子どもの手指の発達に必要なことは?
手指の発達は、日常のさまざまな動作をスムーズにします。例えば「スプーンですくう」「お箸を使う」「果物の皮をむく」などの食事面や、「ボタンをはめる」「紐を結ぶ」などの身辺の生活習慣の自立にもつながっていきます。 さて、このような手指の発達の初めの段階として「つまむ」という動作があります。
赤ちゃんは「グー」の手の形で生まれてきます。生後数か月経つと自分で「パー」の形にすることができるようになります。
0~1歳頃の手指の発達
そこからまたしばらくすると、だんだんと指を使った動作ができるようになっていきます。0~1歳の頃は、小さな物を持つ時に、人差し指の側面と親指で挟むようにつかみます。1~3歳頃の手指の発達
それが1~3歳頃に、人差し指の先と親指の先が合うような形、ちょうど「オッケー」マークのような形ができるようになると、とても小さな物もつまめるようになってきます。 また指先に力が入るようになるので、紙を破いたり、袋を引っ張って開けたり、ボタンをはめたりすることが上手になります。このような指先の発達には、指先に刺激があるような遊びを小さいうちから体験することが大切です。
つまむ動作と安全性
本来、赤ちゃんは小さいものが大好きです。小石やドングリを拾ったり、小さな虫を見つけたり、お部屋では大人が見落とすような小さなゴミ(?)を見つけてくれることもあります。
でも、昨今、誤飲・窒息につながるような事故を防ぐために、そういった小さなものは乳幼児から遠ざけられてしまいがち。
安全が大切なのはもちろんなのですが、子どもの発達を促し興味を満たす機会もまた大切です。
そこで今回は、安全に小さなものを「つまむ」体験のできる布おもちゃの一例をご紹介したいと思います。
こちらは「てんとうむし」のページ。てんてんがボタンになっています。
絵本には、ほかにも「フリース」「ナイロンタオル」など手触りの異なる素材をアップリケしてあります。
つまんで遊べる「おひさま にぎにぎ」
そしてこちらは、サテンリボンをタグのようにつけた「おひさま にぎにぎ」。指でつまんで、サワサワしていると、自然と指先への良い刺激になります。
ほかにも、ほいくisで過去ご紹介した「プレイマット」のページにも、ついついつまんでみたくなる仕掛けがいっぱいありますので、ぜひ併せて参考にしてみてください。 小さな部品のおもちゃは常に点検をし、破損のない状態で使用してください。事故のないよう、保育者の見守りの元で遊ぶようにしましょう。
▼布絵本「さわってごらん」の詳細はこちら
https://nunoiku.stores.jp/items/600695d7bbb68326c68fd5fd
※キットも販売しています。
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