新聞紙遊びのねらいとは
簡単に準備ができ、遊び方も豊富な新聞紙遊びは、室内遊びのアイデアとしてたくさんの引き出しを持っておきたいですよね。遊び方を工夫することで1歳児頃から楽しめるので、幅広い年齢で遊ぶことができます。まずは、新聞紙遊びを活動に取り入れるときに考えておきたい「ねらい」について考えてみましょう。<ねらい>
- 新聞紙を使って、自分のイメージを表現する。
- 新聞紙を使った遊びを通して、音や感触を楽しむ。
- 新聞紙を使ったさまざまな遊び方を知り、更に想像して遊びを展開する。
- 新聞紙を使ったゲームやごっこ遊びを通して、保育者や友だちとコミュニケーションをとりながら遊ぶ。
今回は、折って遊べるものやごっこ遊びに使えるもの、ゲームなど、さまざまなカテゴリに分けて新聞紙遊びをまとめました。それぞれ活動に取り入れるのにおすすめの年齢も書いてあるので、室内遊びが増える梅雨の時期や雨の日にぜひ楽しんでくださいね。
「折って楽しむ」新聞紙遊びアイデア
まずは、折り紙のように折って楽しめる新聞紙遊びをご紹介します。「折り紙では物足りない!」「もっと大きなサイズで作りたい!」というときは新聞紙の出番です。実用的なアイテムの作り方もご紹介していきます。かぶと
新聞紙で作るものの定番でもあるかぶと。簡単に作ることができ、実際に完成品を自分で身に着けることができるので、子どもたちにも大人気の新聞紙遊びです。かぶとを被るとなんだか強くなった気分? ごっこ遊びが始まるなど、子どもたちの想像も膨らんで遊びが広がりますよ。【おすすめの年齢】
1歳・2歳・3歳・4歳・5歳
【作り方】
最初に新聞紙を正方形に切っておく必要がありますが、かぶとの基本的な折り方は折り紙と同じです。サイズが大きくなる分折りやすいので、子どもたちと一緒に折っても良いですね。
詳しい折り方はこちらの動画で紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
洋服
新聞紙で作る洋服は、決まった作り方はありません。そのためワンピースやスカート、マントなど、いろいろなデザインを作ることができます。ビニールテープで腰のところを結んだり、切り離してプリーツスカートのようにしたりするとおしゃれですね。もちろん首や手などの部分に穴を開けるだけでもOKです。発想次第で工夫して自由に楽しむことができますよ。【おすすめの年齢】
1歳・2歳・3歳・4歳・5歳
するする伸びる!新聞紙ツリー
簡単なマジックとしても使える新聞紙ツリーは、知っておくと便利なアイデアです。くるくると巻いた新聞紙に少しはさみを入れるだけで驚く仕掛けができあがるので、ぜひ子どもたちに披露してみてください。
【おすすめの年齢】
見せるなら・・・1歳・2歳・3歳・4歳・5歳
作るなら・・・3歳・4歳・5歳
ゴミ箱
保育室内で出たちょっとしたゴミを入れておく、ミニゴミ箱を作ることができます。もちろんゴミ箱としてだけでなく、迷子のおもちゃの一時保管場所としても使えますよ。「捨てたいけれどゴミ箱が遠い…!」「子どものそばを離れてゴミ箱まで行くには距離がある…」という経験、ありませんか? この新聞紙ゴミ箱を部屋のいくつかの場所に配置しておけば、すぐに捨てられなくても安心です。ただし、鼻水を拭いたティッシュや食べこぼしなどは放置するのは衛生的に好ましくないので、できれば紙くずなどを入れる用にすると良いでしょう。
詳しい作り方はこちら!↓
「自由に楽しむ」新聞紙遊びアイデア
次にご紹介するのは、乳児クラスでも楽しめる自由な遊び方です。特に遊び方は決まっていないので、子どもたちが個々に好きなように楽しめます。ビリビリ遊び
