うらら保育園とは?

保育園だけでなく、高齢者施設を併設している建物は、「0歳からその先へ」というつながりを意識した造りになっています。時にはおじいちゃんおばあちゃんのところへ子どもたちが遊びに行くことも。
そんなうらら保育園では、日本の伝統文化を大切にした保育を行っています。外観からもその様子が伺えますが、その園内を主任保育士の保科一生先生に案内していただきました。
まるで家族!うららの暮らし

その証拠に、クラスを仕切る扉もガラス戸や障子。隣がまったく見えなくなるような扉はありませんでした。「この障子は本物ですか…?」と思わず聞いてしまいましたが…本物でした(笑)。

その姿はまるできょうだいのよう。年齢の違う子どもたちが一緒になって遊んでいました。



“自然”と“本物”へのこだわり
園内にあるおもちゃを見ていると、木のおもちゃがほとんどであることに気付きました。また、置かれているものや食器が“本物”ばかり。実はここにも、うらら保育園のこだわりが隠されていたのです。
また、うららでは陶器・ガラス・障子・ふすまなど、本物を扱うことも大切にしています。扱う中で壊れてしまうこともありますが、物事の本質に触れる経験を重ね、その都度所作や物の扱いを体得していきます」(保科先生)
うらら保育園では、本物に触れる機会のひとつとして3歳児になると陶器の湯呑が、4歳児になるとお茶碗が、5歳児になるとお箸が、一人ひとりに贈られるそう。

「ちゃぶ台って丸いですよね。座る場所や人数が決められないので、時にはぎゅうぎゅうになることもあるのですが、そういうときこそ『ちょっと詰めれば隙間が空く』とか、距離感などが学べるんです。

てっきり保育者から正座を教えてもらったのだとばかり思っていたので、これには驚きです。子どもたちの観察力や吸収力の素晴らしさを実感しました。
子どもたちのありのままを受け入れる

うらら保育園の生活はどのようなものですか?
中心は子どもたち。大人の都合で何かをさせるということではなく、その子がその子らしくいられる、そして子どもたちのありのままを受け入れられる時間と場所でありたいと思っています。うらら保育園らしい活動や保育はありますか?
保護者の方と一緒に保育を考えるということを行っています。今年度の4月に、保護者、職員合同で「うららの保育を語る会」という、”園の保育がどうあってほしいか”をテーマに話し合うワークショップを行いました。このようなことに取り組みながら、家庭との連携も大切にしています。遊びの中で心がけている関わりはありますか?

うらら保育園で働く楽しさは何でしょうか?
職員の関係性はとても風通しがよく、居心地がいいですね。大人の関係性は保育にとても影響が出るので、気持ちの良い関係性でいたいというのは職員全員共通の想いです。また、子どもたちから教わることや、子どもたちを見て驚かされること、心が動く瞬間がたくさんあります。そういうことが毎日溢れているので、やめられません(笑)。
うらら保育園の魅力を教えてください。
自然体なところです。来客の方にも、「お家みたい」「初めて来た感じがしない」と言ってもらえることも多く、そのような空間が作れているのは素敵なことだと思います。ひとつの家族になれる場所
うらら保育園は、子どもも大人もリラックスして自分のやりたいことを楽しめる、“お家”。子どもの自然な笑顔や言葉から、園の魅力を肌で感じることができました。【関連記事】