マンガ「実録 保育士でこ先生」で大ブレイク!作者でこぽん吾郎さんインタビュー

保育士の日常を描いたマンガ「実録 保育士でこ先生」がTwitterで大ブレイク。いまやフォロワー21万人、累計いいねが1億を超す人気者となった作者の「でこぽん吾郎」さん。今回、初の書籍化ということでインタビューに伺いました。作品に込めた想いや書籍化までの道のり、保育に対する向き合い方など、さまざまなお話を聞くことができました。

「実録 保育士でこ先生」がTwitterで大ブレイク

「元保育士が描くマンガがSNSで話題」と、でこぽん吾郎さんの作品が大きな注目を集めたのは今年初めのこと。「プリキュアはこの世に存在しない!」と真剣に言い切る男児を取り上げた回はインパクトが大きく、さまざまなメディアで話題になりました。これをきっかけにファンになった方も多いのではないでしょうか。

今年、「でこ先生」が大きな話題になりました。振り返っていかがですか?

もともとは、今まで積んできた経験をマンガにすることで、たくさんの方に保育に興味を持っていただきたいなとTwitterを始めました。保育や日々の子育てに悩んで疲れている方々が笑顔になるきっかけになったらいいなという思いからですね。

正直、反響には驚きました。しかし、これをきっかけに子育てや保育の実態にたくさんのスポットが当たってくれると嬉しいなと思いました。最初、書籍化の話があったときは信じられない気持ちでしたが、どうやら事実らしいと言うことが分かってすごく嬉しかったです。

元保育士ということですが、差支えない範囲でプロフィールを教えてください


保育士は8年ほど経験があります。ごくごく普通の保育士でした。

「自身の体験を元に事実を再構成」とありますが、当時からネタ集めは意識していたのですか?

特に「これ!」と言う情報収拾はしていなかったです。在職中は、まさか自分がマンガ家になるとは思っていなかったので、ネタ集めを意識したことは無かったです。とにかく日々の保育に必死でした。

今まで経験してきたことって、自分の頭のどこかに保管してあるみたいで、何かの拍子にフッと降りてくることがあるんです。特にリラックスしてる時が多いのですが、そんな時にサササーッと、手元の紙に書き留めてます。

クスっと笑えるけど、保育に対する真剣な眼差しも感じる…そんな魅力が作品にはあります。どのような考えで作っていますか?

大きく2点あります。「子育てや保育は楽しいことがいっぱい!」ということと、相反してもう一つ「大変なこともいっぱい!」ということですね。

楽しいだけではない、けど、大変なだけでもないという二つの事実を、マンガで笑いに変えて、ダイレクトに伝えていければなと思っています。

保育士の経験を通して持っていた保育観や、大切にしていることがあれば教えてください。

子どもがいま、何を感じ、何をしたいのか、常に子どもの目線に立って考えるようにしていました。また、保育士自身も遊びを楽しむという感覚も大切にしていましたね。

保育士さんにもファンは多いと思いますが、作品を通して伝えたいことは?

「子どもも、大人も、完璧な人はいない。みんな発展途上の存在!」ということをお伝えしたいです。

「担任なんだからしっかりしなきゃ!」と、日々頑張りすぎて疲れ気味の方の笑顔のきっかけになれれば嬉しいです!

今回の書籍化でのエピソードや、特に注目してほしいところは?

正直に言うと私はすごく機械音痴でして、「解像度」と言うものを全く理解せずに低い解像度で描いていたマンガがたくさんあったんです。それらを全て描き直ししたのですが、あれは辛かった・・・。何も知らずに描いていた過去の自分をボコボコにしたいです。。

一方で、今まで保育以外の世界を全く知らなかった分、出版という世界について色々知ることができ、勉強になったことは良かったです。私はただマンガを描いているだけですが、マンガ本は編集さんや、デザイナーさん、印刷所などなど、たくさんのプロのお仕事の上に成り立ってるんですよね。それらの事実がとても新鮮で、勉強になりました。

ページ数の関係で、ツイッターには上げられなかったマンガに、日々の保育を頑張っている多くの方々への思いを詰め込みました。ぜひお手にとって読んでいただけると嬉しいです。

素朴な疑問ですが、なぜ男性保育士で名前が「でこぽん吾郎」さんなんですか?

男性にしたのは、私が学生時代によく落書きしていたお気に入りのキャラを、そのまま使ったから。「でこぽん吾郎」の命名も、単に私がでこぽんが美味しくて好きだからという理由ですね(笑)。

内容の面白さもさることながら、絵の完成度も高いですね。どこで身に付けたのですか?

まったくの独学です。好きなマンガや絵画をたくさん夢中になって真似しているうちに、少しずつ身についていった感じです。ですが・・・まだまだです・・。誰か私に画力をください・・(切実)。

1作品どれくらいの時間でできるのでしょうか?

ページ数にもよりますが、1作品、だいたい1日~2日位です。

好きなマンガ家や作家さんを教えてください

数えきれない程たくさんいます。『ゴールデンカムイ』の野田サトル先生や、『皇国の守護者』の伊藤 悠先生(原作は佐藤大輔先生)、『AKIRA』の大友克洋先生とか・・もう好きな作家として挙げさせていただくのも恐れ多い位で・・。

映画もお好きとのことですが、1つ作品を挙げるとすれば何?

1つですか!?え~・・1つですか・・??(2回目)クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』です。いろんな人に観ていただきたい・・。最後の伏線回収がすごいんです!

座右の銘やモットーとしている言葉があれば教えてください

『命と健康が第一』です。何事も、心と体の健康あってこそだと思うので。

仮に実写ドラマ化されるとしたら、でこ先生を誰に演じてもらいたい?

す・・すごい質問ですね。そうですね・・・。恐れ多いんですが、鈴木亮平さんか、ムロツヨシさんで!
両方大好きです


細かい質問、少し斜めからの質問など、さまざまな問いかけに一つひとつ丁寧に答えていただきました。作風に違わず、クスっと笑える受け答えの中に、真面目で愛情あふれる人柄がにじみ出る素敵なインタビューとなりました。

でこぽん吾郎さん、ありがとうございました!
 
『実録 保育士でこ先生』
著者名:でこぽん吾郎
発売日:2019年9月13日
定価:1,100円+税
出版社:KADOKAWA
>>書籍紹介
保育士漫画の新スター でこ先生が爆誕!!

描き下ろし40ページ超!!
おちゃめな愛されキャラの保育士でこ先生と子どもたちが巻き起こす、保育園での毎日にあるあるが止まらない!
元保育士の作者が愛をこめて描く笑いあり、涙ありの実録ベースのコミックエッセイです。
漫画を読むことも描くことも大好きな作者の作品だけあって、至るところに散りばめられた小ネタも必読!

<著者紹介>
でこぽん吾郎:絵を描くことと、漫画、歴史、映画が好きなゆるゆる人間。2018年12月よりTwitterにて自身の経験をもとにした漫画などを描き大人気に。
https://twitter.com/Dekopon_56
まゆか

この記事を書いた人

まゆか

「ほいくis」専任ライター。保育の楽しさを広めるために、元保育士の経験を活かして記事執筆を行う。絵本大好き。イチオシは「わたしのワンピース」

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