遊びの時
【朝10時~】園にお邪魔すると、すでに遊びに没頭している子どもたちの姿を見つけました。時間で区切った生活はせず、子どもたちの流れに合わせて活動をしていくというのが園の方針。遊びの時間をどのように過ごしているのでしょうか。
まず向かったのは、園庭。ここでは異年齢児が一緒になって遊んでいます。

こちらでは、ちゃぶ台を囲んで折り紙中。

次に向かったのは、“幼児三家(ようじさんけ)”と呼ばれる3~5歳児クラスの保育室。3歳以上のクラスは、担任の保育者の苗字を付けて「〇〇家」と呼ぶそうです。
保育室の隅では、なにやら楽しそうな遊びをしている男の子たちが。「なにしてるの?」と声をかけると「今から助けなきゃいけないんだよ!」となにやらパソコンで重要なお仕事中…。パソコン画面に見立てた絵本もあり、使い方も完璧。大人の様子をよく見ています。



お茶の時
遊びを楽しんでいる子もいる中、保育室の畳の上ではお茶を飲む保育者と子どもたちの姿を発見! そっと近づいてみると、みんなで談笑していました。これが、うらら保育園の「お茶の時」。リラックスした空間の中で笑顔が溢れていました。
お茶やちょっとしたおやつを食べながら、保育者と子どもたちがのんびりと過ごす時間。ここにも、まるで本物の家族のような姿を感じることができました。
そんな「お茶の時」を過ごす5歳児クラスの子どもたちと保育者から、こんな会話が聞こえてきました。「みんなはどこに行きたい?」「お風呂!!」見ると、なにやら会議中のようです。

「大人から何かをさせるとか、子どもを評価するというのはお互い息苦しさを感じてしまう気がします。私たちは、子どもも大人も対等な立場で一緒に暮らしを作っていきます。そのため、決定事は子どもたちと話し合って決めていくんですよ」(主任保育士:保科先生)
子どもの主体性が光る保育に、見ている私までハッとさせられました。
食事の時
【12:00頃~】遊び疲れていよいよお楽しみのお昼の時間。「いただきます!」の声を辿ってみると、ちゃぶ台を囲んで正座した子どもたちがおいしそうな和食を頬張っています。
取材に伺った日は、暖かい陽射しが園庭に差し込んでいました。そこで園庭に茣蓙(ござ)を敷いて食事をする4歳児クラスの子どもたちを発見。
「寒くない?」と聞いてみると、「全然寒くない~!」とカメラ目線で元気いっぱい(笑)。大人にはちょっと肌寒いですが、子どもたちには心地よい天気だったようです。


ゆっくりと時が流れる園生活
みんなが好きな場所で自分らしく生活できる。密着取材を通して、うらら保育園はそんな「第2のお家」のような存在なんだと感じました。ここでの時間は、子どもたちに合わせて緩やかに流れているようでした。【関連記事】