今回の布おもちゃ
今回ご紹介するのは、布の棒を容器の穴に落として遊ぶおもちゃ「布スティックのぽっとん落とし」です。 「ぽっとん落とし」はシンプルなおもちゃですが、
落とすものの形状や入れる穴の形をアレンジすることで「握る」「つかむ」など、いろいろな指先の動作が体験できます。
「布スティックのぽっとん落とし」の作り方
それではさっそく、材料と作り方をご紹介します。材料
- 好きな色の布(6㎝×12㎝)※長さ10㎝・太さ直径約1.5㎝のスティック1本の場合
- 綿(適量)
- 大きめのフタ付きプラスチック容器(1つ)※深さ12㎝くらい
作り方
- 布を細長く半分に折り、筒状に縫う。
- 1で作ったものを裏返し、中にしっかりと綿を詰める。(ピンセットや箸などの細い棒を使うとラクです)
- 両端を縫い閉じる。
- さいごに、プラスチック容器のフタに直径2.5㎝ほどの穴を開けていきます。
どうやって容器に穴を空けるの? 今回、容器は「十七夜山しぶかわ保育園」の保育士さんが作ってくれました。しっかりとした素材の蓋だったので、ドリルを使ってサイズの穴をくりぬいたそうです。 切り口は子どもがケガをしないよう、ヤスリをかけて滑らかに仕上げてくれました。 容器はタッパーのようなものでも良いかと思います。素材に合わせて、カッターナイフや線香の火(熱)などを利用して、穴を開けてみてくださいね。 |
「布スティックのぽっとん落とし」の遊び方
がんばって布スティックをたくさん用意すると、繰り返し遊べて達成感があります。実際に保育園の0歳児クラスで、遊んでもらいました!
まずは、布スティックを両手につかんで嬉しそうな子どもたち。もちろん口に入れる子も…でも、このサイズなら誤飲の心配もありません。
1歳になったばかりの子の反応
こちらは、1歳になったばかりのM君。初めは、一度にたくさん持って、穴に入れようとしていました。 でも、これではうまく入らないので、1本だけ持って再チャレンジ。手のひらでギュッと掴んで、穴に入れようとしています。 そう言えばMくんは、食事の時も、食べ物を手のひら全体で掴んで口に運んでいます。今のMくんには、これが一番持ちやすいスタイルなのですね。
1歳6か月の子どもの反応
次は、1歳6か月のKちゃんです。親指・人差し指・中指の3本指で握っています。
この持ち方だと、穴を狙ってスティックの位置を微調整できるので、スムーズに穴に入れることができるようです。 そんなKちゃんは、食事の時、指先で食べ物をつまんで、少しずつ上手に口へ運んでいます。だんだん指先が使えるようになってきているんですね。
布スティックで体験できること
このスティックのような細長いものを使う機会があると、だんだんKちゃんのように「指でつかむ」ことができるようになっていきます。このような動きは「クレヨンで描く」「スプーンですくう」「箸でつかむ」などの動作につながっていくので、ぜひ遊びの中で体験したいものです。
細長い棒って、もともと子どもたちは大好きなもの。ただ、硬い素材のものは、目に刺さったり、口に入れたまま転んだら喉を突いてしまいそうだし、ヒヤヒヤしてしまいますよね。
その点、今回ご紹介した布スティックなら安心して遊べます。
サイズや遊び方もいろいろ工夫して、楽しんでみてくださいね。
製作・撮影協力: 十七夜山しぶかわ保育園(静岡市清水区)
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