6月の定番おたより文例
まずは6月に合う定番のおたより文例の挨拶文を、タイプ別にご紹介しましょう。「6月のおたよりに使える豆知識・小ネタ集」のダウンロードはこちらから! |
園生活・時節
- 「あーしたてんきになーれ!」という子どもたちの声が聞こえてきました。この機会に、お天気に関係するお話しやおまじないについて子どもたちに伝えていこうと思います。
- 6月は旧暦の和名で「水無月(みなづき)」とも言います。梅雨なのに“水が無い”と書くのも不思議ですが、この場合の「無」は無いという意味ではなく「の」という意味合いで使われているようです。子どもたちには、「6月は水の月なんだよ」と伝えていきたいと思います。
- 子どもたちにとっては、お日様の光が恋しい季節です。園では、てるてる坊主をぶら下げて、一緒にお願いをしています。
- 雨の日が増える時期。お外遊びが楽しみな子どもたちには、「雨が降ったすぐ後には、虹が見えるかもしれないよ」とお話ししてみようと思います。
- 「梅雨」と書く漢字の由来には諸説ありますが、もともと中国で梅の実が熟す時期に降る雨のことを梅雨(ばいう)と呼んでいて、それが日本に伝わったとも言われています。また「つゆ」と読むようになったのは、雨から連想される「露(つゆ)」の読み方を「梅雨」にあてるようになったからとも言われています。子どもたちには、「梅の実が大きくなる季節なんだよ」など、由来についてお話ししてみても良いですね。
行事・祝日・活動
- 今月は歯と口の健康週間(※そのほか「歯の衛生月間」「虫歯予防デー」など)ということで、歯科健診と歯磨き指導のほか、クラスでのお話しや絵本の読み聞かせで、歯の健康について教えていく活動を予定しています。
- 春から初夏、梅雨と、子どもたちが季節の移り変わりを体感するには良い時期とも言えます。園では自然観察など、気付きを促すような活動をしていきたいと考えています。
- 子どもたちも園生活に慣れ、子どもたち同士や、先生たちとの関わりも徐々に深まってきたように感じています。
- 今月は、雨の日にてるてる坊主の製作をする予定です。子どもたちには、活動を通して由来や梅雨のこと、昔からある風習などについて伝えていきたいと思います。
- どうしても室内での活動が多くなる時期です。園でもいろいろ工夫をして、できるだけ子どもたちが身体を動かせるようにしていきたいと思います。
- 新年度スタートから3カ月目。環境の変化や大型連休を経て、子どもたちもすっかり園生活のリズムに馴染んできたように感じられます。
- 今月は、保護者の皆さんに感謝の気持ちを伝える「ファミリーデー」にちなんだ製作活動を予定しています。子どもたちの想いが詰まった手作りの贈り物を楽しみにお待ちください。
健康管理・安全
- 6月と言うと一般的には衣替えの季節ですが、既に夏が始まったかのように蒸し暑い日が続いていて、子どもたちは一足早く「衣替えは完了」という状況です。本格的な夏に備えて、子どもたちの服装や健康状態にも気を配っていきたいと思います。
- 気温・湿度共に上がり、汗ばむ季節になってきました。園では子どもたちの汗対策をはじめ、健康管理に十分気を付けていきたいと思います。
時候の挨拶
手紙の最初に書く「時候の挨拶」のように定番の表現を書き出しに織り込むと、保護者に対しても落ち着いて丁寧な印象になります。- 青葉若葉の時期となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
- 梅の実が色付く季節となりました。
6月のアレンジ版おたより文例
せっかくおたよりを書くのであれば、保護者に向けてその時々の子どもたちの姿や情景、先生方の想いを織り込みたいですよね。アレンジした書き出し文例を、タイプ別にご紹介しましょう。子どもたちの姿
- 雨上がりの水たまりに映る青い空と、子どもたちの元気な姿。この季節ならではの景色が微笑ましくもあります。
- 晴天に恵まれると、園庭からは外で遊びたくてウズウズしていた子どもたちの元気な声が聞こえてきます。
- 雨音に誘われて現れたアマガエルを見つけた子どもたち。ぴょんぴょんと跳ねる姿を見て、子どもたちが真似している姿が微笑ましかったです。
- 好天に恵まれたときの日差しは、本格的な夏そのもの。ジリジリと音が聞こえてきそうですね。子どもたちも汗をたくさんかくようになってきたので、しっかりと健康観察をして体調に気を配っていきたいと思います。
6月の情景
- 雨上がりの草花の中、小さなアマガエルやカタツムリが気持ちよさそうにたたずんでいる姿が。子どもたちも興味津々の様子で観察していました。
- 下駄箱を見るとカラフルな長靴がいっぱい。ぐずついたお天気が続きますが、逆に雨の日だからこそ見られる風景に癒されています。
- 雨上がりの陽射しで、園庭の草花の葉っぱについた水滴がキラキラ輝いています。子どもたちにも、自然が描く風景を感じてもらえるよう促していきたいと思います。
- しとしと降る雨の中、カタツムリがゆっくり進んで行く姿がありました。そこだけ、ゆっくりと時間が流れているように思えました。
