大阪市が公園内保育園開園予定
大阪市は、令和3年(2021年)4月にJR難波駅近くの「浪速公園」内に、公園内保育園を開園予定。2019年12月23日まで運営事業者を募集し、2020年2月には選考結果を公表するそうです。国では平成29年(2017年)に、都市公園法を改正、一定の条件を満たせば都市公園内の保育施設の設置が可能となりました。東京都では、2017年に荒川区が初の公園内保育園を開園しています。
地域との協力や、市民の理解がとても重要になる計画ですね。どのような園になるのか、完成が楽しみです。
参考:大阪市も公園保育所 浪速区に3年開所予定/iZa産経デジタル
保育施設、台風で被害相次ぐ
2019年は、9月には台風15号が千葉県を中心に、10月には台風19号が関東・甲信・東北を中心に膨大な被害をもたらしました。15号の被害を受けた横須賀市の保育園では、強風で園舎の屋根が剥がれてしまい、近くの小学校で保育を実施。また、19号の被災地域では、少なくとも認定こども園、幼稚園、保育園の195施設が浸水などの被害を受けました。中には近くの川の堤防が決壊し、天井近くまで水が達したところもあったそうです。
地震や火事への対応は、話し合う機会も比較的多いかと思います。しかし、今後は台風などを視野に入れた園での対応を話し合う機会も重要ですね。
参考:【台風19号】幼保約200施設が台風被害 床上浸水や断水/産経新聞
参考:【台風15号】園舎の屋根損壊 近隣小に間借り 横須賀/カナロコ
「ドングリおじさん」引退
愛知県春日井市の保育園に、「ドングリおじさん」として手作りのドングリのおもちゃを寄付し続けた沢越健さんが、2019年で活動を終えることになりました。公園に落ちているドングリでおもちゃを作り、市内の全29箇所の私立保育園に届けていたそうです。
園児たちにもとても喜ばれていたという沢越さんの活動からも、自然と子どもたちの関わりの大切さがわかります。子どもたちのワクワクが詰まった「ドングリおじさん」の活動が終わってしまうのは寂しいですね。
参考:ドングリおじさん引退へ 自作おもちゃを29保育園に寄付/中日新聞
安全確保のための「キッズ・ゾーン」設定
2019年は、5月に滋賀県大津市で発生した痛ましい事故を始め、園児が巻き込まれる交通事故が相次ぎました。そんな中、内閣府と厚生労働省は2019年11月12日に園児の安全を確保するための「キッズ・ゾーン」を創設することを明らかにしました。これは、保育施設を中心に原則500メートルの範囲で設定されるそう。キッズ・ゾーンが安全確保にいち早く繋がってくれることを期待します。
子どもたちの命を守るためにも、車を運転する大人には安全運転の意識を常に心にとどめておくことを忘れないでほしいです。また、地域としての子どもを見守る意識も大切。地域全体で子どもたちを守っていきたいですね。
参考:園児の安全を確保する「キッズ・ゾーン」創設へ/ReseMom
僧侶が企画した道徳絵本が話題!
保育園や幼稚園での読み聞かせに、「じごく ごくらく こころノート」という絵本が話題になっているそうです。これは、“大阪のおばちゃん”が地獄と天国を巡るバスツアーに参加するお話で、道徳を教える読み聞かせとして人気のよう。企画したのは全興寺(せんこうじ)の住職・川口良仁さん。お話し以外にも楽しみ方盛りだくさんの一冊、ぜひ読み聞かせに取り入れてみてはいかがでしょうか。
参考:絵本で子供に善悪を 大阪市の住職企画、幼稚園などでの読み聞かせ好評/産経新聞
2020年の保育業界にも注目
2019年を振り返ると、今回ご紹介したもの以外にもたくさんのニュースがありましたね。保育の質、子どもの育ち、保育士の処遇改善などさまざまな観点から、2020年の保育業界にも注目していきたいです。最新の保育ニュース
【関連記事】