増える地域型保育事業
平成27年(2015年)4月1日より、子ども・子育て支援新制度が実施され、小規模の園でも認可を受けられるようになりました。そのため0~2歳児を対象とした小規模園は増えており、平成28年(2016年)には地域型保育事業と呼ばれる小規模保育事業・家庭的保育事業・居宅訪問型保育事業・事業所内保育事業の数は、全国で3,719件となりました。この中でも、小規模保育事業は2,429件あり、小規模園が数多くあることが分かりますね。
参考:子ども・子育て支援新制度ハンドブック/内閣府・文部科学省・厚生労働省
参考:地域型保育事業の件数について(平成28年4月1日現在)/厚生労働省
乳児と接するときに確認したいこと
0~2歳の子どもたちと接するときに気を付けたいこと、知っておきたいことを見てみましょう。子どもの目線にあるものを確認
0歳児クラスでは、ハイハイをする子もいますよね。乳児クラスでは特に、目線が想像以上に下になるのでコンセントの穴やコードなどには十分に注意が必要です。また、いろいろなものに興味を示して口に運んだりすることも多いので、誤飲に繋がるような小さなおもちゃや部品は手の届かない場所に置きましょう。発達のスピードに個人差が出やすい

信頼関係をつくる
信頼関係の構築は、どの年齢でも重要なポイントです。特に乳児期から園に通う子にとっては、保育士はその後成長していく中で長い時間を共に過ごす相手になるかもしれません。信頼関係を乳児期からしっかりと築いていくことは、その後の関係性にも繋がっていきます。体調の変化に注意
乳児期は、特に体調の変化が見られやすいものです。朝の受け入れのときから、体調には気を配っておきましょう。また、便の状態や食事の進み具合、午睡の様子などを日頃からしっかりチェックしておくことで、小さな変化にもすぐに気付くことができますよ。乳児と関わるときのポイント

気持ちを代弁する
年齢によっては、まだ「ワンワン(犬)」「ピーポー(救急車)」などの単語で興味の対象を指したり、言葉は出なくても指を指したりすることがありますよね。そんなときは、「ワンワンいるね」「救急車だね」など、代弁をしてみましょう。「この先生は自分のことを分かってくれている」と、子どもにも伝わり信頼関係に繋がりますよ。話しかけながら接する
食事やおむつ替えなどは、子どもに話しかけながら行ってみましょう。「ご飯おいしいね」「おむつ替えたらすっきりするね」など、言葉をかけながら行うことで、コミュニケーションをとることができます。また、いくら声かけをしていても、表情が硬かったり無表情ではいけませんよね。話しかけるときは表情にも注意しましょう。子どもたちの意思に寄り添う
言葉がうまく出ない時期ではありますが、子どもたちにも意思があります。できる範囲、分かる範囲でいいので、子どもの気持ちに寄り添いましょう。何が好きなのか、楽しいのか、苦手なのかなど、毎日の生活の中で感じ取っていけるといいですね。細やかな関わりを
乳児保育をするときは、声かけや表情がとても重要になってきます。成長が目に見えやすい乳児保育の楽しさややりがいを、ぜひ感じてみてくださいね。【関連記事】