子ども向けのクリエイティブならお任せ
こんにちは、KUMA’S FACTORYでチーフクリエイターを務めている星野はるかと申します。これから、保育とアート力をテーマにいろいろなことをお伝えしていきたいと思います。今回は第1回ということで、自己紹介も兼ねて私が取り組んでいる保育者向けの製作講座について。私が所属しているKUMA’S FACTORYは、保育園・幼稚園向けの童画制作や、保育者・幼児向け出版物の製作のほか、子どもがいる環境向けのデザインや制作物を手掛けています。ひとことで言うと、「子ども向けのクリエイティブなら何でもお任せ!」という会社ですね(笑)。
最初はイラストレーターとしてキャリアをスタートしましたが、そのうち保育園や幼稚園で作る制作アイデアの提案など、造形の方に守備範囲を広げながら今に至ります。やっぱりこの世界は、絵と造形はお互い切り離せない関係なんだなと思います。
保育者向け製作講座とは
いま私が取り組んでいる活動の一つに、保育者向けの製作講座があります。始めてかれこれ10年になりますが、イベント会場や保育園、幼稚園にお邪魔して、先生たちに絵の描き方や制作の実演と指導を行っています。
どんなことをやっているかと言うと、全体としては
- 実演
- 実践
- 講評
こう書くとシンプルですが、このプログラム構成に至るまでは何度も試行錯誤を重ねました。せっかく参加してもらった先生たちに、きちんと成果を持って帰ってもらえるような内容にしたいという想いがあり、そのためには今の形がベストということで落ち着きました。
具体例ですが、先日、千葉県の流山幼稚園協会様の主催研修として実施した製作講座をご紹介しますね。
実際の製作講座の流れ
この日のテーマは「オリジナル衣装を作る」ということで、素材やテーマ別に帽子を2種類作りました。一つはオレンジ色のビニールを使ったカボチャの帽子。もう一つが色画用紙を使った三角帽子です。まずは私がポイントを解説しながら実演します。もともと先生たちはある程度制作スキルはあるので、実践中の指導は、どちらかと言うと基本的なことよりは、アイデアの活かし方について引き出しを増やしてもらえるようなアドバイスが中心になります。
最初に組み分けした班ごとに前に出てきてもらい、それぞれの作品に対して感想と、ちょっと加えてみたい工夫や別のアレンジ方法などを、私の引き出しをフル回転させてお伝えしていきます。
例えば三角錐の帽子なら、てっぺんの部分の処理の仕方ひとつで印象が全然変わるとか、動物をモチーフにした造形なら、頬の部分にピンクのチークをうっすら塗ってあげると可愛く仕上がるなど、ちょっとしたポイントや小技ですね。
先生たちはこの後、子どもたちに製作指導をする訳ですから、できるだけアドバイスの引き出しも多い方がいいですよね。
次回も講座についてお話ししたいと思います。
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