ただひたすらに新聞紙をビリビリと破く遊びです。「それだけで遊びになるの?」と思うかもしれませんが、子どもたちはこのような自由な遊びが大好きです。ビリビリになった新聞紙を集めて頭の上から降らせたり、新聞紙の上に寝転んで布団のようにしたり、さまざまな発想で楽しむことができますよ。破くときの感触も楽しいですよね。終わったあとはゴミ袋を用意して、みんなで袋いっぱいに新聞紙を集めましょう。集める作業も楽しみながらやることで、お片付けまでを遊びのひとつとして行うことができますよ。
【おすすめの年齢】
1歳・2歳・3歳・4歳・5歳
新聞紙カーテン
部屋にスズランテープを横断させ、そこに新聞紙を垂らして裾を切り離しカーテンのようにします。特に遊び方があるわけではありませんが、新聞紙がジャラジャラと垂れ下がっている様子や感触は、子どもたちにとって十分な遊びの材料です。少し高い位置に吊るしてジャンプして届くように頑張ってみたり、ままごとの家に設置したりしても良いですね。【おすすめの年齢】
1歳・2歳・3歳・4歳・5歳
「ゲームで楽しむ」新聞紙遊びアイデア
ここでご紹介するのは、みんなで楽しめる新聞紙ゲームです。遊び方を工夫すれば、幅広い年齢で楽しむことができますよ。ボーリング
ペットボトルと新聞紙ボールを使ったゲームです。子どもの年齢に合わせてボールのサイズを変えれば難易度も調整できます。少ない材料で簡単にできるので、夏祭りの出し物や室内遊びのネタとしてもおすすめです。【おすすめの年齢】
1歳・2歳・3歳・4歳・5歳
【遊び方】
①ペットボトルを10本用意します。
※画用紙で装飾したり、色をつけたりしてもOK!
②新聞紙を丸めて、ガムテープなどで留めて補強してボールを作ります。
③①のペットボトルを並べて、そこに向かって新聞紙ボールを転がして遊びましょう!
的あてゲーム
段ボールで的を作り、新聞紙ボールを投げる的あてゲームもおすすめ。段ボールに穴を数か所開け、穴のサイズごとに点数を決めればさらに楽しめます。【おすすめの年齢】
2歳・3歳・4歳・5歳
【遊び方】
①段ボールは箱の形で使います。※大きめの段ボールや高さがある段ボールがおすすめです。
②段ボールの1面の好きな場所に穴を開けます。それぞれの穴に点数をつけてもOKです。
※穴は少し大きめにしておくと、低年齢児でも遊びやすいですよ。難易度をあげたい場合はサイズを小さくしましょう。
③段ボールに絵の具で色を塗ったり絵を描いたり、画用紙で装飾したりして好きなようにデコレーションすると、より楽しめます。
③段ボールを立てて置きます。
※倒れないように注意してください。
④段ボールの的に向かって新聞紙ボールを投げて遊びましょう!
新聞乗りゲーム
じゃんけんの要素を取り入れた新聞乗りゲームは、幼児クラスでの遊びにおすすめです。この遊びは、2人1組のチーム戦でも可能です。2人の場合は押し合ったり、どちらかの上に乗っかったりしてケガに繋がらないよう注意して行いましょう。おんぶをすることもできますが、子ども同士では危険なことがあるので避けた方が良いかもしれません。バランス感覚も必要になる、少し難易度の高いゲームですが、盛り上がること間違いなしです! 保育士さんも一緒になって楽しめそうですね。
【おすすめの年齢】
3歳・4歳・5歳
【遊び方】
①王様をひとり決めます。
②王様以外の人は、ひとり1枚新聞紙を用意し、その上に載ります。
③王様とその他の人で王様じゃんけんをします。(王様対全員のじゃんけん)
④王様に勝った人→広げる(1回目はそのまま)、あいこだった人→そのまま、負けた人→1回折る
⑤新聞紙からはみ出ないようにバランスを保ちながら、じゃんけんを繰り返してゲームを進めます。
⑥新聞紙からはみ出てしまった人は失格、最後まで残った人が優勝です。
新聞紙で室内遊びのレパートリーを増やそう
新聞紙はたくさんの遊び方ができるので、室内遊びアイデアとして持っておくと便利です。遊び方が決まっていないからこそ、子どもたちの発想で遊びを広げられるのも魅力ですね。ネタに困りがちな室内遊びのレパートリーに、ぜひ加えてみてください。▼ほかおすすめの記事はこちら