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なぜ私たちは一家でスウェーデンに移住したのか?

女の子を抱っこするお母さん
初めまして。スウェーデン在住で2児の母であり、プレスクールで保育士として働くよしざわたかこです。この連載では、スウェーデンの幼児教育を中心として、保護者の目線と働く目線とを織り交ぜながら、現地のリアルな情報をお伝えしていきます。
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 「我が家の幸せとは何か?」を考える

連載1回目は、なぜ私がスウェーデンに移住したのかをお話しします。
 
私は2016年に当時2歳の長女と日本人の夫と、「我が家の幸せとは何か?」を考え、スウェーデンに移住しました。
 
私は東京で保険会社に10年勤務し、長女を出産し育児休暇を取りました。とても充実した時間だったのですが、復職後のキャリア構築と育児の両立のことを考えると、モヤモヤしていたのもまた事実です。結局、「このまま復職しても、両立ができないことへのイラ立ちは続くだろうな」と考え、退職を決めました。
 
この時代に専業主婦になることは、経済的に不安もありましたが、「子どもと長く一緒にいたい」という私の希望を優先しました。それでも、その後の社会復帰は叶うのか? 二人目を産むことができるのか? と結局悩みはつきませんでした。
 
個人の望む生活が社会のあり様によって叶わない。
 
仕事とプライベートの両方の充実を望むことはそんなに贅沢なのか? と、社会に対して憤りをかかえていました。




影響を受けたレッジョ・エミリアの教育思想

移住先のスウェーデンの自宅とよしざわたかこさん
そのような日々のなか、長女の成長を目の当たりにしたことをきっかけに、「子どもについてもっと知りたい」と思うようになり、日本女子大学の児童学科の門徒をくぐりました。
 
そうして始めた学びの中で出会ったレッジョ・エミリアの教育思想。とても感銘を受け、自分も子どももレッジョ・エミリアの思想を取り入れた環境で過ごしたいと思うようになりました。そして最終的に夫婦で出した結論が夫のスウェーデン企業への転職という選択でした。

 きっかけとなったドイツの生活スタイル

実はその10か月前、家族でドイツに旅行に行きました。そこで、夫の同僚のドイツ人家族のお宅を訪問しました。私たちと同世代で、子どもも同じ年。けれどもその生活スタイルは大違いでした。
 
ドイツ南部の都市ミュンヘン郊外の3階建ての戸建てに住み、しかも所有する土地は4000平方メートルといいます。奥さんは当時3年間の育児休暇の真最中でした。この時、「違う国のことだから」とは思わず、「この生活がしたい」と強く感じたことがスウェーデン移住を決意するきっかけとなったのです。
 
ドイツとスウェーデンは生活スタイルが似ており、しかも幼児教育がレッジョ・エミリアに精通していることも知りました。スウェーデン語はもとより片言の英語しか話せない私には大きなチャレンジではありましたが、私たち家族が求める幸せはスウェーデンにあると信じ、当時34歳で移住することを決めました。
 
雪に覆われた冬のスウェーデンの風景
次回2回目では、子どものプレスクールの様子をお伝えしたいと思います。
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よしざわたかこ

この記事を書いた人

よしざわたかこ

スウェーデンの保育士。東京でOL(10年)→出産→退職→幼児教育を学ぶために再度大学生→2016年に家族でスウェーデン移住→スウェーデン語をゼロから学び、2019年5月からプレスクールに勤務中! 移住後は、スウェーデンの幼児教育事情をブログにて配信中。
<Twitter>
@swedenhoiku
<Instagram>
@sweden_hoiku
〈ニュースレター スウェーデン保育通信〉
https://sweden-hoiku.medy.jp/

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