消しゴムはんこを始めたきっかけ
こんにちは。私は中学校で講師をする傍ら、消しゴムはんこ作家として活動しているyuriです。これから、保育士や幼稚園教諭の皆さんにも役に立つ消しゴムはんこの作り方や、私の作品についてお話ししていきたいと思います!今回は第1回目なので、私がはんこを始めたきっかけについてちょっとお話ししたいと思います。
私が初めて消しゴムはんこを作ったのは、もう10年位前になります。当時は、仕事を始めたばかりで、いろいろなストレスをうまく発散できずにいました。そんなとき、雑誌で見かけたのが消しゴムはんこでした。「少ない道具で気軽に始められそう!」と思いやってみたのです。 でも当時は、はんこを彫っていると集中するので無心になれ、なんとなく気分転換にもなりました。
それから数年して、少し荒れた?学校へ転勤になりました。子供が落ち着いておらず、授業中にノートを書かないのは当たり前!のような状況でした。どうしようか悩んだ末、ノートをきちんと書いたらはんこを1つ押すことにしました。
少しバカバカしいという気もしたこの作戦ですが、まさかの的中でした。子どもたちは、はんこを押して欲しさにノートを書くようになったのです。私のほうも嬉しくなって、「次はどんな柄のはんこを押そうかなぁ」という楽しみにもなり、はんこ作りが楽しみへと変わっていきました。
子供たちの中からも、「次はいつ新作ができる?」とか、「これをはんこにして〜」と、絵を描いて持ってくる子も出てきました。まさか、はんこ1つで、こんなにもコミュニケーションが広がっていくとは思ってもいませんでした。少しトゲトゲしていて、どうコミュニケーションをとったらいいかわからなかった子とも、会話をするきっかけにもなりました。
手作りはんこのオーダーを受けることに
それからは、わざわざ毎回はんこを押す必要はなくなったのですが、提出物には自分の作ったはんこを押して返しています。有名キャラクターのはんこも市販されてはいるのですが、なかなか希望通りの言葉が入ったはんこがなく、「無いんだったら作ってしまおう」と作り始めました。ちょうどその頃、建築関係の仕事をしている友人が、自社の手がけた物件にハンドメイド雑貨のお店があったからと、勝手に私のはんこを売り込みしてくれました。この出来事がきっかけで、今度は作品を販売するようになりました。そのうちオーダーを受けて作るようになったら、多くの人が『こんなはんこがあったらいいのにな』という気持ちでいることがわかり、さらに私の作品の世界は広がっていったのです。
消しゴムはんこが持っている“気持ちをつなぐ”力に気付いたのはちょっとしたきっかけでした。皆さんにもその力を知ってほしいという気持ちで活動しています。
おすすめの道具
最後になりましたが、興味を持ってくださったあなた! まずは消しゴムとデザインナイフがあれば始められます。私のおすすめの道具を紹介しますね。消しゴムは彫った部分がわかりやすい「ほるナビ」がおススメ! さまざまな色があります。