等・児童家庭局)

園でできる食への取り組み

保育園や幼稚園では具体的にどんなことができるのでしょうか? 食育への取り組みをいくつかご紹介します。


遊んでお腹がすく習慣づけ

「お腹がすくリズムのもてる子ども」を実現するために、園では毎日たくさん遊んだり体を動かしましょう。そうすることで、お腹がすく習慣がつけられますね。また、遊びの中に食を取り入れるのもいいかもしれません。私の働いていた園では、おままごとの最中に「本当にお腹がすいちゃった~」なんて声が聞こえてきましたよ。

人との関わりを作る

友達や先生と一緒にご飯を食べたり食の話題を共有することで、人との関わりを広げ、信頼感を育みます。誰かと一緒に食べる食事は楽しく、同じ食事を囲むことで孤食や個食を避けることもできます。

機会があれば、異年齢クラスや他クラスとの交流をしながら食事をするのもいいかもしれません。私が働いていた園では、時々3~5歳児クラスを縦割りグループに分けて食事をしていました。

自然と食の関わりを知る

動物や植物に触れることで、いのちの大切さを知ることができます。飼育や植物栽培を通していのちを学ぶことも、園で取り組める大きな役割ですね。給食の際には「これはみんなで育てたお野菜だよ」など声をかけるだけで、子どもたちの意識も変わってきますよ。

料理づくりで体験を積む

料理を見たり実際に触れることで食欲を育んだり料理を準備する体験を積むことができます。園ではクッキング活動や、給食の配膳当番などで取り組むことができますね。私が担任していたクラスでは、お友達と協力して配膳する姿なども見られ、協力の体験も得られることを感じました。

食文化を学ぶ

食文化を学ぶことも大切な食育です。旬の食材を使った料理や郷土料理、伝統食、行事食の提供などでさまざまな食文化を知ることができますね。また、食事のマナーを学ぶことも大切。継承してきた食文化を子どもたちにも伝えていきましょう。

食を楽しむことから始めよう

保育園や幼稚園での食は、まずは楽しむことから始めてみてください! 子どもたちが食に興味を持ったり、「楽しい」と感じるような取り組みを見つけていけるといいですね。

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ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

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