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スウェーデンのプレスクールっていったいどんなところ?

スウェーデンのプレスクールの外観
スウェーデン在住で2児の母であり、プレスクールで保育士として働くよしざわたかこです。この連載ではスウェーデンの幼児教育を中心として、保護者の目線と働く目線とを織り交ぜながら、現地のリアルな情報をお伝えしていきます。
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わが家の子どもが通うプレスクール

連載2回目は、わが家の子どもが通うプレスクールの様子をお伝えします。

わが家の子どもたちは、現在6歳と2歳です。6歳の長女はこの6月でプレスクールが終わって、8月からはプレスクールクラス(小学校0年生のようなクラス、日本の年長クラスに該当)に通います。2歳の次女は1歳4か月から通い始めました。




子どもたちの通うプレスクールは、町のはずれに位置していて、広い園庭と目の前は湖、森はお散歩コースという、自然豊かな環境。私たち家族は大満足です。
スウェーデンのプレスクールの室内を歩く女の子


スウェーデンのプレスクールの仕組み

スウェーデンは、子どもが1歳になるとプレスクールに通うことができます。育児休暇制度が充実していること、待機児童は最長でも4か月で解消する、という制度のもと、0歳児保育はありません。1歳半~2歳からプレスクールに通い始める子どもが多い印象を受けます。

1歳~5歳までの子どもたちが通うプレスクールですが、規模はさまざまです。次女の通うプレスクールは3クラスあり、1~2歳半の「いるか組」、2歳半~3歳の「はくちょう組」、4~5歳の「ちょうちょう組」に分けられています。各クラスは20人前後の子どもたちと3~4人の先生で構成されています。

日常の活動の特徴

日々の活動は、先生たちが決めた「テーマ」をもとに展開されています。テーマは「これが私」「水」「動物」などで、1つのテーマにつき3~4か月の期間が設定されています。

レッジョ・エミリアの思想だと、「テーマやプロジェクトは子どもたちと決める」となっていますが、スウェーデンでは「レッジョ・インスピレーション」と言われるように全てを踏襲しているわけではありません。このテーマ活動は午前中に行われます。子どもたちを3~5人のグループに分けて活動をしているところは、日本と少し違うかもしれません。
スウェーデンのプレスクールの園庭で遊ぶ子どもたち
日常的に子どもが一斉に集まる時間は、「サムリング」と昼食と補食の時間です。「サムリング」は、子どもたちが集まって輪になって座り、歌をうたったり、本の読みきかせをしたり、誕生日のお祝いをしたりする時間です。次女はこの時間が大好きで、いつも率先して歌をうたっているそうです。

次回も引き続き、子どものプレスクールの様子をお伝えしたいと思います。
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よしざわ たかこ

この記事を書いた人

よしざわ たかこ

スウェーデンの保育士。東京でOL(10年)→出産→退職→幼児教育を学ぶために再度大学生→2016年に家族でスウェーデン移住→スウェーデン語をゼロから学び、2019年5月からプレスクールに勤務中! 移住後は、スウェーデンの幼児教育事情をブログにて配信中。

<Twitter>
@swedenhoiku
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<ニュースレター スウェーデン保育通信>
https://sweden-hoiku.medy.jp/

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