MENU

園外保育を解説|ねらい・活動の注意点・遊びアイデア

屋外でシャボン玉遊びをする子どもたちと保育士
保育園の外に出て活動をする「園外保育」。普段のお散歩も含まれますが、安全に楽しむためにはどのようなことを確認しておくと良いのでしょうか。今回は、園外保育のメリットや事前準備、確認事項、遊びアイデアなどをご紹介します。

園外保育とは

サッカーボールを持つ子ども
園外保育とは、保育園や幼稚園、認定こども園の外に出て活動することを指します。公園にお散歩に行くことはもちろん、遠足などの行事も園外保育のひとつに含まれます。園内ではできない、広々とした場所を必要とする遊びができたり、自然に触れられたりと、園外保育だからこそできることが多くあります。

園外保育のメリット

自然遊びをする子ども
園外保育のメリットには、どのようなものがあるでしょうか。子どもたちが得られるものを挙げてみました。

社会のルールを学べる

園外保育は、公園で遊んだり、時には公共交通機関を使ったりと、普段遊んでいる園以外での活動になります。そのため、「園のお友だち以外がいるときはどう遊ぶのか」「たくさんの人がいる電車でのマナーは?」など、社会のルールを学ぶ機会にもなります。園外でしか経験できないこともあるので、安全や健康には気を付けながら園外活動を取り入れてみてください。

五感を育める

外に出ると、さまざまな自然に触れることができます。公園はもちろんですが、お散歩途中の道や園の周辺でも木や葉っぱ、草花などに触れることができますよね。子どもたちが実際に目で見たり手で触れたりすることで、五感を刺激して感性を育みます。また、身の回りの自然に興味を持つきっかけにもなります。

好奇心を育める

五感と同様、身の回りのさまざまなものに触れることで好奇心を育むことができます。「これはなんだろう?」「どうなっているんだろう?」「もっと知りたい!」と感じることで、その後の子どもたちの遊びや学びにも幅が出ます。

コミュニケーション力を育てる

園外保育では、地域の方々と交流する機会もあるかもしれません。挨拶をしたり、自分たちが住んでいる地域の人がどんなことをしているのか知ったりと、子どもたちのコミュニケーション力を育てるには良い機会にもなります。

園外保育を実施するときの注意点

外遊びをする子ども
園外保育は、子どもたちにとってメリットがたくさんありますが、活動に入る前に気を付けなければいけないことや、事前準備が必要なこともあります。しっかりと確認してから活動に移りましょう。

事前の安全確認をする

園外に出るときは、事前に安全確認を行いましょう。例えば、新しい公園に行くときは公園の下見をしたり、目的地までの道を実際に歩いて交通量を確認したりする必要があります。活動の幅が広がるからこそ、事前の準備は重要です。

園外活動の下見におけるポイントなど、園外活動に必要な安全対策について解説したセミナーはこちら。

子どもの健康状態をチェックする

園外保育に出る前に、必ず子どもの健康状態をチェックしましょう。毎朝の視診は行っていると思いますが、園外に出るとなると対応が変わってくることも。「どのような体調のときにはどう対応するのか」ということもあらかじめ決めておき、職員はもちろん、保護者にも共有しておきましょう。

交通ルールの確認をする

安全に園外保育を楽しむためにも、事前に交通ルールの確認をしておきましょう。「横断歩道を渡るときはどうするのか」「車が来たらどうするのか」など、子どもたちにしっかりと話をしておくことも大切です。

場所によっては歩道が狭い場合や、ガードレールがない場合も考えられるので、どのように動くのか保育士さん自身もしっかりと把握しておきましょう。また、地域の人々への配慮も必要です。

緊急時の対応を共有する

園外活動に出ている最中に緊急事態が起きたとき、どのように行動するのか確認して共有しておきましょう。子どものケガや事故、不審者対応、災害対応など、さまざまな場面を想定してあらかじめ対応を決めておくと、なにかあったときに慌てずに済みます。

保育士の体制を整える

保育士さんの人数が足りないのに園外活動に出ることは絶対に避けましょう。園外活動では、子どもたちもいつもと違った場所に興奮して、思わぬ行動をする可能性も。そのため、子どものサポートをしっかりとできる体制を整えてから出かけるようにしましょう。

常に人数確認を行う

園外保育では、公園などのひらけた場所に出ることになるので、子どもたちの行動範囲もいつもより広くなりがち。制限がある保育室や園庭とは違い、子どもたちはあっちこっちに走っていくこともあります。できるだけ子どもたちが視界に入る場所に立ち、こまめに人数確認を行いましょう。

園外保育でおすすめの遊びアイデア

すべりだいを滑る子ども
園外保育でおすすめの遊びアイデアをご紹介します。定番のものから、自然を使った遊びまでさまざまなアイデアがあるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

外遊びの定番!「鬼ごっこ」

外遊びの定番といえば、鬼ごっこ。鬼と逃げる人に分かれて遊ぶ、お馴染みの遊びです。鬼ごっこの中にも、「いろおに」「氷おに」などアレンジが多くあります。幅広い年齢で楽しむことができるのも魅力のひとつです。
 
こちらの記事では、30種類以上の鬼ごっこアイデアをイラストで分かりやすく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

季節ごとに楽しめる!「自然遊び」

園外保育ならではの遊びのひとつが、自然遊びです。さまざまな花や虫などに触れて、季節を楽しんでみましょう。特別な準備やアイテムも不要で、手軽にできるのでおすすめ。園庭やお散歩の道中、公園など、さまざまな場所で楽しむことができます。

園外保育で豊かな経験を

園外保育には、たくさんのメリットがあります。注意しなければいけない点も多くありますが、子どもたちに豊かな経験を与えるにはぴったりの活動もできるので、ぜひ日々の保育に取り入れてみてくださいね。

【関連記事】
ほいくisメンバー登録はこちらから
ほいくis(ほいくいず)編集部

この記事を書いた人

ほいくis(ほいくいず)編集部

保育・幼児教育のプロフェッショナルで構成された編集部のライティングチームが、質の高い保育を日々提供していくために必要な知識・ノウハウを発信。専門知識から保育ネタ、保育士試験関連情報、保育学生さん向けの情報まで、あらゆる分野を網羅していきます。

<公式Instagram>
https://www.instagram.com/hoiku_is/

<公式YouTubeチャンネル>
https://youtube.com/@hoiku-is

3分でわかる保育知識関連記事
ほいくisメンバーに登録(無料)