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スウェーデンの子どもたちに人気の歌
日本でも馴染みの深い手遊びや童謡。スウェーデンにも、誰が歌い始めたか分からない歌が多数存在します。今回はその中でも、私の職場を始め、児童館などでもよく歌われる、3歳くらいまでの子どもたちに人気な歌を紹介します。①Imse vimse spindel
<歌詞>
インセビンセ(クモ)が糸を登ってるよ
雨が降ってとばされちゃった
太陽が雨を乾かしてくれたよ
インセビンセがまた登ったよ
親指と人差し指を交差させながら、クモが登っていく様子を手遊びにしたものです。
低年齢児にはこの指の動きが難しくて、大人のやる様子をじっと見つめて思考している様子をよく目にします。短い歌でかつさまざまなバリエーションがあり、一度歌い始めると次はコレ、次はコレとリクエストが続く人気の歌です。
②Björnen sover
<歌詞>
クマさんが静かな家で寝てる
クマさんは危なくないよ
でも、でも、信じちゃダメだよ!
という、子どもがハラハラする歌です。子どもたちが寝そべって、ゆっくり歌うのですが、最後に「わー」とクマが起きて脅かすというところに面白さのある歌です。
何度も歌ってオチはわかっているはずなのに、いつやっても興じる姿は、子ども特有の繰り返しながら学んでいくという発達にも適した歌だと言えます。
③Små grodorna
<歌詞>
小さなカエルはおもしろい
しっぽがないし、耳もない
クワァクワァクワァ…
これは主に夏至祭の時に歌われる歌ですが、みんなで輪になりピョンピョン跳ねながら踊る楽しさがあるので、職場では常々歌っています。
スウェーデンではサムリング(※)の時に全員で歌を歌うことが多く、子どもたちに聞くと必ずリクエストされるのがこれらの歌です。その他には、散歩中に誰からともなく歌い始めたり、子どもたちを落ち着かせたい時に②のクマさんの歌をうたったりしています。
(※)子どもたちが集まって輪になって座り、歌をうたったり、本の読みきかせをしたり、誕生日のお祝いをしたりする時間のこと。
出身国別の「きらきら星」を歌う理由

今回はスウェーデンの手遊びや童謡を紹介しました。世界の子どもたちがどんな歌をうたって育っているのか、興味のきっかけになればと思います。
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