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どんな活動をする?注目を集める自然体験保育とは

最近、さまざまな自然と触れ合いながら活動をする「自然体験」を取り入れた保育が人気。言葉から何となく想像はしてみるものの、実際の活動内容や意味はぼんやりしていませんか? 今回は、自然体験を取り入れた保育についてご紹介します。

どんな活動?

ひとことで「自然体験」といっても、内容は多岐にわたります。単純に、自然環境があるところに連れていけばいいというわけではなく、子どもたちが自然とどのように関わるのかを考えることが重要です。保育園や幼稚園で行われる自然体験には、どのような活動があるのでしょうか。

自然の中で遊ぶ

落ち葉や木、花、風の音、草のにおい、土の感触…自然の中にあるもの全てが、子どもたちの遊びの要素になります。自然の中で遊ぶということは、言ってしまえば遊具やおもちゃなどが「なにもない」場所での遊びです。それでも子どもは、興味や関心のままに、大人が驚くような視点から遊びを見つけ出します。 自然の中でしか感じられない変化が溢れている環境は、子どもにとって最高の「遊び場」になります。


 

生き物と触れ合う

自然の中にはさまざまな生き物がいます。それらを見て、時には触れることも自然体験ならではの活動です。「こんなところに?」「不思議な色!」と、自然の中に生きる生き物は、子どもの興味を引き出します。これは園外の自然体験に限った話でなく、園で生き物を飼育することにも当てはまります。ご飯をあげたり、水を替えたり、「育てる」体験を通して得られることも、子どもたちの成長につながります。

植物の栽培活動

植物栽培は、子どもたちが主体的に関わることができる自然活動です。土に触れたり、水やりをしたり、自然の中で成長していく植物を観察したり。食べられる植物であれば、自分が食べているものが、自然の中で育っていくことを学ぶ“食育”にもなります。



話題の「森のようちえん」とは?

自然体験を取り入れた保育が注目される中、話題を集めているのが「森のようちえん」です。

森のようちえんとは、『自然体験活動を基軸にした子育て・保育、乳児・幼少期教育の総称』とされています。「ようちえん」という言葉には、幼稚園だけでなく保育園、学童、子育てサロンなどさまざまな場所が含まれています。
 

自然の中で遊び、自然を感じ、自分で考えて行動することを大切にしている「森のようちえん」は近年人気を集め、団体会員は東京都でも30施設を数えます。(※2019年6月6日時点)
 

自然の中で遊ぶことは、実は子どもにとっての楽しみがつまった素敵な時間! 遊具やおもちゃが何もないからこそ、子どもの興味のままに知恵を働かせて遊びを見つけていく。そんな魅力を存分に教えてくれる場所として、「森のようちえん」活動が広まっています。

 

参考:森のようちえんとは/NPO法人森のようちえん全国ネットワーク連盟

自然体験の魅力

「自然体験が子どもにいい影響を与える」ということが何となく分かっていても、具体的にどこがポイントなのか分からないと感じている方も多いと思います。ここでは、実際に自然体験を行う園を取材する中で見えた魅力をお伝えします!

主体性が身につく


自分で遊びを見つけること、自分の興味を行動に移すこと。これは、主体性を育てるきっかけにもつながります。実際に自然体験を取り入れている園の子どもたちを観察していると、自ら動いて遊びを創り出していました。「子どもの主体性」が大切とされる今の保育環境に、欠かせないポイントですね!

五感をフル活用

鳥の声、風の音、土の感触、花のにおいなど、自然の中には五感をフル活用できる環境が整っています。取材をした園の中には、雨の日にたらいを置いて、しずくの音を聞かせる工夫をしているところがありました。子どもたちの五感は大人よりも敏感。大人が気付かないような楽しみまで見つけ出してくれそうですね。

命を知る

自然の中にはたくさんの生き物が生活しています。そして植物や昆虫、動物には命があります。そのことを知ることができるのも自然体験の魅力です。例えばうっかり子どもたちが踏んでしまった虫が死んでしまうこと、お水をやらなかった植物が枯れてしまうことなど、自然体験を通してしか学べない要素が溢れています。



自然を取り入れる工夫を

いかがでしたか? 自然体験には、さまざまな要素や魅力が詰まっていることを感じてもらえたのではないでしょうか。もちろん園の周りの自然環境が限られているところもありますが、できる範囲で活動に取り入れる工夫ができるといいですね。


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