- 小さい花、大きな花がてくてく。「傘の花が咲く」という例えもありますが、雨の日の登園風景は微笑ましく感じます。
先生の想い
- 紫、青、ピンクと、アジサイが色とりどりの花を咲かせています。英語ではhydrangea(ハイドレンジア)と言い、「水の器」という意味もあるそうです。何だか、イメージにぴったりの素敵な名前ですね。
- 「しとしと」「ざぁざぁ」「ぽつぽつ」。雨が多い季節になりましたが、耳を傾けてみるとさまざまな雨音があることに気付きます。子どもたちにも、そういった気付きに繋がるよう促してみたいと思います。
6月のクラス別おたより文例
担任しているクラスの子どもたちの様子や、活動内容を織り込みたいケースもあると思います。各年齢別にご紹介します。0歳児クラス
- 保育園での新しい生活がスタートして早2ヵ月が経ちました。園生活にも少しずつ慣れ、小さな身体と愛らしい表情で毎日和ませてくれる子どもたちです。
- 梅雨に入り、雨の日が続く毎日。トンネルやマット遊びなどを取り入れながら、お天気が悪い日にも楽しく遊べるよう工夫していきたいです。
1歳児クラス
- 園生活にもすっかり慣れてきた子どもたち。自分から椅子に座って食事をしたり、ズボンを脱ぎ履きしようとしたりする姿が見られるようになってきました。
- お天気が変わりやすい梅雨の季節。リトミックや体操を取り入れながら、室内でもたくさん体を動かして遊べるようにしていきたいです。
2歳児クラス
- 着替えや外遊びの準備など、自分でできることが少しずつ増えてきた子どもたち。「せんせい、できたよ!」と嬉しそうに教えてくれます。
- 季節が移り、今年も梅雨を迎えました。カタツムリやあじさいなど、この時期ならではの自然に親しみながら楽しく過ごしていきたいです。
3歳児クラス
- ○○ぐみがスタートして2ヵ月が経ちました。子どもたちは新しい環境にも慣れ、自分のお気に入りの場所、興味のある遊びを見付けて過ごしています。
- 雨が多い季節になりました。梅雨ならではの生き物や自然現象に触れ、子どもたちの興味を広げていきたいです。
4歳児クラス
- 「一緒に遊ぼう」と、友だちを誘い合って遊ぶ姿が増えてきました。園庭では鬼ごっこやジュース屋さんごっこを楽しんでいます。
- 雨が続く毎日ですが、子どもたちにとっては楽しい発見がたくさん。「カタツムリがいたよ」「水たまりができていたよ」と嬉しそうに教えてくれます。
5歳児クラス
- 新しいクラスでの生活にもすっかり慣れ、園庭では色水遊びや泥遊びを楽しむ子どもたち。遊び方も少しずつダイナミックになってきました。
- 夏を感じる蒸し暑い日が続く毎日。子どもたちは自分からお茶を飲んだり汗を拭いたりと、暑い時期の過ごし方が身に付き始めています。
6月の感染症対応版おたより文例
新型コロナウイルスが流行する以前から、保育園や幼稚園、認定こども園では、1年を通してそれぞれの季節に流行しやすい感染症の発生が見られました。インフルエンザやRSウイルス感染症、プール熱、手足口病、ヘルパンギーナ、風しん、麻疹(はしか)、溶連菌、ノロウイルスなどが良く知られています。これらの感染症の注意喚起と予防・対策のお願いについては、保護者へのおたより・クラスだよりでも伝えるケースがあると思います。書き出しで織り込んだ文例もご紹介しておきます。
- 気温・湿度共に上がる季節を迎えます。この時期から増える感染症や暑さ対策など、子どもたちの健康管理には、十分気を付けていきたいと思います。保護者の皆さまにも引き続きご協力をお願いいたします。
- 間もなく園生活も3カ月目。子どもたち同士の関わりも増え、楽しく毎日を過ごしている様子がうかがえます。この時期に流行する感染症に注意しながら、子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。
- どうしても室内での活動が多くなる時期となります。園でも、室内の換気や消毒・除菌などの衛生管理の徹底に務めながら、安心して子どもたちが活動できる環境作りをしていきたいと思います。
6月のおたより作成に役立つ豆知識集
6月のおたよりやクラスだより、園だよりなどを書く時に役立つ、豆知識・小ネタ集をご用意しました。6月にまつわるさまざまな情報を、A4サイズ2ページ分のコンパクトな紙面に収めました。PDFで提供していますので、印刷・プリントをして手元に置きながら使ってみてくださいね。 毎日のお話(素話)のネタを考える材料としてもおすすめです。[項目:呼び名と由来(旧暦・英語)/祝日と目的/暦/星座と期間/食べ物・行事食/風習/園で行われる行事/風物詩・風景/歌・童謡/今日は何の日]
自分のパターンを見つけよう
いかがでしたか? さまざまな文例を参考に、自分なりのオリジナルのパターンを身に付けられるようにしましょう。季節の風物詩や子どもたちの様子など、園の周りにはたくさんの“ネタ”が転がっているものです。楽しみながら考えてみてくださいね。【関連記事】