ログイン

なぜ保育園に卵を飾るの?本当のイースターの楽しみ方とは

イースターエッグを作っているところ
ブラジル・カノア保育園の設立ストーリーと並行してお届けしている、ブラジルの文化や地元の生活を紹介するシリーズ。今回は、4月のイベントとして日本でも広まってきているイースターについて。ブラジルではどのようなお祝いしているのでしょうか。

近頃は日本でも、「イースター」という言葉を耳にすることが多くなったのではないでしょうか? でも、イースターというのはいったいどんな日で、何を祝うのか? と聞かれて答えられる人は少ないかもしれません。

ポルトガル語ではイースターのことを“Pascoa(パスコア)”と言います。パスコアはカーニバルと同じく月の暦で決まってくるので、毎年その日は変わります。そして2020年は4月12日がパスコアでした。ただし「イースター週間」と言われるように、1日だけの祝日ではなく、カーニバルのように数日間のお休みとなります。そのため、今年は4月9日~4月12日までの4日間がお休みとなりました。残念ながら今年は新型コロナウイルスの影響で、イースター週間の保育園は休園となってしまいましたが。





パスコアは「復活祭」と言われています。そのため、シンボルとなっているのは、多産である“ウサギ”と、生まれる象徴としての“卵”です。カノア保育園では、卵の殻を子どもたちと装飾し、それを木に飾ります。
飾り付けられたイースターエッグ
こうした装飾。実は、エステーヴァン村にはなじみの少ないものでした。パスコアというものは知っていたし、教会に行ってお祈りもする。キリストの復活としての話については、カトリック教徒の多いこの村では知っていて当たり前のことでした。しかし、なぜ店先に突然卵型のチョコレートが売られるようになったのか?それをどうするのか? 知っている人はほとんどいなかったのです。それこそ日本のバレンタインデーと同じように、その日の意味よりも、「チョコレートを買う」ことの方が先行しているのと同じような状況でした。

そのため、子どもたちが卵の殻の装飾を行うと、保護者から「私たちもやりたい!!」という声が多く上がり、カノア保育園で保護者と一緒に卵の殻の装飾づくりを行いました。そこには地域住民も参加し、改めてみんなでパスコアについての話しをし、その日を祝ったのでした。
イースターエッグを作る子どもたち
カノア保育園では、パスコアの日に園庭に出て、ウサギを目印に、卵型のチョコレートを探します。チョコレートを隠す場所には毎年苦労するのですが、子どもたちはその時間をとても楽しんでいます。日本でもイースターの時期が近づくと、卵型のチョコレートが売られていると思いますが、なぜ卵型のチョコレートなのか? と疑問を思った方もいらっしゃるかもしれません。そこには、こうした「復活祭」の意味合いがあったのです。

ぜひ皆さんもイースターには自宅でチョコレートを隠し、家族で卵探しを楽しんでみてはいかがでしょうか?
鈴木真由美

この記事を書いた人

鈴木真由美

保育士。ブラジル・カノア保育園 園長。2000年にブラジル北東部にある漁村カノアに渡り保育園の運営を始める。2006年にカノアでの支援を目的にした「光の子どもたちの会」を設立(2015年にNPO法人となる)。現地の地域力向上を目指して活動中。2児の母。
<光の子どもたちの会HP>
http://criancasdeluz.org/quem_somos_nos/quem_somos_jp.html

関連タグ

シリーズ関連記事

おすすめ記事